2010年12月30日 (木)
投稿者: media_staff
2010年12月15日〰18日に韓国ソウルで開催された「Siggraph Asia」は,CGの世界最大の国際会議であるSiggraphのAsia版です.本家の抜群の知名度もあり,2008年から始まり年々レベルが高まっています.
今年のSiggraph AsiaではTechnical Sketch(Short Paper)において,本学の大学院生であり,「アジア人財資金構想」プロジェクトの国費留学生であるケネス・チャン君の研究が採択されました.
2010年12月28日 (火)
投稿者: media_staff
SIGGRAPH学生ボランティアの集合写真
厳寒のソウルで12月15日から18日に、コンピュータグラフィックスの会議SIGGRAPH Asiaが開催されました。
http://www.siggraph.org/asia2010/
SIGGRAPHではコンピュータグラフィクスとインタラクティブ技術に関する研究発表、作品発表、展示、講演など多数の企画があります。国際的なイベントにこのような形でかかわりを持つことはとてもよい経験になっています。映像制作技術の研究だけでなく、映像制作者であるデザイナーやクリエーターなども多く集まり、作品についての意見交換なども活発に行われます。
2010年12月21日 (火)
投稿者: media_staff
思いを伝えるメディアとして、皆さんは、なにをお使いになりますか。
メール、会話、手紙、など、いろいろだと思います。
きょうは、思いを伝えるメディアとしての身体について書きたいと
思います。人は、思いを伝えるとき、どんなしぐさをするでしょうか。
言葉にしなくても、動作だけで思いは伝えることができます。
そうした動作を芸術的に発展させると、ダンスになります。
ダンスは最古の芸術といわれています。そもそも、神様にささげられ
たものでした。神様への感謝、願いなどが、ダンスに託されていたの
です。
現在でも、そうした、神様にささげるダンスはあります。が,ここ
では、主に、バレエについて書きたいと思います。バレエは、
ヨーロッパで生まれ、ロシアで発展し、現在では世界各地で踊られて
いるダンスです。
バレエといわれて、みなさんは、なにを連想なさいますか。
トウシューズ、白鳥の湖、などでしょうか。そうしたバレエは
クラシックバレエと呼ばれています。厳格なメソッド、訓練に
基づいて、正確で華麗な踊りが展開します。ストーリーとしては、
王子さまと王女さまのおとぎばなしといった、たわいのないものが
よく使われています。
これに対して、現代の振付家が新たに創作したバレエを、
モダンバレエと呼びます。モダンバレエでは、クラシックバレエの
メソッドに基づきながら、より自由な振り付け、表現が行われます。
モダンバレエではあまりおとぎばなしは使われません。現代人に
とって切実なテーマが選ばれます。むくわれない愛情、他者との
あつれき、圧政と抵抗運動、病気や死、環境破壊など、いろいろな
物語が展開するのです。それが、ダンサーの身体というメディアを
通じて観客に提示されます。非常に美しい音楽とステップ、
フォーメーションによって。
モダンバレエをみたことがないかたは、そんな、現代的なテーマが
バレエになるのかと疑問に思われるかもしれません。
しかし、なるのです。しかも、非常に美しく、おもしろいかたちで。
また、バレエによるコミュニケーションには、言葉の壁はありま
せん。つまり、ロシア人やフランス人や、その他の国のダンサーが、
なにをいいたいか、ロシア語やフランス語がわからなくても、わかるの
です。
ここまでお読みになって、バレエに興味をお持ちになったかたは、
ぜひ、劇場へおいでください。新しいメディアとコミュニケーションに
出会えることでしょう。
2010年12月20日 (月)
投稿者: media_staff
みなさんはどんな趣味をお持ちですか? スポーツ、ゲーム、バンド活動etc・・・。
メディア学部は個性豊かな先生方と学生達の集合体ですので、それぞれにいろいろな趣味をお持ちのようです。そんな中にあって、私もここ数年、あることを趣味としていますので、今日はその話をしましょう。
2010年12月20日 (月)
投稿者: media_staff
