おもしろメディア学 第14話 メディアを使った国際協力~スカイプ英会話 WakuWorkEnglish~フィリピンの貧困層の支援と活動
2014年7月29日 (火) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース
メディア学部では、国内外で社会的課題な地球規模課題の解決に向けて、活躍する社会起業家やNGO団体と連携した取り組みが始まっている。その一環として2014年6月に、社会起業家で株式会社ワクワーク・イングリッシュ代表の山田貴子氏を招待し、大学院の学生を対象とした特別講義が行われた。 ワクワークイングリッシュとはインターネット・スカイプを活用したオンラインの英会話を行う事業である。フィリピンの講師を使い日本に英会話授業を提供する事業だが、その仕組みには社会課題を解決するアイデアに支えられている。フィリピンのセブ島の孤児院の青少年達に、英語の教師になるためのトレーニングを受けてもらい、その後はスカイプを使って英語を日本の大学生や高校生などを対象に行っている。ワクワク・イングリッシュで稼いだお金は大学に行く資金として使ってもらい、孤児院からの自立をうながすことで、新しいストリートチルドレンを孤児院に迎えることができるようになる、という画期的な支援方法で注目されている。
今回は、社会起業家、山田貴子氏と本学の学生が話し合う良い機会となった。メディア学部の国際教育開発プロジェクトのメンバーと大学院、ソーシャル・デザイン科目の受講者が中心に話し合った。その結果、2014年の夏には国際教育開発プロジェクトの4年生、植草亮君がセブ島を訪れ、孤児院や青少年支援の様子をドキュメンタリー調の映像作品を制作することとなった。またメディア・バイオ研究科からは大学院生1年生の黒部香与さんがセブ島を訪問する。彼女は、今年ワクワク・イングリッシュにオープンするラーニングセンターでICTを使った教育のための教材づくりのための調査を行う。
2013年度には、メディア学部国際教育開発プロジェクトの元4年生のメンバーが、プロモーションビデオ制作、テーマソング作曲、孤児院の子供のための音楽とデザインワークショップを現地に赴き行っている。 今後も国際教育開発プロジェクトを中心に、メディアを使った社会貢献や地球規模課題の解決に向けた取り組みに積極的に関わって行きたいと考えている。
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