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「おもしろメディア学」第2話 お化けの出る音

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_03 No.2

今日は音のお話です。お化け屋敷というとどのようなものを思い浮かべますか?うす暗闇の中の、長い間人が住んでいないような家を想像しますね。テレビでしたら、このような写真や絵を見せれば気味悪く感じます。では、あなたがラジオ番組の制作を担当していて、お化け屋敷をドラマで取り上げることになったらどうしますか?
ここで1つ音を聞いてみてください。

音1

いかがでしょうか?よくお化けが出る怪談では、このような音が使われます。では、この音の種明かしをしましょう。

次の図はサウンドスペクトログラムといって、横軸に時間、縦軸に音の高さ(周波数)をとり、音の振動成分が強い部分を赤、弱い部分を青で表したものです。

Obake

                    サウンドスペクトログラム

ゆるやかで不規則な音の高さの変化があります。よく見ると、細かく音の高さが上下していることがわかります。このような、「予測できない」揺れがあると人は不安を感じます。音で情景を表現するには、なるべく多くの人が共通の感覚を持つような音が望ましいです。
では、次の音を聞いてみてください。

音2

どうですか?「落ち込む」感じですよね?音の高さがだんだん下がってきています。
それでは、次はどうでしょうか?

音3

これは元気よさそうですね?実は音の高さがだんだん上がってくる音です。このように気分の下降、上昇は音の高さの下降、上昇に関係するのです。いずれも、多くの人が共通の感覚を持つ音です。
このような、音と心理の関係は、映像やアニメの制作、いろいろなインタフェースにおける効果音の活用に大切です。メディア学部では、人に共通の心理効果をもたらす音の性質について分析し、学会に発表したことがあります。

三輪 沙弥香、相川 清明: "怖さ、悲しさの程度を連続的に変化できる効果音作成インタフェース", 日本音響学会講演論文集, Vol. I, pp.453-454, (2005-09).

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