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夏休みも学会発表シーズン

2026年9月 7日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

夏休みも終わり、いよいよ後期授業の開始が近づいてきました。
お盆から授業が始まる9月最終週まで長いお休みのようですが、数多くの学会がこの時期に開催されます。
4年生や大学院生は、この時期に学会発表をする人も少なくないと思います。

学会は全国のさまざまな場所で開催されます。
そのため、人気のある場所は発表希望者が多くなる傾向にあります。
国内では北海道、沖縄あたりは特に人気が高いです。

私の研究室では、8月7-9日に金沢で開催された可視化情報シンポジウムで大学院生の発表がありました。
金沢も、すてきな街並みやおいしい食べ物があることなどから、人気な開催場所の1つです。

今回の会場は、金沢商工会議所会館と石川文教会館の2か所を使っていたのですが、1室が和室でした。
和室で学会発表は、なかなか珍しいです。ただ、長時間座っているのはなかなかの苦行でした・・・(笑)

学位取得のために研究を進めるのもよいですが、「ここに行きたいから研究頑張る!」というのもモチベーションがあがってよいかもしれません。

(文責:竹島)

ソーシャルデザイン その② AI時代におけるソーシャルデザイン

2026年9月 2日 (水) 投稿者: メディア社会コース

AI時代におけるソーシャルデザインの在り方とは、社会課題の解決のために新しい価値を生み出すことを意図しており、その為の新旧技術の応用には社会的な文脈(ソーシャルコンテクスト)を配慮した人間中心の活動と、社会全体の進歩に寄与する、総合知の構築が不可欠となっています。

コンテンツは、多くの人々に楽しさや感動を提供するものであり、コンテンツ産業は日本が国際的に誇る主要産業の一つであります。一方で、コンテンツは娯楽にとどまらず、社会に対して大きな影響を及ぼす存在となりつつあります。たとえば、アニメ作品に登場した地域を訪れる観光客が増加し、地域振興に寄与する事例が報告されています。このように、社会に具体的なインパクトをもたらすコンテンツを、社会的なコンテンツソーシャルコンテンツ)と呼びます。このソーシャルコンテンツのデザインおよび制作には、大きく分けて二つの側面が求められます。一つは技術的側面であり、もう一つは社会的応用の側面です。

技術的側面においては、3次元空間と立体の理解に役立つ3DCGThree-Dimensional Computer Graphicsを用いた立体造形の基礎理論と制作技法や映像の応用などが上げられます。単なる3Dモデル制作の操作方法にとどまらず、形状生成の原理、デジタル造形の構造理解、データ形式の特性などの理解がソーシャルコンテンツの制作には欠かせません。

(コロナ社 メディア学 キーワード:ソーシャルデザイン 執筆者 飯沼瑞穂 より)

ソーシャル デザインについて その ① 日本特有の傾向

2026年8月31日 (月) 投稿者: メディア社会コース

メディアの社会活用の方法の一つに、ソーシャル・デザインが上げられます。ソーシャルデザインとは、社会的な課題を解決するために、新しい価値を生み出すことを目指すアプローチです。従来、この言葉は、利益の追求だけでなく、社会や環境の問題に取り組み、社会変革につながる価値やイノベーションを生み出すための「モノ」や「状況」のデザインを指す概念として用いられてきました。

デザインの基本的な考え方は、解決すべき状況に対して、意味のある秩序を意識的かつ直感的に作り出す営みです。近年、ソーシャルデザインの対象は広がりつつあります。製品のデザインだけでなく、コミュニティづくりのプロセス、さまざまな社会的場面での新技術の活用など、多様な領域が含まれるようになっています。 

日本におけるソーシャルデザインは、①「和」の精神を重んじて市民や個人の力を活かすこと、②産業界・大学・行政・NPO・市民の役割を尊重し、協働を重視すること、③法治国家としての各セクターの担い手が社会的責任を重んじていること、すなわち、三方よしに象徴される、経営哲学が現代にも生かされていることを特徴としています。三方よしとは歴史的に江戸時代の近江商人が大切にした経営哲学で、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の3つの利益を追求する考え方であり自分たちの利益だけでなく、顧客の満足、そして地域社会への貢献や発展を同時に実現することが良い商売であるとされてきた概念です。仏教でいうところの三宝である「仏」「法」「僧」を社会が重んじるという文化的特徴にも起因していると考えます。企業の社会的責任(CSR)の取り組みをソーシャルデザインの活動の一環として捉える点は日本特有の傾向でもあります。

(コロナ社 メディア学 キーワード:ソーシャル デザイン 執筆者 飯沼瑞穂 より)

