伝説のCG化を通じた文化遺産の情報発信
2014年7月 8日 (火) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース
ソーシャルメディアサービスコースの松橋です。所属するソーシャル・コンテンツ・デザインをテーマにした卒業研究室では、メディア学部が特異とするメディア技術やメディアコンテンツを地域活性化やま ちづくりにいかに活かしていくのか、そのことによってどのように社会問題を解決するのか、ということについて研究しています。
2013年度に所属していた関さんは、静岡県静岡市の「三保の松原」を対象に、現地に伝わっている「羽衣伝説」の紹介を通じて、三保の松原の魅 力を知ってもらうためのコンテンツ作成に取り組みました。
三保の松原は、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録されました。しかし、世界文化遺産の指定に大きな影響を持つユネス コの諮問機関イコモスが富士山の世界遺産への登録を勧告した当初は、三保の松原は対象に含まれていませんでした。そこで、関さんは、世界遺産への 登録は難しくなったが、三保の松原の魅力を知ってもらおうと研究をスタートさせました。
三保の松原の文化遺産は、他の遺産群のように立派な建築物があるわけではありません。しかし、砂浜と松原、そこから見える富士山の景色があり、 羽衣伝説というストーリーが存在します。文化遺産も、その地の伝説と結びつけることで興味を持ちやすく、関心を持ってらえるようになるのではない かと関さんは考えました。
現地になんども足を運び、世界遺産登録後に観光客が訪れる中で、現地での資料収集を進め、最終的に、ウェブページと、3DCGを制作しました。 3DCGの制作には、3DCG制作ソフトウェア(Autodesk Maya)とゲーム制作エンジン(Unity)を組み合わせました。

現地の方にも好評を得る、良い研究となりました。
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