メディア学部学生チームが「ASIAGRAPH REALLUSION AWARD2013」CGコンテスト予選通過、台湾で本選に望む
2013年8月27日 (火) 投稿者: コンテンツ創作コース
渡部健司特任准教授のプロジェクト演習で学んでいる学生たちが、iCloneというCGソフトを使用したCGコンテスト「ASIAGRAPH REALLUSION AWARD2013」で見事予選を通過しました。予選通過したのはメディア学部4年生大池崇寛くん、3年生春日俊介くん、2年生の楊幇海くんの3人組で、彼らは〈DigitalCamp!us〉(デジタルキャンパス通称"デジキャン")というプロジェクト演習VFX/Pre-vis/S3D実践コースで学んでいる学生たちです。
■実践的なプロジェクト演習
プロジェクト演習とは、メディア学部独自の演習プログラムで1年次から4年次まで同じ内容の専門的な実践プログラムを自由に受講する事が出来るものです。学年の枠を超え早い段階から自分の興味や関心に応じて専門分野を学ぶことができ、現在30余りのプログラムが用意されています。デジキャン〈DigitalCamp!us〉では、日頃からCGやVFXに関する制作をおこなっていた仲間たちが集まり、今回のCGコンテストの話を聞き、一緒にチームを組んで応募することになりました。予選には、台湾、中国、韓国、ポーランド、イギリス、ドイツそして日本の7カ国が参加し、最終的に台湾、中国、韓国、日本のチームが予選通過しました。日本からも3チームが通過、その1チームが東京工科大メディア学部です。
■学年や国籍を超えた仲の良いチーム
最年長であり、今回のディレクターを務めた4年生大池くんは、「予選を通過するかどうかは、分からなかったけど、海外の大学生と腕を競うという事で、内容に関しては時間を掛けて充分練りました。シナリオと絵コンテに約2週間、CG制作は1週間ぐらいです。」春日くんは、「日本工学院の声優科の学生さんにも手伝ってもらい、キャラクターの声を吹き込みました。」また、中国から留学している楊くんは、「審査員が台湾という事も考慮してわざわざ中国語の字幕を付けました。」と話してくれました。年齢も国籍も違う3人ですが、大変仲が良いとともに、いざ制作時には厳しい意見や議論も活発に戦わせています。
■現在は本選に向け鋭意シミュレーション中
見事予選を通過しても、彼らは次の本選の準備に余念がありません。本選では、48時間でCGアニメーションの短編を制作しなければならないライブコンテストです。夏休み中も時間を惜しんで3人が集まり、本選と同じ48時間掛けてシミュレーションをしています。「予選には約3週間かけて制作しましたが、本選はたった48時間でCG制作しなければならず、なかなか難しいです。」(前述大池くん)耐久レースと同じで時間内に仕上げる事の難しさを感じている様子です。本選は9月3日、4日の2日間、その模様、結果はまた追ってお届けしたいと思います。(文責:メディア学部特任准教授 渡部 健司)