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おもしろメディア学 第27話 メディア学的カラオケ裏ワザ

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カラオケ大好きなみなさん、

人が歌っているのを聞くと、「あ、間違えてる!」と思うことが時々あります。それでいて、自分が歌っているときには、音のずれに気づかないことがあります。なぜでしょう?
人は自分の声を聴きながら話しています。耳を塞いで話してみてください。とても話しにくいのがわかると思います。「電話かけるときには耳塞いでしまっているじゃないですか。」ということに気付いた人は鋭いです。実は、電話は、送話器に向かって自分の話した声が、受話器から聞こえるようにできているのです。人はいつも自分がちゃんと話しているかを自分の耳で確かめながら話しているのです。これを「オーディトリ フィードバック」といいます。
みなさんはカラオケで歌うとき、何に注意しながら歌うかというと…、伴奏ですよね。なので、ついつい自分がちゃんと声を出しているかに注意が回らない。それに比べ、人が歌っているときには、歌声そのものに注意が行きます。なので、人の歌の方がずれに気づきやすい。自分の声を録音して聞いてみてください。自分が歌っているときには気づかなかった音のずれが見つかるかもしれませんよ。
つまり、カラオケでうまく歌うためには、自分の声を良く聞きながら歌うとよいということになります。
 
それから、もう1つ興味深いお話があります。

みなさんは、流れていく音楽のどの部分も同じ緻密さで聞き取っていると感じているでしょう。ところが、一続きのメロディの中で、正確に聞き取っている場所とそうでもない場所があるのです。次の図を見てください。短い横棒は音符と思ってください。縦軸は音の高さ、横軸は時間で、つまり、楽譜のようなものです。赤い実線の〇印のところは、とても敏感に音を聞いています。ですが、水色の点線の〇印のところはそうでもないんですね。

Photo_2

            図 音のずれが分かりやすい場所と分かりにくい場所
 
よく見ると、実線の〇印は音の高さが飛んだ先になっていることがわかります。このような場所では、カラオケで音の高さを間違えるとすぐバレてしまいます。滑らかに音の高さが変わっている間はバレにくいということになります。
みなさんの、カラオケの腕前に役に立つことを願って、今日のお話を終わりましょう。
 
メディア学部 相川

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