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2010年11月

音楽による感情伝達~気持ちはどのくらい伝わるか?

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音楽を聴けば作曲者や演奏者の気持ちが伝わってきますし、同じ演奏会を聴いた者同士でも感動を語り合うことができます。さて、実際のところ、音楽でどれくらい気持ちは伝わっているのでしょうか?東京工科大学メディア学部ではメディアで伝わる情報を定量的に分析していますが、感性情報の定量的計測にもチャレンジしています。図は女性同士、男性同士、男女間での音楽による感情の伝わりにくさを測った結果です。棒グラフの高さが高いほど感情が伝わりにくいことを表します。男性同士はよく気持ちが通い合うようです。男女間は意外に難しいですね…。二人でコンサートに行く時は慎重に!なお、この結果は2008年の情報処理学会音声言語情報処理研究会で発表しています。

キングモンクット大学(タイ)との提携調印

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11月18日にタイのキングモンクット大学とメディア学部の提携の調印式がありました.キングモンクット大学からは総勢12名が来訪され,軽部学長,飯田学部長,三上講師、伊藤演習講師らとともにお迎えしました.キングモンクット大学(King Mongkut's University Technology Thonburi)はタイの私立の名門大学です.現在、メディアサイエンス専攻にはキングモンクット大学の学生が2名所属しています.この提携のきっかけは、経済産業省と文部科学省の連携事業である「アジア人財資金構想」に「次世代のグローバルコンテンツブリッジ人財の実践教育」の採択です.これに基づいて、メディア学部では、コンテンツ分野の優秀な人材をアジア圏から広く集めるため,アジア諸国をめぐり,連携するパートナーを探してきました



■アジア人財資金構想 高度専門留学生育成事業

「次世代のグローバルコンテンツブリッジ人財の実践教育」

http://www.teu.ac.jp/ap_page/asia/mediascience/index.html

http://www.teu.ac.jp/ap_page/asia/career/

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いい声って何?ボイストレーニングの効果

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いい声ってどういう声なんでしょうか?

東京工科大学メディア学部の私の研究室では音声の研究をしていますが、ボイストレーニングスクールの秋竹朋子先生と「滑舌」をとりあげたTV番組に出演したのをきっかけに共同研究を行ってきました。

http://www.teu.ac.jp/information/2009/014717.html



ボイストレーニングでは呼吸法や発声法の訓練を行いますが、それによって音響的な特徴がどのように変化するのかを調べました。訓練で最も重要で興味があるのが呼吸法です。呼吸法では腹式呼吸の訓練をしますが、これによって高い声の成分がきれいに出るようになります。人の声は楽器と同じように声の高さを決める基音の整数倍の振動すなわち倍音が含まれます。高い倍音まできれいに含まれていると、明るい張りのある声になります。ちょうど、倍音がたくさん出るトランペットが元気な感じがするのと同じです。秋竹先生と同じボイストレーニングスクールの先生でオペラ歌手の上沼純子先生にも研究室に来ていただき、ベルカント唱法で歌った歌声を分析させてもらいましたが、さすがにとてもはっきりした倍音が見られ、なんと倍音以外の声成分の百万倍もの倍音パワーを持っていました。この結果は国際会議INTERSPEECH2010で発表を行いました。



http://www.interspeech2010.org/program/session.php?id=1810

文部科学省助成の「ゲーム開発教育プロジェクト」

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東京工科大学では,「ゲーム産業における実践的OJT/OFF-JT体感型教育プログラム」と題して,文部科学省から助成を受けたゲーム開発プロジェクトを進めています.



この取り組みの特徴は産学連携であることと,大学と大学院,専門学校が連携しているところです.実践的な制作現場を意識して,年齢やスキルの異なるスタッフでチームを作り開発する体制を経験することができます.また,制作しながらスキルの高い人から能力を吸収したり,チームマネジメントを実践するなど,様々な視点でのトレーニングを実現しています.もちろんチームは様々な学年の混成チームで実施します.



最終的には2011年1月のGlobal Game Jamで,その成果を生かしたゲームを社会人や学外の人と共同で制作することを想定しています.そのために,トレーニングプロジェクト3回実施し,トライアンドエラーを重ねてもらっています.本日はその第一回の発表の日です.



