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タイ、チュラロンコン大学のインターン学生の受け入れ

2013年6月16日 (日) 投稿者: コンテンツ創作コース

 タイのチュラロンコン大学とは、大学間協定を結んでおり、昨年は学部4年生4名をインターン学生の受け入れ、教員のチュラロンコン大学への訪問を実施してきました。今年度もインターン学生6名を受け入れることとなりました。
 就業時間は2か月間のうちに280時間を超えること、日数は、35日を超えることが必要とされています。そして、2週間ごとに毎日の就業時間をまとめた書類を提出しなければいけません。インターン学生は学生会館に4月3日から5月30日までおよそ2か月間宿泊し、1.研究論文の調査、2.企業訪問・美術館訪問、3.特別講義、4.研究プロジェクトを片柳研究所5階で行いました。
■インターン学生
  ナッティチャ  マニセアング
  カナナット  スワンヴィワッタナ
  ナッタポン  ワナキッティスティアン
  ヴッティパット  ワッタナシロート
  ピヤワット  サコンスッキット
  パンナワット  ジョングパニッチクルトーン

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         チュラロンコン大学の制服を着て、記念撮影
■受け入れ態勢
メディア学部の受け入れ態勢は、相川学部長のもと、指導教員として近藤邦雄教授、柿本正憲教授、三上浩司准教授、渡辺大地講師、石川知一助手が担当しました。また大学院生4名にもTAとして支援をしてもらいました。
■実施内容
1.研究論文の調査
 CG技術など興味ある分野の英語の研究論文を10編以上読んで、サーベイレポートをまとめました。Physics Engine,Tangible Music Interface using MAX/MSP/Jitter,Game Design,Character Making and Character Motion,Humanoid Character Makingについて調査しました。
2.企業訪問・美術館訪問
 スクエア・エニックス、シリコンスタジオ、サイバーコネクト2、京楽、タイムインターメディアの5つの企業を訪問しました。ゲームやCG映像技術開発などの制作について詳しく説明をしていただき、企業における仕事内容の理解が深まりました。この企業訪問にあたっては、必ず教員や大学院生が責任をもって引率しています。見学をお引き受けいただいた企業の方々には大変ご多用なところを大変丁寧にご説明いただきました。
また、ジブリ美術館、藤子・F・不二雄ミュージアムを訪問し、日本のアニメーションの現状や制作者の考え方などについて理解を深めました。これらの訪問後には、見学内容や理解したことなどをレポートにまとめました。
3.特別講義
 メディア学部の教員の研究を紹介する特別講義を、石川助手と近藤教授が行いました。石川助手の講義では、コンピュータグラフィクス技術を活用したビジュアルシミュレーション、特に“Visual Simulation of Solar Photosphere Based on Magnetohydrodynamics”, “Modeling of Aurora Borealis Using the Observed Data” and “Visual Simulation of Magnetic Fluids”について紹介しました。
近藤教授の講演では、片柳学園、東京工科大学、メディア学部の紹介をしたあとに、1. Computer Graphics and Non Photorealistic rendering、2. Computer Animation、3. Interactive Modeling、4. Content Producing and Character Makingについて紹介しました。
4.研究プロジェクト
 指導教員が各学生の希望を聞きつつ、研究テーマや演習内容を考えて、1か月ほどシステム開発、ソフトウエア開発などを行いました。Analyzing Game with Brainwave,Character Rigging Tool、Collision Detection using SAT、TUANOTE:- New Tangible Music Interface -、Subdivision surface、Character Design usingSilhouetteをテーマとして、最終発表をしました。

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               最終発表会の様子
このほか、4月に行われた留学生パーティーにも参加し、教職員との懇親を深めるとともに、さまざまな国からの留学生とも交流をしました。

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               留学生パーティにて

■チュラロンコン大学に提出する最終レポート
6名のインターン学生は帰国後、チュラロンコン大学に提出する最終レポートを20から40ページ程度でまとめました。

この夏には、本学の大学院生がチュラロンコン大学へ短期留学をする計画もあり、継続的な交流をしていく予定です。

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