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授業紹介:メディア専門演習「ビジュアルコミュニケーション」(その1)

2020年7月13日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆様,こんにちは.

メディア学部教授 菊池 です.

本日のブログでは,私が担当している「メディア専門演習:ビジュアルコミュニケーション」(2年次後期・3年次前期)の中で,
今年度前期(現在も進行中!)の受講生が制作した課題作品を紹介したいと思います.

本日紹介する作品は,「有名人の似顔絵イラスト」です.

「メディア専門演習:ビジュアルコミュニケーション」は,ビジュアルコミュニケーションのための技術と理論,およびその価値を学びながら,その可能性と多様性を探求するため Adobe Illustrator と Photoshop を用いて自身のアイデアをビジュアルとして制作し,他者に伝えることができるようになることを目標としています.
授業内では,数回の「課題作品」の制作を通してツールとしてのソフトウェアを学びながら,現実の中にある”シンボリックな本質や普遍性”を見出し,自身の表現力でそれをビジュアルとして提示することを学んでいきます.

「有名人の似顔絵イラスト」という課題では,外見の特徴だけではなく,対象人物の性格や雰囲気などの無形の本質を捉え、人物のユニークな要素として表現することを目指します.

今年度の受講生の皆さんが制作した作品の一部が,以下のようなものです.

0712
図.「有名人の似顔絵イラスト」作品例


いかがですか?
こうやって見ると...今の世の中の情勢を反映してか,ちょっと「暗め」のテイストが多いでしょうか...(苦笑)

受講生それぞれが,対象人物の外見的な特徴だけでなく内面さえも捉え,表現手法を検討しながら作品制作を進めていった様子がよく現れていると思います.

今後もこのブログを通して,受講生の様々な作品を紹介していきたいと思います.
また次回をお楽しみに!


文責:菊池 司

ここにも7が (7・最終回)

2020年7月12日 (日) 投稿者: メディア社会コース

これまで、7にまつわることがらを見てきました。

そこで、なぜ、さまざまなところに、7がこんなに出てくるのかを考えてみます。
多くの人が気にするからかもしれませんが、7に人の心をとらえる何があるのでしょうか。

現在の数字は算用数字・アラビア数字とよばれていますが、インド起源です。
面白いのは、7という数字の形の由来はよくわかっていないことです。

漢字の七の形も7という数とは関係なく、七は切のもとの字なので、
音が同じというだけで使われたらしく、細かいことはわかっていないようです。

西洋でも、キリスト教では、天地創造にあらわれるように、
7
を完全な数とか神の数などといって、神聖視したわけですが、
それより前から、7は、世界の七不思議といったように使われてきました。

古代ギリシャの、世界の七不思議は、その当時、
歴史学者ヘロドトスが挙げたとされる注目すべき7つの建造物のリストです。
地震などのため現存しているのは、ギザの大ピラミッドだけですが、
他のものも実在した証拠がでてきているようです。

自体に戻ると、数学的には、まず は一桁の最後の素数です。
素数は、1とそれ自身以外では割り切れない自然数ですから、
はひとつの数字で表せる最大の割り切れない数ということです。

数学で、作図問題つまり図形がコンパスと目盛りのない定規で描けるかという問題がありますが、
正多角形でこれが不可能な最小のものが正七角形です。
だから、正角形の作図は複雑で、古代から書くのはたいへんだったと考えられます。7_20200706000401  

こうした割り切れなさ、複雑さが、を神秘的に感じさせ、
不思議だと思わせるのかもしれません。

それでは、この連載も7 回になったので、終了です。お読みいただいて、ありがとうございました。

こんな状況です。これがラッキーセブンであることを願ってやみません。

(メディア学部 小林克正)

ここにも7が (6)

2020年7月11日 (土) 投稿者: メディア社会コース

気を取り直して、7にまつわる話を続けます。

キリスト教の影響もありますが、科学や芸術の中にも、7が見受けられます。

まず、曜日と関連して、7天体があります。肉眼で見える、動く天体です。
古い時期から知られていました。
日本語では、そのまま曜日に入っていますが、
太陽から見た順で、地球の代わりに月をおくと、次のようになります。

太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星

曜日との関連は、複雑で、最初、これらの天体に1日の中の時間を対応させ、
日々それがずれていくので、その日の最初の天体がその日の曜日になったようです。

これらの星の動きの解明から、科学が進展していったのは、ご存じのとおりです。

これらの天体以外の惑星、準惑星、小惑星は、肉眼では見えませんから、
望遠鏡などの観測装置や理論的な予測から存在が明らかになりました。

次は、虹です。虹を最初に7色といったのは、ニュートンのようです。
日本では、おそらく、それが定着し、次のようになっています。

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫

欧米でも少し異なった色になっていたり、必ずしも7色とは認識していないということです。
実際には、連続したスペクトルを人工的に分けているのですから、あたりまえなのですが、
何らかの基準がないと不便です。

