1年生による1年生のための勉強会『きっしー塾』!
2014年9月29日 (月) 投稿者: インタラクティブメディアコース
メディア学部次世代ゲーム研究室教員の岸本です。
我らのメディア学部には、正規の授業とは別に、学生の自主性に基づいて行っている活動があります。その中で1年生の主導により実施している1年生の勉強会、『きっしー塾』について紹介します。大学には高校までの「クラス」というグループは存在しないので、自分で一から交友関係を作らなければなりません。1年生が早く大学生活に慣れると共に、カリキュラムに縛られない自主学習の楽しさを体験することを目的に『きっしー塾』は始まりました。
企画も、参加者集めも、運営も1年生スタッフに任されており、今年は意欲的な6名のスタッフが交替でリーダーを務めています。9月17日には秋川渓谷に出掛け、野外バーベキューを行いました。夏季休暇中にもかかわらず7名が集合。「全力で楽しむ」という行動指針の下、協力して調理をしたり、川に入って水遊びを行うなど、楽しく賑やかな回となりました。
野外活動は夏休みならではのイベントでしたが、通常は自由なテーマのワークショップを行っており、ディスカッションやプレゼンテーションの練習の場ともなっています。本年度のこれまでの活動を「各回のリーダー感想」と共に紹介します。
6月に開催した第1回は、「友達の作り方」、「ネガティブ/ポジティブの違い」をテーマに、2チームに分かれた参加者がディスカッションを行い、チーム毎にまとめた内容を発表しました。
第1回ワークショップリーダー:林竜之介(1年)感想
これまでは担任の先生に頼まれてクラスの話し合いの司会をやるといったことだったので、今回のように自分たちで企画して自分で司会をするという経験は初めてでした。しかも第1回。とくに1年生全員の前での告知の時は、あんな人数(*100人以上)の前で何かを話すなんてほとんどなかったので、とても緊張しました。しかし、それを乗り越えたところで少し自信が持て、さらに続々と参加希望のメールが届くにつれて、緊張とともに「参加したいと思ってくれた人がいる」という嬉しさがありました。ワークショップ当日は時間配分など
がうまくいかず時間を過ぎてしまったのが悔しかったので、次にリーダーになることがあればしっかりしたいと思いました。
9月に開催した第2回は、前半は「きのこたけのこ戦争」というお題で「キノコの森」と「たけのこの里」どっちが好きかのディベートを行い、後半は4年生の先輩による「誰でもできるパシリ学講義」を聴講しました。
※好き嫌いはディベートではありませんが、そこは自主性に任せました。
第2回ワークショップリーダー:石田優美(1年)感想
夏季休暇中の参加者集め、及びディベートのルールに課題が残るワークショップとなりました。人数が少ない分、それぞれの経験は濃いものになったように思いますが、”おしゃべり”に近いディベートになってしまっていたのが残念です。次回は、早め早めに軌道修正できるように配慮したいです。「パシリ学」の講義では、先輩の参考書籍の紹介がありがたかったです。自分も与えられた時間ぴったりに有用なプレゼンテーションを行えるようになりたいと思いました。「経験を積むことでレベルが上がる」ということが印象に残り、1年生
から経験を積むための機会を『きっしー塾』で作ることで、これからの活動に役立てるのではないかと考えました。
バーベキュー(BBQ)リーダー:脇坂明日香(1年)感想
リーダーを請け負ったものの最初は何から決めていけばいいかわからず戸惑いましたが、指示出しや予算の計算など、自身が率先して動いていく責任のある役割なのだと実感しました。準備段階でも勉強になった所が多く、伝達面での食い違いから金銭的なミスを起こしてしまって、”報告・連絡・相談”を詳細にかつ正確に行う事は大事な事であると改めて理解しました。人を動かす事に抵抗を感じても、物事の全体を見て適材適所で仕事を振れるようにしなくてはいけないと考えるようになりました。当日は下調べ不足や進行の仕方というミスを犯してしまったものの、大きな問題が起こる事がなく、安全に終える事が出来たので良かったです。今回の経験は一スタッフとして参加しているのとはまた違った視点で見る事が出来、自身が指揮するにあたって足りないものを確認する事が出来ました。今回の反省点は今後の姿勢に活かすとともに、リーダーだった時の苦労を忘れずに次回以降のリーダーを支えられるよう、残りの『きっしー塾』を頑張っていきたいです。まずは参加者を増やせるよう宣伝の幅を広げる事と、どのような企画だと人が集まるのか考える事を一層努力していきたいと思います。
担当教員:岸本好弘コメント
『きっしー塾』は意欲的な1年生の要望に応えて2年前に始動した「1年による1年生のための勉強会」で、講義・グループディスカッション・プレゼンテーションを組み合わせたワークショップ形式の勉強会です。とくに授業では一人に多くの時間を与えられない「プレゼンテーション」の機会を多く設けており、場数を踏むほど上達するということを学生たちも実感しているようです。実施日時・会場・テーマ決めの段階から1年生スタッフに任せており、一つのイベントをトータルに運営する経験から、社会の一員として大切な多くの事を身につけてくれるものと期待しています。
「高校生向け」カテゴリの記事
- チュラロンコン大学からのインターン学生との再会(2019.03.14)
- 大学院授業:プロシージャルアニメーション特論の紹介(2019.03.08)
- ゲームの学会?!(2019.03.07)
- 香港理工大学デザイン学部の紹介(2019.03.04)
- 香港理工大学デザイン学部を訪問し、学部長Lee先生にお会いしました!(2019.03.03)