2014年度 メディアサイエンス専攻 大学院特別講義(第1回、第2回)の紹介
2014年5月 8日 (木) 投稿者: コンテンツ創作コース
2014年度 メディアサイエンス専攻 大学院特別講義(第1回、第2回)の紹介
2014年度 メディアサイエンス専攻 大学院特別講義がはじまりました。第1回目、第2回目はゲームAIに関する講義を次のように2回にわたって三宅陽一郎氏にご講演いただきました。大学院生だけでなく、多くの学部生も参加し、熱心に聴講していました。このような講演は今後のゲーム制作を考えるうえでも、ゲーム制作の研究を進めるうえでも大いに役立つことになりました。
■第1回 2014年4 月18日(金)
講演者:三宅陽一郎氏
株式会社 スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー
講演題目 「ゲームAIの基礎論」
デジタルゲームにおける人工知能、エンターテインメントにおける人工知能は、アカデミックな人工知能技術を駆使しながらも、その焦点は新しく驚きに満ちたユーザーエクスペリエンスをユーザーに提供するところにある。デジタルゲームにおける人工知能の基礎は、一つ一つの技術の中にあるというよりは、それがどの場所で、どのような構造で、どう使われるかに拠っている。第一回は基礎に重点を置いて、これからデジタルゲームの人工知能を学習・研究して行くための基本的な知見を提供する。
■第2回2014年4月25日(金)
講演者:三宅陽一郎氏
株式会社 スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー
講演題目 「ゲームAIの様々な応用」
ゲームAIはこれからの分野であり、黎明期を明けて、新しい可能性が広がるとともに多様化しており、全体像を把握しにくい状況にある。そこで具体的なタイトルにおけるゲームAIの事例を説明しながら、これからのゲームAIにおける主要な研究テーマを列挙して行く。また、ゲームAIにおける発想の源泉、技術の選択、技術の構築、効果の検証まで開発の現場で行われているプロセスを紹介する。さらにゲームAIにおける情報収集の仕方、コミュニティ、アカデミック研究との協調の現状などを紹介し、開発・研究を進めて行く上で必要な知識を共有する。
論文、講演資料はWebブログを通じて公開している。「y_miyakeのゲームAI千夜一夜」 http://blogAI.igda.jp
※以下のリストはすべて無料で公開されている資料で、どなたでもダウンロードできます。
※CeDIL は登録が必要です。
Mario AI コンテスト
Robin Baumgarten Infinite Mario AI - Long
Level
https://www.youtube.com/watch?v=DlkMs4ZHHr8
Sergey Karakovskiy and Julian Togelius,
Mario AI Competition@ICE-GIC 2009
http://julian.togelius.com/mariocompetition2009/GIC2009Competition.pdf
StarCraft におけるパス検索 (AIIDE 2011)
Bob Fitch, Evolution of RTS AI
http://www.movingai.com/aiide11/BlizzardAI.zip
http://www.movingai.com/aiide11/speakers.html
WarFrameにおけるメタAI
AI Postmortems: Assassin's Creed III, XCOM: Enemy Unknown, and
Warframe (AI Summit 2013)
Daniel Brewer, Alex Cheng, Richard Dumas,
Aleissia Laidacker
http://www.gdcvault.com/play/1018223/AI-Postmortems-Assassin-s-Creed
Kingdoms of Amalur: Reckoning におけるAIの位置取り
AI Postmortems: Kingdoms of Amalur:
Reckoning, Darkness II and Skulls
of the Shogun (AI Summit 2012)
Daniel Brewer, Michael Dawe, Borut Pfeifer
http://www.gdcvault.com/play/1015380/AI-Postmortems-Kingdoms-of-Amalur
http://twvideo01.ubm-us.net/o1/vault/gdc2013/slides/824095Brewer_Daniel_AI%20Postmortems.pdf
シムシティのアルゴリズム
多摩豊,『ウィル・ライトが明かすシムシティーのすべて』,角川書店,1990http://simlabo.main.jp/educate/material/simshikumi.htm
三宅陽一郎「クロムハウンズにおける人工知能開発から見るゲームAIの展望 」(CEDEC2006)
http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/50
森川 幸人
AI DAY(3) ゲームとAIはホントに相性がいいのか? (CEDEC 2008)
http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/156
大橋 晴行、高橋 義之、鎌田 浩平
AI DAY(4) 魔ごころを、きみに ~「勇者のくせになまいきだ。」が目指した自己組織化アルゴリズム~ (CEDEC 2008)
http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/162
田邊雅彦、WCCF AIエンジニアリング (DiGRA JANAN 2009年5月公開講座、東京大学)
サッカーゲームAIの設計と実装
http://digrajapan.org/?page_id=279
http://digrajapan.org/?wpdmact=process&did=OS5ob3RsaW5r
安藤 毅「サカつく」のサッカー試合AIシステム (CEDEC 2010)http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/379
並木「ぽかぽかアイルー村における、アフォーダンス指向のAI事例。AIに多様な振る舞いをさせる手法」(CEDEC2011)http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/697
岡村信幸「ARMORED CORE Vの対戦AIにおける階層型ゴール指向プランニングと機体制御」(CEDEC2011)http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/591
岡村信幸「ARMORED CORE Vのパス検索」 (CEDEC2011)http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/593
横山貴規氏、グラヴォ・ファビアン
FFXIV サーバーサイド経路探索システムhttp://www.4gamer.net/games/032/G003263/20121205079/
KILLZONE2 AI http://aigamedev.com/open/coverage/killzone2/
DUNIA ENGINE http://www.farcry2-hq.com/downloads,area,techdemos.htm
佐竹 敏久、池谷章「ファンタシースターポータブル2のキャラメイクシステム」 (CEDEC 2010)
http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/299
小川卓哉 「Phantasy Star Online 2におけるプロシージャルBGMシステム」(CEDEC 2012)
http://cedil.cesa.or.jp/session/detail/773
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■今までの大学院特別講義の紹介
●2013年度大学院特別講義の紹介
http://blog.media.teu.ac.jp/2013/12/post-32ab-2.html
●2012年度大学院特別講義の紹介
最先端のメディアコンテンツ:大学院メディアサイエンス専攻の特別講義
http://blog.media.teu.ac.jp/2013/01/post-2195.html
「表現の民主化とメディア技術」 大学院メディアサイエンス専攻 「メディアサイエンス特別講義Ⅰ」 その2
http://blog.media.teu.ac.jp/2013/01/2-6954.html
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