それから、現在一般的な、西洋音楽の音階は、7音です。
周波数が2倍になり、同じ種類の音に聞こえる1オクターブの音程は8音目ですから、
異なる音階は7音ということになります。
ところで、いまは周波数が大きい音を高い、小さい音を低いと表現していますが、
細い太いと表現していた時代もあるようです。
音は波なので、実体があるものに使う表現では11にはならないのですね。

今日はこのあたりで。明日またお目にかかります。

(メディア学部 小林克正)

ここにも7が (5)

2020年7月10日 (金) 投稿者: メディア社会コース

厄介なことに、新型コロナウイルスは終息のきざしを見せません。

7にまつわることを連載しているので、
まったくの偶然なのですが、新型コロナウイルスに関しても触れざるを得ません。

今回の新型コロナウイルスは、7番目の病原性コロナウイルスだからです。

コロナウイルスは、エンベロープ(包み)という膜構造に、王冠(コロナ)の飾りに見える、
ピン(待ち針)のような突起が多数ついているウイルスです。

この、コロナウイルスで、ヒト(生物としての人間)に感染して、病気のもとになるのが、
これまで6種類知られていて、新しく出現したのが、今回のもので7番目だというわけです。

詳しくいうと、単に(病原性の)コロナウイルスと呼ばれているのは、
オルトコロナウイルス亜科(真正コロナウイルス亜科)のウイルスです。
風邪のもとになる4種類が発見されていたところに、
SARS
コロナウイルス、MERSコロナウイルスが出現し、これまで6種類になっていたということでした。

コロナウイルスのエンベロープは脂肪でできているため、アルコールや界面活性剤(石けん、洗剤)で破壊でき、
物に付着しているなら消毒は可能のようですが、空中を浮遊している場合は容易でなく、
体内に入ると、まだワクチンなどもありません。

無症状という場合も含めて、症状さえ多岐にわたり、まだわかっていないことも多いようです。
後遺症が長引く場合があることも最近やっとわかってきたということです。

それ以降の体内での潜伏感染・再活性化も、出現からの期間が短いので、わかっていない状況です。

子供のころ水ぼうそうにかかると、中高年になった数十年後に帯状疱疹になるのは、
実は、同じウイルスが潜伏感染していて、再活性化するためなのですが、
これと同じようなことがおきるかどうかもわかっていないということです。

やはり社会的予防、とくに、換気をする、自分が無症状感染しているのではないかと思って、
人にうつさないように飛沫をかけないということを心掛けるしかなさそうです。

若年層にも感染者が確認されるようになってきたということなので、
くれぐれもお気を付けください。

連載は明日も続きます。

(メディア学部 小林克正)

ここにも7が (4)

2020年7月 9日 (木) 投稿者: メディア社会コース

昨日は日本の伝統に出てくる7を見たので、
今日は、西洋の伝統キリスト教に出てくる7を見たいと思います。

なんといっても、まず、天地創造の七日間があります。
もっとも天地創造は6日間で済んで、7日目は神様も休んだということで、
それが安息日である日曜日のもとになり、1週間のもとともなったという話ですね。

ただ、これは旧約聖書に載っているので、キリスト教のさらに前のユダヤ教から始まっています。

キリスト教特有というと、日本では一般にはあまり知られていないようですが、七元徳があります。
人間がもつべき徳ということで、七つの美徳、七つの徳目という訳や言い方もあります。
キリスト教でも主にカトリックですが、次のものが七元徳です。

知恵、勇気、節制、正義、信仰、希望、愛

最初の4つは古代ギリシャからとなえられていたもので、後半の3つが新約聖書のものです。
ピーテル・ブリューゲルの絵画でも知られています。

七元徳を知らなくても、おそらく、七つの大罪は知っているでしょう。
マンガ・アニメのおかげで、超人バトルだと思っている人もいるかもしれませんが、
避けるべき欲望や感情のことで、やはりカトリックで、次のものです。

虚栄、強欲、憤怒、嫉妬、淫蕩、貪食、怠惰

聖書に直接書かれていないため出入りもあり、さまざまな訳があります。
現在のカトリック教会では、七つの罪源というようです。

上のブリューゲルも描いていますが、それに影響を与えたというヒエロニムス・ボスの絵画が有名です。

この他にも、七大天使、七つの封印など、7はキリスト教には多く出てきます。

今日は、これで。また明日に続きます。

(メディア学部 小林克正)

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