12/23に予定されている設備点検のため、12/22夕方~12:24午前の間、本ブログも停止します。ご理解とご協力をお願いいたします。
2010年12月17日 (金)
投稿者: media_staff
NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパンの松丸佳穂さんがお勧めの、女子教育支援のビデオを、邦訳と共に紹介しましょう。Girleffect.orgがYoutubeやTwitter, Facebook などのソーシャルメディアをとても有効に活用して女子教育支援を行っています。女子教育がなぜ重要なのか、3分で仕組みが分かります。
女子教育への投資が、どれだけ様々なコミュニティーの健康と幸せに関係があるか、今まで研究がなされていませんでした。近年になり彼女たちへの教育支援が、その家族や村の幸せにつながることが明らかになってきています。しかし、発展途上国の少女たちのデータはおろか、戸籍上数に数えられていない子供たちが大勢いるのが現状です。世界には貧困の中にある思春期以下の少女が6億人いると言われています。
Girl Effect のビデオを見る
以下がビデオの本文の日本語訳です。
「我々はある問題に直面しています。そして時計は時を刻んでいます。もしある少女が12歳になったとき貧困の中にあるとすると。。彼女は自分の未来をコントロールできなくなります。大勢の人の目には彼女はすでに大人の女性だからです。。いいえ、本当にそうなのです。14歳までには結婚をし、15歳には妊娠をする、という現実があるのです。そしてもし出産を生き延びたとしても、彼女は体を売って家族を養わなければいけないかもしれません。そしてHIVに感染し人にうつすリスクに直面します。あなたが想像する12歳の生活とは全然違うでしょう?
しかし、良い知らせがあるのです。それは解決策があるということです。さて、彼女の時計を後戻ししてみましょう。12歳で彼女は幸せで健康です。定期的にお医者さんの検診も受けています。学校にも残ります。そしてそこは安全な場所。18歳で彼女は自分の得た教育を使い、生計を立てます。さあ、これで彼女は責任をもって生きて行くことができます。彼女はHIV感染を避け。。準備が出来たら赤ちゃんを産んで。。。彼女とおなじくらい健康な赤ちゃんです。それが世代から世代へと受け継がれていったら。。想像してみてください。それが“女子効果”なのです。。。」 訳 飯沼瑞穂
2010年12月16日 (木)
投稿者: media_staff
映像に効果音やBGMをつけようと思った時、なかなかちょうどいい曲が思い当たらないことがあります。そんなとき、「うんと楽しい曲」とか「ちょっと怖い曲」のように感性で効果音やBGMを検索できたら便利です。東京工科大学メディア学部の卒業研究では感性による効果音の検索システムを作成しました。感性による効果音検索を行うためにベクトル空間法という検索方法を用いています。楽曲を楽しいとか悲しいといった感性の多次元空間のベクトルとして表現し、感性により検索を行います。また、1つ候補が見つかったらそれと比較して「もっと 楽しい」のような検索ができるように「もっと」検索ができるようになっています。この原理は国際会議ICASSP2008で発表しました。図はこの原理を利用した効果音検索システム「Sound Advisor」です。現在、この研究を基にして、感性を用いたさまざまな情報検索を研究中です。
2010年12月15日 (水)
投稿者: media_staff
2010年12月10日に行われた東京工科大学メディア学部、千代倉弘明教授の講義科目、“3次元グラフィックス”にて、東京工科大学デザイン学部 板宮朋基 助教がCGと医学に関して講演を行いました。講義では医療分野における医用画像と3次元の歴史と最新の技術による人体ビジュアリゼーションの事例の紹介がありました。
医用画像の歴史は過去100年間に顕著な進歩が見受けられます。 1895年のレントゲン博士によるX線の発見にはじまり、1950年代には核医学が発展し、1970年代~1980年代になると、CTやMRIなど人体を輪切りにし画像化する技術が、コンピュータの進化と共に発展しました。現在ではCT普及台数は日本でも世界的に見ても非常に多く、MRI に関しては、普及台数は世界第2位と言われています。特に近年、3次元技術の医療分野への応用は進んでおり、人体の3D可視化や手術のシミュレーションなどに活用されています。例えば、現在ではCT/MRI画像の3次元可視化を、ボリュームレンダリングやマーチング・キューブス法といわれる技法を使い行うことが可能です。これらの最新技術によって、MRIやPETなどの医療画像の合成、バーチャルリアリティーによる内視鏡手術のトレーニング、ロボット手術や遠隔手術などが可能となって来ています。
