デフォルメキャラクター制作手法を国際会議で大学院1年生が発表 (IEVC2014 報告その1)
2014年10月18日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
2014年10月7日から10日に、タイ、サムイ島で行われたIEVC2014( The Fourth IIEEJ International Workshop on Image Electronics and Visual Computing)に参加しました。
この会議で、大学院1年生の村瀬健君が学部生のときの研究成果を発展して研究発表をしました。この論文は100件を超える投稿の中で、63件の口頭発表の一つに選定されました。
この会議は、画像電子学会が主催をしていることから、画像処理や画像通信技術の分野とともに、メディア学部でも重要な分野であるVisual Computingを扱っています。昨年、私が会長をしていたことから、この会議の委員長として取りまとめてきました。
http://www.kodama.com.hiroshima-u.ac.jp/iieej/IEVC2014/
村瀬君の研究は、つぎのように5名の著者で、村瀬君のほか、卒業研究の演習講師の2名と2名の教員で行ってきました。
Ken Murase, Ryuta Motegi, Yoshihisa Kanematsu, Koji Mikami, Kunio Kondo, 3D SUPER DEFORMED CHARACTER MAKING METHOD, The Fourth IIEEJ International Workshop on Image Electronics and Visual Computing, 2014.10
村瀬君は、3次元データを利用したキャラクターモデルをもとに、2頭身のデフォルメキャラクターを生成するために、100を超えるキャラクターモデルの分析を行い、デフォルメのための比率を求め、それを利用した変形手法を提案しました。さらに、、デザイナーが試行錯誤するための対話的な処理も考案しました。この提案手法をもとに、デフォルメキャラクター生成実験と評価を行いました。研究発表では、このような内容を英語で発表しました。質問もいくつか出され、このような研究が多くの方に興味を持っていただいたようでした。
また、村瀬君は、発表の後にも質問されら先生と議論したりして、さらに研究をより良くするために努力する姿勢がみえました。このような経験をもとに、自らも他の方々の研究発表に対して積極的に質問したりもしていました。
村瀬君の声:
国際会議は人生で初めてでしたので少し不安でしたが、国外で、研究成果のデフォルメキャラクターデザインシステムを発表する機会をいただいたことに感謝します。そして国際会議で新しい友達を作ったり、サムイに住んでいる人たちと交流したりすることがとても楽しかったです。
今後はこの経験を活かして、デフォルメシステムをより良くすることを目指して、大学院生として研究を頑張っていきたいと思います。
(執筆:メディア学部 近藤邦雄)
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