サウンド×ヒューマン研究室・卒業研究中間発表会

2026年8月28日 (金) 投稿者: メディア技術コース

メディア学部の大淵です。

大学では8月初旬で前期の授業が終わり、夏休みに入っています。「サウンド×ヒューマン研究室」では、7月30日(木)に卒業研究発表会を行いました。ここ数年は卒研生の人数が少なめだったのですが、今年は卒研最終発表1件を含む合計14件の発表があり、たいへん盛況でした。

卒業研究では毎週の定例ミーティングを行っているのですが、14人全員だと3時間以上かかってしまうので、普段は2つのグループに分けています。なので、私は普段から全員の進捗報告を聞いているのですが、学生さんたちは普段は半分の人たちの報告しか聞いておらず、今回の発表を新鮮な気持ちで聞いた人も多かったのではないかと思います。また、この7月に配属になった3年生たちも参加してくれたので、当研究室がどんな研究ができそうなのか、実感が湧いてきたのではないかと思います。

ちょっとだけ内容のネタばらしをすると、全14件のうち、音楽の制作や分析に関するものが5件、音声の合成や分析が3件、環境音やBGMが3件、動物の鳴き声が2件、水中音響が1件という内訳でした。例年と同じくバラエティに富んだテーマですが、今回が中間発表だった13件については、あと半年でどこまで研究が完成するのか、今から楽しみです。

オープンキャンパスを終えて思ったこと

2026年8月26日 (水) 投稿者: メディア技術コース

渡辺です。みなさんこんにちは。

報告が少し遅くなってしまいましたが、8/2 に行われたオープンキャンパスにて研究室展示を担当しておりました。今回は体験授業等の担当はなく、研究室展示のみでしたので気楽にいたのですが、実際には大変忙しい思いをすることになりました。というのも、この日はたまたまゲーム関係の出し物や研究室展示が私の研究室以外にはなく、ゲーム系について見学を希望していた見学者が集中して来訪したためです。

展示では私は原則として案内役に徹し、実際の説明や質問応答は研究室学生にやってもらいました。そもそも、オープンキャンパスの研究室展示はあまり教員は出しゃばらない方が良いと考えています。というのも、オープンキャンパスで見学者が知りたいのは「この大学に入ると自分は成長できるのか?」ということであり、先生が色々話すよりも在学生が話す何がずっと説得力が高いことになります。

それはそれとして、非常に多くの高校生のみなさんやその親御さんに来ていただき、多くの質問もいただきました。この質問がこちらとしても大変参考になるものであり、本当に「貴重なご意見」となります。以前から今に至るまで非常に多い質問として、「勉強についていけるかどうか」の心配があります。メディア学部は世間的にはやや理系よりとしての認識があるようですが、実際のところ理数系科目に苦手意識を持つ学生も多く入学してきます。研究内容では数学やプログラミングを駆使したものもあるので、「理数系が苦手でも大丈夫ですか?」という質問は昔からとても多いです。これについての返答は一言で言うなら「ケースバイケースですね」となってしまうのですが、今回の本題とは外れるのでまた別の機会で詳しく議論したいと思います。

今年の特色としては、やはり AI に関する質問がとても増えてきたというものです。AI の普及により何が変化しているのかとか、AI によって今やっていることが無駄になるのではとか、そういった将来に関する不安を感じている人も多いなという印象でした。実際のところ、AI が普及することによって求められる人材像も変化があるのは確かですが、では具体的にどのような人材が重要となっていくのか、どういった人が淘汰されるようになるのかはまだ現時点ではなんとも言えないところで、重要なのは「易きに流れる事なかれ」ということでしょうね。AI を怠慢するためのツールとしてしか活用していないと、自身の価値を損なっていくのは確かです。

あと、印象的というか意外な質問として多かったのが、「忙しくないですか?」ということでした。昨今の大学生は大学の勉強や研究で非常に忙しいというイメージがあるようで、それを心配しての質問ということですね。たまたまかもしれませんが、そのような意図の質問が多かったそうで、展示担当学生達も驚いていました。

1980年代、90年代あたりの大学生は「勉強せずに遊んでいる」というイメージがかなり先行しており、「レジャーランド大学」なんていう流行語もありました。私もそういった時期に大学生活を過ごしていたこともあり、多少わからないでもないです。その時代に比べると、今の学生の方が勉強しているのというのはその通りかもしれません。しかしながら、じゃあイマドキの大学生がみんな「勉強で忙しくて遊んでない」というのはちょっと言い過ぎかなと思います。個人差のあることで一概に言えませんが、昔ほどではないにしろ、やはり大学時代というのは高校までや就職後に比べると自由な時間が一番ある立場だと感じます。遊ぶにしろ、勉強するにしろ、働くにしろ、あるいは何もしないにしろ、自発的に選べるということです。もちろんサボった人にはそれ相応の報いはやってきますが、それも含めて自身で選択できる時期です。入学した学生には、自分の選択を満喫してもらいたいと思います。

(メディア学部教授 渡辺大地)

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