講義後、学生たちは、人体3Dモデルを実際に自分のコンピュータにダウンロードし、軽量化された心臓の3DモデルなどをMicrosoft Excelを使って表示させ、解剖学電子教科書をグループで操作するなど、未来の医療とCGの可能性について考えました。
以下のリンクから板宮助教の講義の一部を見ることができます。
CG と医学 3次元モデルの活用
2010年12月12日 (日)
投稿者: media_staff
ブービーのホームページ画像
竜の子プロダクションとの産学連携プロジェクトであるフル3DCGアニメーション「SKY KIDS BOOBY」で制作されたキャラクタなどのデータを利用し、学生達の企画する2分間のオリジナルアニメーションを制作します。チームで企画から制作までを行ないます。
2009年3月にはこのプロジェクトのメンバーおよびクリエイティブラボのスタッフが中心となって「第3話:火を消せ!アクロバット消防隊」を制作、関西空港で放映されています。プロジェクトの活動は以下のページを見てください。
http://www.teu.ac.jp/clab/booby/index.html
キッズアニメーション演習風景(コンテンツテクノロジーセンターにて)
2010年12月11日 (土)
投稿者: media_staff
12月9日にインドネシアのスラバヤ大学、バンドン工科大学などの先生が来訪されました。メディア学部のメディア専門演習のひとつである「ゲームプロデューシング」、さらに国内でも最大級の「デジタルモーションキャプチャスタジオ」、多くの学生が夜まで制作活動をしている「コンテンツテクノロジーセンター」を見学しました。
2010年12月10日 (金)
投稿者: media_staff
自宅のテレビをブラウン管式から液晶式に変えてから、猫がよくテレビを見るようになりました。猫の出てくる番組になるとみんなで見入っています。ブラウン管式のテレビの頃は猫が映っていてもほとんど興味を示さず、なんでだろうと思っていました。さてブラウン管と液晶では何が違うのでしょうか?まず、赤緑青3原色の波長がちょっと違うのと、液晶の方が点滅応答速度が遅いということがあります。液晶テレビの機種によっては一秒間に表示する画像の枚数がブラウン管式の場合の2倍だったり4倍だったりします。もちろん画面サイズも違いますね。では、次に猫と人間の違いですが、猫は色に感じる視細胞のうち「赤」に感じる錐体細胞が少ないそうで、「赤」に近い色はあまり見えていないらしいです。ブラウン管式のテレビを使っていた頃は、猫がテレビを見ないのは人間にとってちょうどよく見える3原色が猫にとっては不自然なのではないか?とも考えましたが、液晶になって猫がこんなにテレビを見るようになったとすると、色はそんなに問題はなさそうです。そうなると、画面の更新周期や発光体の応答速度の違いが関係していることになりそうです。人の場合は1秒間に50枚くらい絵を見せないとちらついて見えます。テレビ放送は1秒間に30枚の画像を送ってきます。1枚のテレビ画像は525本の走査線と呼ばれる横線からできていますが、ちらつかないように奇数番目の走査線と偶数番目の走査線に分けて1秒間に60枚の絵を見せています。猫はこのくらいでもしっかりちらついて見えるらしいですね。だから倍速液晶で1秒間に120枚の画像を表示している液晶テレビだと安心して見ていられるのでしょう。もちろん液晶の応答速度も関係あるでしょう。画面サイズが大きくなったことにより、猫がライオンのように大きく見えたりしますが、直接は関係ないみたいです。メディアは人間に合わせて作られているのですね。地球外生命体が作った映像があったとしても私たちは見ることができないかもしれません。
2010年12月 9日 (木)
投稿者: media_staff
2010年12月 9日 (木)
投稿者: media_staff
