■国際交流:タイのチュラロンコン大学工学部の学生インターン活動報告
2012年6月 4日 (月) 投稿者: media_staff
■国際交流:タイのチュラロンコン大学工学部の学生インターン活動報告
4月14日にバンコクを出発し6月4日に成田を出発するまでの期間、チュラロンコン大学の学生4名が、本学メディア学部でインターン学生として、研究・調査をしました。
チュラロンコン大学と本学メディア学部は、アジア人財をきっかけに、すでに大学院生を2名受け入れており、このインターンは、その成果をもとに、チュラロンコン大学の希望により、大学間協定に基づいて実施されてました。
このインターンの実施にあたっては、チュラロンコン大学の教員、特にPizzanu Kanongchaiyos先生には、大変お世話になりました。
インターン学生は、Mr. Chakrik Thaviyonchai、Miss Chawintorn Pathomkasikul、Mr. Namo Podee、Mr. Thiti Watanasrimongkolです。彼らは、CG技術、CGアニメーション、ゲームなどに興味を持っており、それらに関連する以下のような研究調査をしました。
(1)興味ある分野の研究論文を10数本をもとにしたその分野の動向を整理したサーベイレポートの作成:
帰国後に4年生として実施する卒業研究の基礎となるように、2週間程度で、さまざまな英語論文を読んで、6から8ページのレポートとして従来研究の概要をまとめました。
(2)大学研究室訪問、企業訪問、教員の研究紹介などの実施:
東京大学西田友是研究室、プロダクションIG(櫻井講師による説明)、ジブリ美術館、柿本教授や石川助手、ゲーム業界から大学院に来た松本さん、近藤によるCG研究、ゲーム制作紹介などを実施しました。来日しなければ見ることができないところへ訪問できたことは大きな喜びのようでした。また、メディア学部の教員のCG関係の研究を知ってもらうこともできてよかったです。
(3)演習への参加:
Chakrik君、ChawintornさんはCGキャラクターに興味を持っており、本学で研究してきたキャラクターメイキングの手法を利用して、キャラクター制作をするとともに、「ディジタルキャラクターメイキング」プロジェクト演習に参加し、制作結果を発表しました。
また、大学院生が提案する手法をもとに、システム開発を手がけたThiti君は、「クリエイティブアプリケーション」のプロジェクト演習に参加しました。Namo君は日本語により会話もよくできることから、卒業研究ゼミにも参加して、三上准教授のもとでゲーム研究に関係することを学びました。
(4)各自の研究テーマ:キャラクターメイキングのためにツール開発、写真をイラストに変換するiアプリ作成、ゲームのためのAIツール開発:
短い期間で、アイデアをまとめて、アルゴリズムを理解または提案して、ツールの開発を進めました。最後のプレゼンでは、デモを行うことができる段階まで進んでいました。完成まではまだ何段階もありますが、素晴らしい開発力でした。
4名の学生は毎日8時間から10時間くらいのは大学で研究をしており、本学の学生へとても良い影響を与えていたと思います。今後も継続できるような体制を作っていければいいと考えています。もちろん、本学の学生が短期留学をするなどの機会も作りたいと思います。
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