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教育システム情報学会での発表

2014年9月25日 (木) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース

 メディア学部助教の松橋です。9月10日―12日の期間に和歌山大学で行われた教育システム情報学会に参加しました。発表タイトルは、「大学院授業における反転授業における反転授業の実践と評価」。発表者はメディア学部の教員5名(松橋崇史、飯沼瑞穂、中村太戯留、水谷衣里、千代倉弘明)で、松橋が代表して発表してきました。


 反転授業とは、聞きなれない言葉だと思いますが、反転授業(flipped classroom,flipped learning)とは、従来の講義と課題の実施タイミングを逆にしたもので、説明型の講義をオンライン教材にして授業時間外の課題とし、従来課題として出題される応用課題を教室で対話的に学ぶという授業のことです。


 今回の発表では、2014年度開講の東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻の新科目「ソーシャル・デザイン」(担当教員:飯沼瑞穂准教授,松橋崇史助教,水谷衣里講師)においてビデオ録画システムを活用した反転授業を行った内容と成果、課題を報告を行いました。


 大学院の授業になると、授業に向けて多くの課題が出され、日本語/英語問わず、一定の量の読書を事前に課すことが多くあります。そして、授業では読書の内容を受けて、教員と受講生間でディスカッションを行います(NHKで取り上げられている白熱教室のように授業を実施することが理想形です。)。こうした授業形態における1つの課題が、英語の読書を促すことと内容理解を促すことになります。今回の試みでは、授業中のディスカッションの時間を確保するために、通常、授業の冒頭で行う英語論文の内容に関する解説を、サポートビデオにまとめ、事前の英語の読書課題を読むタイミングで参照してもらうことにしました。


 結果的には、サポートビデオがあったことによって英語論文の読書と内容理解が進み、授業中に実りのある多くのディスカッションを確保することができました。


 学会の発表は、インタラクティブセッションというもので、持ち時間は90分で、多くの参加者とディスカッションを行い、有意義なフィードバックを頂くと共に、「この発表を聞いて、秋から自分が行う反転授業の励みなりました」というコメントも頂きました。


 反転授業は、メディア学部の授業でも展開していきますので、追加の報告をお待ちください。

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