2010年12月 8日 (水)
投稿者: media_staff
美人投票とは、ミス○○のような美人コンテストのことではない。美人コンテストでは、各審査員がそれぞれの絶対的な審美眼によって歴史や民族、国/地域を超えて誰が見ても文句のない美人を選ぶ、これが建前である。しかし、ここでいう美人投票とは、誰が一番の美人かを当てる、かのケインズが株式市場を例えたものである。つまり、自分が(誰が何と言おうと)一番美人だと思う人を選ぶのではなく、(他の人からも)一番に選ばれるだろうと思う人を選ぶのである。不思議なことに、美人投票では首を傾げたくなる美人が選ばれることがある。
2010年12月 6日 (月)
投稿者: media_staff
皆さんは歌を歌うのは好きですか? これからクリスマスやお正月を迎え、家族や友人たちとカラオケを楽しむ機会があるかもしれませんね。
ところで、うまく歌えないときに「音程をはずした!」という言葉を耳にすることがありますが、その発言の多くは、本来の歌われるべき音の高さ、つまり「音高」とは違っていることを指しているように思われます。「音程」(=interval)と「音高」(=pitch)は似ているように見えて、意味はまったく異なります。音程は「2つの音の高さの広がり具合」を指すもので、音高は物理的現象(振動数の違い)によって規定される「絶対的な音の高さ」を指します。
なので、「はずした」という表現を用いるのであれば、本来歌われるべき(その曲を歌っている歌手の)音の高さを念頭に置いて、「音高をはずした!」と言うのが正確です。もちろん、ある音からある音への音の高さの幅がずれていれば「音程が(本来の広がりから)ずれた」という言い方はできます。歌がうまく歌えていないときは大抵、その部分の音の高さ(音高)と、個々の音の間での移動距離(音程)の両方が正確にとれていないことが多いので、実際は音程の要素も関係してきますが・・・。
でも、「音高をはずした!」と言うと、何となくしっくりこない感じがしますね。私も、わかっていながら「あっ、音程はずしたー!」と言ってしまいます。難しいことはさておき、大切なのは歌の上手・下手ではなく、歌を通してみんなで楽しく過ごすことですね!
2010年12月 6日 (月)
投稿者: media_staff
2010年12月 2日 (木)
投稿者: media_staff
メディア学部の相川です。最近注目されている「音声ドキュメント検索」を紹介します。最近パソコンの中にも、ネット上にも動画データや音声データ、音楽データがたくさん存在しています。Webページのテキストは検索エンジンで検索できますよね。画像や音は、それらにタイトルや解説文が付随していれば検索できますが、たとえば音声データの場合、その中で何をしゃべっているかということでは検索できません。そこでどうするかというと、最近性能が向上してきた音声認識の技術を使って音声を文章に変換します。文章になれば今までの文書検索技術で検索できるわけです。国立情報学研究所ではNTCIR(エンティサイル)と呼ばれる情報検索評価プロジェクトを実施しています。
http://research.nii.ac.jp/ntcir/ntcir-9/index-ja.html
情報処理学会音声言語情報処理研究会の音声ドキュメント処理ワーキンググループでは、音声ドキュメント検索性能評価をSpokenDocという名前でNTCIRに提案しています。私もこのワーキンググループメンバーの一人です。9月に開催された国際会議INTERSPEECH2010ではこのワーキンググループが中心となってスペシャルセッションを企画しました。
http://www.interspeech2010.org/SpecialSession.html
東京工科大学メディア学部ではこの音声ドキュメント検索に関連して、感性による効果音検索や楽器音特徴による音楽検索の研究を行っています。
2010年12月 1日 (水)
投稿者: media_staff
2010年11月29日に東京工科大学メディア学部の講義「社会問題とメディア」でルーム・トゥ・リード ジャパン ルーム・トゥ・リード(Room to Read)代表 松丸佳穂さんにルーム・トゥ・リードの活動をご紹介頂きました。マスコミでの経験もお持ちの松丸さんは、日本の唯一の職員として精力的に活動なさっています。