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地域を元気にする「葉っぱビジネス」

2012年12月27日 (木) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース

第2回社会起業家フォーラム 地域を元気にする「葉っぱビジネス」:おばあちゃん×葉っぱ×ITによる地域活性化 


 
メディア学部では、2013324日のオープンキャンパスに併せて第2回目となる社会起業家フォーラムを開催し、ゲストに株式会社いろどりの横石知二代表取締役社長をお呼びします。併せて、株式会社いろどりの取り組みを受けて、高校生と大学生が一緒になって取り組むワークショップを「タブレットPCを活用した地域活性化の方法を考えてみよう!」というタイトルで行います。


徳島県上勝町の社会起業 株式会社いろどり

 いろどりは人口約1700人の徳島県上勝町にあります。いろどりが行う葉っぱビジネスとは、日本料理を彩る季節の葉や花、山菜などを販売する農業ビジネスのことです。葉っぱビジネスの特徴は、素材が軽量で綺麗であり、女性や高齢者でも取り組めるということ。中には、年収1000万円を稼ぐおばあちゃんもいます。こうした取り組みが2000年代中盤から注目され、2012年に「人生、いろどりー四国いち小さな町で起こった<奇跡>の実話ー」として映画化されました。

いろどりの商品「つまもの」

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おばあちゃん達がタブレットPCを使いこなして年収1000万円
 
いろどりの取り組みの面白い点は多くありますが、メディア学部として関心が高い点は、おばあちゃん達が
PCなどの最新の通信機器を活用している点と、そのことで様々な社会課題を解決している点です。
 従来から、いろどりではおばあちゃん達専用に開発したPC等を利用して生産管理などを行ってきました。タブレットPCが普及して以降は、タブレットPCを活用して、注文を受けたり、売り上げを確認するといったことを行っています。タブレットPCは直感的に操作できて文字を大きくすることも簡単なので、おばあちゃんたちにとっては使いやすいツールになっているようです。さらに、タブレットPCが生産管理を効率化しているだけではなくて、他のおばあちゃん達の売り上げを見ることで競争意識を向上させることにも貢献しているということです。従来、山間地域や高齢者のデジタルデバイド(情報格差:情報技術(IT)を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる、様々な格差)が問題視される傾向にありましたが、上勝町やいろどりではこれを先進的に克服して強みとしてきました。「葉っぱビジネス」を支えた、具体的なIT活用法はとても興味深いです。

タブレットPCを利用するおばあちゃん

Irodori(参考:株式会社いろどりタブレット説明会http://www.irodori.co.jp/asp/nwsitem.asp?nw_id=4000


みんなが元気で老人ホームの無い町へ

 こ うしたいろどりの取り組みは町にいくつもの効果をもたらしているといいます。例えば、高齢者が元気になることによって高齢者の生きがいづくり、健康増進、 医療費削減などへとつながっていると言います。現代日本の社会問題を解決している上勝町と株式会社いろどり、その仕掛け人であり立役者である横石知二社長 のお話に関心のある方は、324日のオープンキャンパスに是非ともご参加ください。

 株式会社いろどり 代表取締役社長 横石知二さん

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