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メディア学部で音楽やサウンドを学ぶ(その2)。

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前回の「メディア学部で音楽やサウンドを学ぶ。」では、主にコンテンツを制作する上での”サウンド”や”音楽”に関する授業について紹介しました。今回は、”音楽ビジネス”に関する授業を紹介します。CDを買ったり、音楽をダウンロードしたり、レンタルCDを借りたり、コンサートに行ったりと、私たちはさまざまな方法で音楽を消費しています。しかし、音楽ビジネスのカタチは、メディアを取り巻く環境の変化と共に、大きく変化しているのです。

そんな音楽ビジネスの基礎を学ぶことが出来るのが、1年次前期に開講している「音楽産業入門」です。木曜日の1時限目という早い時間に開講していますが、100名以上の学生が熱心に授業を聞いています。みんな、音楽ビジネスの仕組みに興味があるようですね。

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さて、この授業は、おおまかに以下のような流れで進めます。

1)”音楽ビジネス”とは何か。
・音楽を作るのは誰? 売るのは誰? 儲かるのは誰?
・メジャーとインディーズの違い
・日本レコード協会のデータから見る音楽産業の実態
etc.

2)音楽ビジネスに関わる権利
・著作権と著作隣接権
・著作権管理事業者(JASRAC等)の役割
・売上の分配方法
etc.

3)テクノロジーの進化と音楽ビジネスの変容
・録音技術の変遷と音楽産業への影響
・ディジタル技術の発達と音楽制作環境の変容
・音楽配信技術の発展
etc.

4)メディアと音楽ビジネス
・マスメディアと音楽産業
・ソーシャルメディアと音楽産業
・音楽産業の将来
etc.

“著作権”の仕組みは決して簡単ではありません。しかし、これを理解しないと音楽ビジネスの全容は分かりません。単にCDを売れば良いということではないんですね。

また、この授業では音楽だけでなく、統計学について触れます。日本レコード協会が全国を対象に行った調査結果をもとに、音楽がどのように消費されているかについて授業内で議論します。データやグラフを読み解くには、統計学の基本的な知識が必要となります。音楽ビジネスに限らず、これからの時代は統計学が様々な分野で重要なスキルになるでしょう。

将来音楽ビジネスに関わりたいという学生からの相談も多くあります。必ず伝えているのは、メディア学部のカリキュラムにあるビジネス系の授業を受講することです。経済の仕組み、マーケティング、経営論、インターネットビジネスなど、一般的なビジネスの基礎知識は必要です。また、これからの音楽ビジネスを支えるのは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、音楽配信サービス、動画配信サービスの連携になるでしょう。つまり、音楽以外のテクノロジーやサービスのことを学ぶことで、音楽ビジネスに関わる仕事につくことが可能になるかもしれません。

「ミライの音楽ビジネスに挑戦したい!」という高校生の方、オープンキャンパスに一度足を運んでみて下さい!

次回は、”新しいメディアを使った音楽ビジネスの取り組み”として始まった「デジタルサイネージ・プロジェクト」を紹介します。

<前回の記事>

<過去の取り組み>
・大学生によるアーティスト支援プロジェクトTUT MUSIC SUPPORT

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