本日はゲーム会社や業界団体から多数のゲストが参加しています.「ゲームの大学」の著者として高名なゲームアナリストの平林氏やIGDAの日本代表の新氏をはじめ多数のかたからいろいろなコメントをもらっていました.



次回の発表は12月16日です.また紹介します.


発表の様子

アジア人財資金構想事業 第1回公開講座

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アジア人財資金構想事業 平成22年度 第1回公開講座


『TIFFCOMにみるドラマコンテンツの現在 ~日本人の視点・留学生の視点~』

http://www.teu.ac.jp/karl/events/2865/019283.html

この度、本事業の一環として、今年度第1回目の公開講座を開催いたします。去る10月25日から4日間、六本木ヒルズにて「TIFFCOM2010」(東京国際映画祭(TIFF)に併設して開催されるアジア最大規模のコンテンツマーケット)が開催されました。

近年、韓国勢、中国勢、タイ勢など、アジアのコンテンツ制作もその様相を変化させてきています。本公開講座では、「TIFFCOM2010」に運営スタッフとして参加したアジア人財の留学生と共に、TIFFCOM現場での様子や、各国のコンテンツ事情などを交えて、アジアのドラマコンテンツの現状について紹介いたします。また、終了後は懇親会を行います。

■日時:平成22年11月26日(金)
    15:45(開場・受付)
    16:00(開始) ~18:00(終了)
    18:15(懇親会:参加費1,000円)

■場所:東京工科大学 片柳研究所棟2F KE202講義室

■お申し込み、お問い合わせ:クリエイティブ・ラボ
(c-consortium@so.teu.ac.jp) www.teu.ac.jp/clab/

Twitterというメディア(2):リツイートの効用

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Twitterの最大の特徴はリツイート(retweet)機能であろう。リツイートする/されることにより、つぶやきは単なる独り言ではなくなり、その情報が広範囲に伝搬していくのである。この機能があったからこそ、Twitterはここまで流行ったと言っても過言ではない。

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Twitterというメディア(1):つぶやきは誰が見ているのか

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世の中には、いろいろな新しいメディアが登場してきている。Twitterもその一つと言えるだろう。一時期に新聞等で『ミニブログ』という紹介をされることがあったが、Twitterを単なるブログの一種ととらえるのは適切ではない。ブログは、それ自体を個人(あるいは組織)が所持していて、コメントがつけられるとはいえ、発信側と受信側がはっきりしている。これに対して、Twitterは発信側と受信側の境が曖昧である。

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クラリネットの秘密

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メディア学部の講義「音声音響メディア処理」では楽器の音色の分析やしくみについても解説しています。その1例をご紹介しましょう。クラリネットの音色はなぜあのようなマイルドな響きなのでしょう?その秘密は下の図の中に隠されています。この図はサウンドスペクトログラムというもので、縦軸は周波数(音の高さ)、横軸は時間です。赤いところは音量の強い振動成分が時間とともにどのように移り変わるかを表しています。一番下の赤い横線が音の高さを決める成分で、楽器にはその整数倍の音の高さの成分が含まれています。こういうのを倍音と呼び、その含まれ方で楽器の音色が決まります。さて、よ~く見てください。クラリネットの秘密に気付きましたか?そうなんです。クラリネットの音には2番目の成分がないのです。音の高さを決めている音の成分の上に出てくる赤い横線は3倍音なのです。これがクラリネットの丸っこい音の秘密なのです。

無駄の効用

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事業仕分けがマスコミを依然にぎわせている。確かに一部の利権に与した無駄もある。これらは大いに精査していただきたい。しかし、仕分け人の信奉するらしい「経済的合理性」の世界には、無駄ではない無駄もあると言ったら、意外であろうか。

