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2013年4月

メディア学体系 第7巻「コミュニティメディア」の出版

2013年4月16日 (火) 投稿者: メディアビジネスコース

2013年2月に刊行が開始された「メディア学大系」は、メディア学という新しい学問領域について学ぼうとする学部学生を対象とした教科書シリーズです。

このたび、その第7巻「コミュニティメディア」が発行されました。

 

インターネットの発展により、コミュニティは世界的な価値創造の場となっています。本書では、現代社会において重要な存在となったコミュニティの本質を、歴史をさかのぼって、多角的に解説するとともに、その可能性を検討しています。

コミュニティに関心のおありのかたは、ぜひご覧ください。

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【目次】

第Ⅰ部 都市のコミュニティ

 1 都市の発展

 2 市民

 3 クリエイティブシティ

 4 クリエイティブクラスによる都市文化の形成

 5 産業クラスター

 6 地域メディアを活用したコミュニケーション

第Ⅱ部 関心に基づくコミュニティ

 7 非営利団体による社会活動

 8 医療とコミュニティ

 9 プロフェッショナルコミュニティが世界に与える影響

 10 企業における知識コミュニティ

第Ⅲ部 インターネットコミュニティ

11章 ソーシャルメディアの発展

 12 インターネット上の市民ジャーナリズム

 13 インターネットコミュニティで行われる創作活動

 14 オープンイノベーション

 15 グローバル市民社会とインターネット

おわりに

参考文献

索引

OB紹介: 独立行政法人 理化学研究所 情報基盤センター所属、センター技師 土田隆裕氏

2013年4月11日 (木) 投稿者: コンテンツ創作コース

OB紹介:
独立行政法人 理化学研究所 情報基盤センター所属、センター技師 土田隆裕氏
情報基盤センターは理化学研究所内で利用するネットワークやメールサーバー,スーパーコンピューターなどのITリソースの提供を研究者に向けて行っている部署です。
土田君は、2年前にメディアサイエンス専攻のコンテンツプロデューシングプロジェクトにおいて、キャラクターメイキングに関する研究を行い、大学院修士課程を修了しました。現在、横浜事業所でバイオインフォマティクスに関する研究者たちをメインターゲットにして仕事をしています.横浜事業所の研究者たちは、おもにゲノムデータなどの非常にデータサイズの大きいデータの解析を行っています。一方で取り扱うデータが膨大な量になっているために、データの保存先や解析処理が追いつかないという問題が発生しています。そこで土田君は研究者たちがより快適に,かつ迅速に研究が進められるように研究者向けの共有ストレージや計算リソースの調達と提供を行っています。
このような研究支援の傍ら、仕事の一環として研究を行っています。3月に行われた情報処理学会の「計算機アーキテクチャ研究会」で、発表した研究が認められ、若手奨励賞を受賞しました。また、その活躍によって、理研から技術奨励賞をもらっています。
 このように、研究サポートをしながら、新たな成果を出していく能力は、メディア学部の情報技術関連教育と大学院メディアサイエンス専攻における幅広い分野の研究活動によるものと考えています。多くの学部生が大学院へ進学して、土田君のように、さらなる飛躍をしてもらいたいと思っています。
                        

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平成24年度 理化学研究所 技術奨励賞の受賞を記念して
野依良治理事長(2001年ノーベル化学賞受賞)といっしょに(写真)
①計算機アーキテクチャ若手奨励賞(情報処理学会研究会)
タイトル:KVMとXen Server上のゲストOSのベンチマーク結果の比較
著者:土田 隆裕,趙 武魁,黒木 一平,渡辺 勝弘,黒川 原佳,姫野 龍太郎
発表:第194回ARC・第137回HPC合同研究発表会(HOKKE-20)
②平成24年度 理研 技術奨励賞
受賞タイトル:仮想計算機環境における計算機アーキテクチャのフィジビリスタディ
(英語タイトル:Feasibility study of computer Architecture on environment of virtualcomputer)
  ■活動の概要
 
  現在の研究内容は複数のハイパーバイザーと呼ばれるハードウェアエミュレーションシステム上にてLinux OSをインストールしベンチマークプログラムを実行し,それぞれのスコアの比較です。ハイパーバイザーを利用すると,利用しなかった場合に比べて性能の低下がおこります。しかしどのハイパーバイザーであれば実機と比較してどういった性能の低下がどの程度発生するのかを比較したものは見受けられません。本研究ではCPUの演算性能,メモリとネットワークスループットとローカルハードディスクのIO性能に着目し、それぞれベンチマークソフトを実行してそのスコアを比較した結果を示しています。
 
   このたび、土田君が受賞した内容は計算リソースの提供に関する活動になります.情報基盤センターではより柔軟な形で計算リソースを提供できるよう仮想ホストによる計算リソースの提供を考案しています.
  受賞した内容はハイパーバイザー(仮想ホストを作成するためのソフトウェア)による性能低下の調査とその比較を行い,その結果としてXenServerがIO性能において優秀であることが判明したという内容です。

メディア学部 Creative Application (プロジェクト演習)の履修者が映像表現・芸術科学フォーラム2013企業賞を受賞

2013年4月 6日 (土) 投稿者: コンテンツ創作コース

 2013年3月15日に慶応義塾大学で開催された映像表現・芸術科学フォーラム2013において、メディア学部で開講しているプロジェクト演習Creative Application(演習講師:伊藤彰教、渡邉賢悟)で制作したアプリケーションを発表した学部生、大学院生らが、「映像表現・芸術科学フォーラム2013企業賞」を受賞しました。

