■メディア学大系 第1巻「メディア学入門」の出版
2013年2月 9日 (土) 投稿者: コンテンツ創作コース
メディア学部の一年生向け講義「メディア学入門」の教科書が出版されます。メディア学を知るために、メディアに興味のある高校生、一般の方々にもぜひ読んでいただきたいと思います。
■相磯秀夫先生による「メディア学体系」刊行に寄せて
メディア学部の創立当時からの思想が分かります。「メディア」を理解するために大切な内容ですので、ぜひお読みください。
メディア学部の創立当時からの思想が分かります。「メディア」を理解するために大切な内容ですので、ぜひお読みください。
■「メディア学大系」の使い方 (監修:飯田仁、相川清明)
■立ち読み :書籍の一部をみることができます。
■第1巻「メディア学入門」の紹介 飯田 仁
本書は,メディア学という新しい学問領域について学ぼうとする学部学生を対象とした教科書である。本書で取り扱うメディア学は,社会学の分野で従来から扱われてきたメディア論やメディアコミュニケーション研究の基本概念を包含し,また一方でマルチメディアと呼ぶ画像,映像,音声,文字などのデジタル情報とその処理技術の基礎を包含する。さらに,21 世紀に入って展開が著しいインターネット環境下の社会変革と新しいメディア社会に関する考え方を含む。その意味で,本書が対象とする領域は文系・理系という範ちゅうを超えて,インターネットの世界に展開される人間の諸活動全体をも含んでおり,諸学問横断的な視点で新しいメディア社会を理解してもらうことが本書のねらいである。そして,メディア学の学びは,より良い社会を考え,技術的にも,理論モデル的にも,その実現を目指すことにほかならない。
メディア学の学びにおいて,その対象となる領域ならびに枠組みをとらえることが重要であり,本書ではメディア学の対象をメディアの送り手と受け手のほかに,伝達対象,伝達媒体,伝達形式の3 要素を導入し,メディアの基本モデルを設定してメディア学の全体を論じるようにした。さらに,最新のメディアを生かしたサービスを理解してもらうために,モバイルコミュニケーション技術や映像コンテンツ制作技術などについて解説し,メディア社会のいまを理解してもらうように努めた。
メディア学について学習を始めるために,まずメディアとは何であるか,そしてメディアが時代とともにどのように変遷し,現在のインターネット時代を迎えているかについて1 章で解説し,メディア学の全体についても概説する。メディア学を支える技術の基本はマルチメディアを扱う技術とともに,ICT がその代表である。2 章では,情報社会と呼ばれるICT 社会について説明したうえで,新たなメディアのコンテンツとサービスが支えるメディア社会とを対比して説明する。
3 章ではメディアコンテンツを利用するコミュニケーションのあり方や人間のコンテンツ理解の情報処理的側面を解説し,デジタル映像コンテンツやサウンドコンテンツ,インタラクティブメディアコンテンツなどのさまざまなメディアコンテンツの特徴や活用について説明する。メディアコンテンツ制作のための基礎技術については4 章で解説し,デジタルデータの扱い方や情報としての管理や保存法,検索法などを説明する。さらに,実写映像やCG 利用映像のための制作技術,音楽・サウンドの制作工程などについても説明する。
コンテンツを配信・提供するさまざまなサービスに関しては5 章で解説する。6 章では,それらサービス実現のための基本技術について概説し,ICT の使われ方などについても説明する。
7 章では,メディア学を学ぶための進め方について説明する。そのために,学びの領域を四つに分類して解説する。併せて,各領域での取組みにおいてメディアの対象をいかに表現し,具体化のための技術を使って社会に発信・提供し,メディア社会の新たな環境を創り出していくべきかについて説明する。メディア社会の今後については8 章で解説する。
3 章ではメディアコンテンツを利用するコミュニケーションのあり方や人間のコンテンツ理解の情報処理的側面を解説し,デジタル映像コンテンツやサウンドコンテンツ,インタラクティブメディアコンテンツなどのさまざまなメディアコンテンツの特徴や活用について説明する。メディアコンテンツ制作のための基礎技術については4 章で解説し,デジタルデータの扱い方や情報としての管理や保存法,検索法などを説明する。さらに,実写映像やCG 利用映像のための制作技術,音楽・サウンドの制作工程などについても説明する。
コンテンツを配信・提供するさまざまなサービスに関しては5 章で解説する。6 章では,それらサービス実現のための基本技術について概説し,ICT の使われ方などについても説明する。
7 章では,メディア学を学ぶための進め方について説明する。そのために,学びの領域を四つに分類して解説する。併せて,各領域での取組みにおいてメディアの対象をいかに表現し,具体化のための技術を使って社会に発信・提供し,メディア社会の新たな環境を創り出していくべきかについて説明する。メディア社会の今後については8 章で解説する。
メディア学の領域が多岐にわたることから,つぎの3 名で分担して執筆した。
飯田 仁:1,2,7,8 章,近藤邦雄:3,4 章,稲葉竹俊:5,6 章
本書の内容は,東京工科大学メディア学部創設から開講されたメディア学概論を手本にしつつ,新たに開講したメディア学入門の授業内容を中心に,昨今のメディア環境の急速な進展を取り込んでまとめた。芸術との関わりについての言及など不十分な点が多々あるが,多岐に及ぶ話題ごとの解説にも濃淡あることをご理解いただきたい。
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