Pat Hanrahan教授による「片柳コンピュータ科学賞」受賞記念講演会とポスター発表
2014年3月10日 (月) 投稿者: コンテンツ創作コース
2014年3月3日(月)にPat Hanrahan教授による「片柳コンピュータ科学賞」受賞記念講演会を八王子キャンパス片柳研究所棟KE402教室で開催しました。
■Pat Hanrahan教授の紹介(亀田 弘之コンピュータサイエンス学部長より)
「CG界のノーベル賞といわれるACM SIGGRAPH Coons賞の受賞者であるPat Hanrahan教授は、設立間もないPixar社で「レンダーマン」という規約を設計されました。レンダーマンは、CGの形状モデルやその見え方を設定して高品質な描画を行うCGソフトに渡すための記述仕様で、現在では著名なCG映画作品はほとんどすべてこのレンダーマンを使って制作されています。学術研究の世界に移られてからもCGの先駆的な技術を数多く世に送り出し、この分野の第一人者です。Microsoftの学術検索サイトのTop authors in graphicsでは第1位にランクされています。」
◎Pat Hanrahan教授のWebページ
◎スタンフォード大学パット・ハンラハン教授による「片柳コンピュータ科学賞」受賞記念講演会のご案内
◎講演概要
■講演内容の紹介
大学Webに公開されていますので、ご覧ください。
“People, Data and Analysis”という講演タイトルで、大量データを利用して人間が適切な判断を下すためには、インタラクティブな可視化技術が今後ますます重要であることを数々の図を示して説明いただきました。
■ポスター発表
記念講演後、片柳研究所棟メディアテクノロジーセンターにて研究ポスター発表をPat Hanrahan教授へ行いました。
本学メディアサイエンス専攻博士後期課程小島啓史 君やメディア学部教員である石川知一助教、柿本正憲教授がビジュアルシミュレーション関連の研究成果紹介を行い、Hanrahan先生にコメントをもらうという貴重な機会を得ました。
1. Visual Simulation of Aurora Based on Dynamic Characteristics of Disconnections and Reconnections
2. Reproduction of the behavior of the wet cloths taking the atmospheric pressure into account
3. Visual Simulation of Glazaed Frost
4. Animation of Water Droplets on a Hydrophobic Windshield
博士課程学生の小島君のコメント: CG分野の第一人者に発表を行う機会を頂きまして,ありがとうございました.オーロラのビジュアルシミュレーションの動画をご覧いただき,良い出来栄えだとコメントを頂きました.緊張しましたが良い経験になったと思います.
また、産学連携でメディア学部と提携しているUEIリサーチからも若手研究員2名がポスター発表を行いました。UEIリサーチの西田友是所長(本学大学院客員教授)も同席し、ACM SIGGRAPH Coons賞受賞者二人がそろうポスターセッションとなりました。
◎西田友是東京工科大学大学院メディアサイエンス客員教授の紹介
◎東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻客員教授にCG界のノーベル賞といわれるCoons Award受賞者の西田友是氏が就任
◎西田先生のCG研究の紹介ページ