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■「映像表現・芸術科学フォーラム2013企業賞(株式会社サートプロ)
桜のしらせ針 ~和の感性で時間管理~
  松藤なお・竹内 萌・内野いずみ・渡邉賢悟・伊藤彰教・近藤邦雄
「桜のしらせ針」というアプリを制作した松藤なおさん、竹内 萌さんは学部2年生で、一年生から始めたアプリ制作の成果を学会という場で初めて発表しました。内野いずみさんはメディア学部の卒業生で演習の支援をしていただいており、このアプリをグループで制作しました。
記念品として協賛企業である株式会社サートプロ様から「Androidアプリケーション技術者認定試験 ベーシック 対策実践問題集」と「サートプロ主催 Unityセミナー受講券」をいただきました。

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松藤なおさんのコメント:
はじめての学会でしたが、よい緊張感の中、とても大きな経験を積むことができました。学会後の懇談会では、学外の方ともお話が出来ました。とても充実した1日を過ごすことができました。そして、受賞時の講評の一言目に「かわいい」というお言葉が、とても嬉しかったです。制作に関わっている人全員で頂いた賞だと感じています。ありがとうございます。このたびの受賞を頂けたことを胸に、これからも勉学に励みながら、精進してまいりたいと思います。
竹内 萌さんのコメント:
初の学会発表でこのような素晴らしい賞がいただけたことをとても感謝しております。今回私は桜のしらせ針においてグラフィック制作が主な役目でしたが、デザインの方向性がここまで明確に決まり、結果老若男女が利用できる可愛らしい形にまとめることができたのは、メンバーと私に関わってくれた周りの方々の協力があってこそだと強く感じました。今後も自分の譲れないこだわりを大切に、精進してまいりたいと思いますので応援よろしくお願いします。

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■「映像表現・芸術科学フォーラム2013企業賞(株式会社ワコム)
ハノイの本
  戀津 魁・安藤健翔・神山大輝・細川慎一・日置優介・渡邉賢悟・伊藤彰教・近藤邦雄
「ハノイの本」は大学院生と学部生の5名で制作したアプリで、情報工学分野で有名なハノイの塔というアルゴリズムを応用しています。サウンドの工夫がみごとでした。
記念品として協賛企業である株式会社ワコムからBamboo Stylus duoをいただきました。

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日置優介さんのコメント:
私は今回が学会初参加でしたが、まさか表彰していただけるとは思いも寄りませんでした。また、開発に関わるだけではなくファストフォワードにおける発表も任されるなど色々な経験もさせていただきました。このような機会を持たせていただいた学会関係者の皆様並びに先生方、開発メンバーには感謝しております。今後もこれを励みにし、精進して行きたいと思います。「やったぜ!」

安藤健翔さんのコメント:
 自分たちのこだわりを追求していった結果、今回このような賞を頂け、非常に嬉しく思うと共に身が引き締まる思いでした。今後も個性的なメンバーたちとともに邁進していきたいと思います。
細川慎一さんのコメント:
 今回、学部生の皆さんと一緒に本格的なiOSアプリ開発を経験することができ、大変貴重な経験をさせていただく事ができました。チーム全員で真剣に話し合いを重ねる中で、チームで開発を行う事の難しさと、困難に向かって真剣に取り組み信頼関係を作り上げる事で、ひとりひとりの個性が発揮され、大きな力へと昇華されるということが、この度の賞をいただいたことで実感をする事ができました。今後もチームで協力し合い開発に取り組んでいきたいと思います。
神山 大輝さんのコメント:
 多岐に渡る分野を専門的に学ぶことの出来るメディア学部の仲間たちが、それぞれの専門性を持ち寄って好き放題に制作を行う。まずはこの様な活動を可能とした「CreativeApplication」という土台を作って下さった先生方に御礼申し上げます。2Mixの音楽で表現し切れない部分をプログラムが補う、グラフィックでは足りない世界観をストーリーが補完する。この様に、個性的なメンバーが相互に刺激し合い、切磋琢磨する中で面白い作品になったのだと考えています。こうして出来上がった作品に対してこの度の様な賞を頂けた事は素直に嬉しく思いますが、これに甘えることなく精進して参りたいと思いますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
戀津魁さんのコメント:
 博士課程の研究とは別で、今回は学生の皆さんに混じって制作した作品での学会参加でした。
普段とは違ったスタンス・感覚で学会という場に臨み、それでも変わらぬ学会参加者の皆様の興味関心と意欲を感じられ、とても有意義な経験となりました。
今回チーム制作を通して、サウンド・プログラム・グラフィックなど各メンバーの専門性の高さとその連携の難しさ、そして連携できた時の強い爆発力を肌で感じることができ、メディア学部の強みを再確認できました。

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 映像表現・芸術科学フォーラム2013は、画像電子学会、芸術科学会、映像情報メディア学会 映像表現&コンピュータグラフィックス研究会の3団体の共催で開催される研究集会で、研究発表・ポスター発表・作品発表などさまざまな発表形態によって、映像情報やメディアアートなどに関する活発な議論を展開する研究会です。
 映像表現・芸術科学フォーラム2013のプログラムは、以下ををご覧ください。
映像情報メディア学会 研究会 開催プログラム
芸術科学会 映像表現・芸術科学フォーラム2013

執筆:近藤邦雄

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