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おもしろメディア学 第26話 音名のはなし【その4】:人の名前から音楽をつくってみました

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いよいよ「音名のはなし」も、最終回となる4回目を迎えました。今回は、私が人の名前から作った曲を紹介しましょう。

私が担当している「音楽入門」では主に楽典の内容を扱っているのですが、音名について説明した回では、学生諸君に自身の名前のアルファベット表記からどのようなフレーズが作られるか書いてもらいました。そこには多種多様なフレーズが記されていて、見ていてとてもワクワクしました。それらの中からいくつかを無作為に選んで、書かれているフレーズにもとづき、ピアノによる即興演奏を行いました。どのようなフレーズでも、音楽としてまとまりのあるものに作り上げられることを示したかったのです。

さらにその中から1つを選んで、即興演奏とは別に、楽譜にして曲に仕上げたものがあります。もととなったフレーズは次のようなものでした。

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              [図1]ある学生の名前から作られたフレーズ
この学生の名前には「S」のアルファベットが含まれていて、そこには発音が同じドイツ語音名の「Es」が割り当てられています。聴いてみると、何とも言えない不思議な感じがしませんか? 私はこの音の並びに「D」の音を加えて「G-H-Es-G-D」の5音からなるフレーズを作りました。前回紹介したバッハの曲では、フレーズの音の高さが変わる部分がありましたが、私が作った曲では、まったく形を変えることなく「G-H-Es-G-D」のフレーズが5回出現します。そして3回目からはその都度、和音を変えて奏されます。同じフレーズでも、和音の変化によってどのように印象が変わるかを学生諸君に感じてもらおうと考え、このような構成にしました。

以下はその楽譜になります。演奏を収録したファイルも併せてお聴きください。なお、ファイルのアップロード容量の制約により、ビットレートを落としたため音質が良くありません。ご了承ください。


Serenade02_4

              [図2]ある学生の名前から作られた曲の楽譜


お聴きになっていかがでしたか? 皆さんも是非、自身の名前からどのようなフレーズが作られるか、アルファベットにして音名を探してみましょう。また、作曲に興味をもっている方は、そのフレーズをもとにした曲を作ってみてはいかがでしょうか?

今回は全4回にわたって音名に関する話をしましたが、音名を通して音楽に少しでも関心をもっていただけたのであれば嬉しいです。またこのブログでお会いしましょう!


(執筆:伊藤 謙一郎)

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