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メディア学で学んだ技術を用いて国内外の課題解決に貢献する

2014年9月15日 (月) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース

 ソーシャルコンテンツデザインと国際教育開発の両プロジェクトでは、メディア学で学んだメディア技術を用いて国内外の課題解決に貢献するための研究を展開しています。
 2013年度に実施されたプロジェクトの中から、国際的な社会課題や国内の社会課題の解決に取り組む組織の動画コンテンツを作成し、成果を残した代表的なプロジェクトを紹介していきます。学生らはそれぞれの組織への調査を重ね、解決すべき課題やビジョンを共有し、その手助けをするために、自らがメディア学部で学んできたスキルをベースに技術を学び、コンテンツ作成を行いました。

 

□WAKU WORK PROJECT(国際教育開発)

 プロジェクトの1つ目が、フィリピンの貧困層が自立して生活できる環境を生み出そうとする株式会社ワクワークイングリッシュの取り組みに着目し、テーマソング の作成や活動のプロモーションビデオを作製した国際教育開発プロジェクトがあります。プロジェクトチームは、4名の4年生から構成され、4名は夏 休みに実際にフィリピンに2週間ほど訪れるなどして取材や連携を重ね、コンテンツを作成しました。
 テーマソングを作成した学生は、ワクワークの活動に触れ、活動内容に大いに共感すると共に、フィリピン現地の人々が陽気でいつもみんなで歌を 歌っている状況に着目し、自らのスキルを活かしてテーマソングを作成することにしました。フィリピン現地で過ごす間にあった遊びに出かける日も現 地の子供たちと一緒にテーマソングを作成する時間に充て、ワクワークのテーマソングを作成しました。





 WAKUWORKの紹介インタビューは、代表の山田貴子さんや英会話講師を務めるフィリピン人の皆さんのインタビューが掲載されています。
 
□社会起業家支援コンテンツの制作
 2つ目が、国内の社会起業家の活動に着目して、その活動を手助けできるようなコンテンツの作成をしようとするものです。その中で研究対象の1つとして取り上げたETIC.横浜ブランチでは、地域未来創造型インターンシップを実施しています。地域未来創造型インターンシップとは、一般的なインターンシップが3年生を対象するのに対して、1年生、2年生を対象にするものです。地域内の社会課題を解決しようとする会社にインターンを行い、その中で、学生は実際に社会課題に直面し、その解決プロセスに関与することによって多くの事を学ぶことができます。卒業研究プロジェクトに参加した学生は、これらのインターンシップに着目し、その成果などについて取材を行い、まとめました。以下の動画はその過程で作成した動画の1つです。
 


 シュアールグループは、手話ビジネスを展開する社会起業として活動をしています。その主なビジネスコンテンツは、駅や公共施設で手話を必要とする場合に、i-padなどのタブレットPCを介して、ネット上で手話通訳を行う、というものです。卒業研究プロジェクトでシュアールグループを対象にした学生は、活動の主旨をヒアリング調査等で把握し、実際に、シュアールグループの活動に貢献するために、以下のような動画を作成しました。これらの動画は実際の現場でも活用されています。






 こうした研究の背景には、2000年代以降に起きた社会起業家達の多くが、従来社会問題の解決に取り組んできた先人立よりも、ICTの活用やデザイン性を重視し、社会問題の解決のイメージを刷新していったことが挙げられます。その観点から考えるとメディア学部は、社会起業など社会課題を解決しようとする活動と、接近した領域として貢献することが可能であり、そうした役割を担うべき時代になっていると言えます。
(執筆:松橋崇史)

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