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大学演習でシンセサイザ作成

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東京工科大学メディア学部のメディア専門演習は25種類ものチョイスがあります。その1つが楽器音シンセサイザ作りです。どうやってつくるのかというとプログラムで1から自作するのです。操作パネルに鍵盤、押しボタンやフェーダを配置してゆきます。さらに、プルダウンメニュで楽器を切り替えられるようにします。もちろんリバーブなどのエフェクタも用意します。シーケンサ機能を実装し、自動演奏できるようにする凝った学生もいます。ボタン配置や色合いなどのデザインはプログラムなので思いのまま。今年はどんな作品ができるか楽しみです。

プロジェクト演習紹介:アクアプロジェクト

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「女子学生が元気である」ということを、世間でよく聞くことがあります。メディア学部では、その例として、アクアプロジェクトがあります。もちろん男子学生も一緒に元気よく活動しています。このプロジェクト演習は1年生から受講できる「3Dコンテンツ制作プロジェクト演習」です。このプロジェクト演習では、新江ノ島水族館の展示コンテンツ "aqua shipの開発を通して、 3次元空間での情報の表現と操作性のデザインをテーマに演習をしています。そしてWeb3Dを利用して水中世界での生物と環境を構築し、3次元空間での効率的な情報提示を学びます。

 制作したコンテンツは、定期的にフォーラムやシンポジウムで公開し、意見を伺い、コンテンツの開発に活用しています。

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コンピュータ造形の学生作品

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メディア学部では、様々な専門科目の授業が開講されています。たとえば“コンピュータ造形”という、千代倉弘明教授と飯沼瑞穂講師が担当している授業では造形表現に活用されることが多い、3次元コンピューター・グラフィクスに焦点をあて、3次元空間に於ける造形の表現方法について学びます。現存する様々な造形の復元から想像上の物まで、コンピューターを表現のツールとして活用することが近年のコンピュータ・グラフィクス技術の進歩により可能となっています。この授業では、3DCGを制作するための技術や造形芸術の歴史を学びます。またそれらの技術が社会に於いてどのような活用をされているのかを学びます。特に、社会に於いて役に立つコンピュータ造形のデザインについて考えて行きます。最後に、世界遺産をテーマに学生達がグループになり様々なコンテンツを制作して発表コンテストを行います。

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熱心な3年生卒研着手!

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メディア学部では3年生の10月に卒業研究室が決まります。卒業後の進路は卒業研究室の先生が最も適切な指導ができるので、卒業研究室に早い時期に配属するのです。一般的には3年生の間は就活指導が中心で、卒業研究は4年生になってから始めればいいのです。しかし、そんな中で、私の研究室の研究熱心な3年生4名が早くも卒業研究に着手しました。今後の進展が楽しみです。

富士は日本一!

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今日(11月2日)の朝、とってもすがすがしい感じでした。大学の構内を歩いていると、留学生が、「先生、富士山が見えましたね。はじめてです。」と話しかけられました。この時期、八王子では、空気がきれいになり、キャンパスのいろいろなところから、富士山を見ることができます。演習の休憩のとき、地方から来た学生も富士山が見えるといって、とっても喜んでいました。「きれいですね。」



いろいろな身近なものを見て「美しいと思う君の心が美しい!」って思います。







もうひとつ、今の時期見逃せない「美しいもの」に紅葉があります。窓枠が額縁みたいで、すてきな風景です。



さきっちょ

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今日は火曜日。個人的には演習、講義と立て込んでいる日なのですが、それはそれ、で置いといて、ここでは私が毎週火曜日に見ている番組の紹介しましょう。テレビ朝日で火曜日の深夜25:21から放映されている「ちょっとだけ最先端バラエティー さきっちょ」です。

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社会の足跡をたどる

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『社会の足跡をたどる』というと、なにやらストーカーか、推理小説のようであるが、これは『社会・経済活動の計測』の話である。わが国では、国民、企業などの実に様々な活動について、官公庁などが定期的に調査を行なったり、あるいは行政事務を通じて得られた記録を、信頼性の高い統計情報として加工している。経営者による景況感(景気の良し悪し)であるとか、プリウスが今月何台輸出されて、ベンツが何台輸入されたかなど、わが国の経済活動に関する非常に詳細な姿が統計情報として作成されているのである。これらの情報はわが国の政策に極めて大きな役割を担っている。いたずらに事業仕分けの対象になればこれは国家的損失である。

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