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おもしろメディア学 第42話 メモをとってもいいですか

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ビジネス・プランニングについて書いていますが、関連して意外に知られていないアイデア・メモについて述べます。

普通、メモは後からわかるように書くものです。特に他人のために書き残すものでは、この条件は絶対です。科学技術の分野では、明日、自分がいなくなっても大丈夫なようにメモやノートを残しているという研究者が多数派だと思います。

自分しか見ないものであっても、忘れないための、いわゆる備忘録にするならば、きちんと書いておくことは意外に重要です。昨日の自分は赤の他人という言葉もあって、以前、そのメモを書いていたときとは違う心理状態で読むと意味が通じないこともあります。また、手書きのメモは雑に書いたつもりはなくても、自分が書いたものでも文字自体が読めないこともあります。授業のノートはきちんと書きましょうというと当たり前ですが。

ところが、です。後からわからない、謎のメモにも利点があるのです。それはアイデア・メモとしての利点なのですが、どういうことかわかりますか。

書いてあることがわからないメモがあったとき、何かいいアイデアが書いてあると思って読むと、本当にいいアイデアが出ることがあるのです。失敗などの偶然からいい発見ができる能力をセレンディピティといいますが、これが刺激されるのです。

とは言っても、アイデアを出すためだけに、重要かもしれないことがらを後からわからないようにメモするのは、困ったことになるかもしれないし、あまり得策ではないでしょう。ではどうすればいいのか。

思いついたアイデアを、普通の、後からわかるメモに取っておいて、これをやるための簡単な方法があります。それは、あのことについていいアイデアをメモにとっておいたなと思ったら、まずメモを見ないで何を書いたか思い出して考えてみるということです。これでセレンディピティが刺激されるはずです。

人が話しているときにメモをとりたくなったら、断ってからとるのが大人のマナーです。しかし、人が話している内容をメモにとるのが目的ではありません。実は、人の話したことから自分のアイデアを思いついてメモするのが一番いいのです。

このようにメモやノートのとりかた、使い方には、各分野でコツがあります。メディア学部の授業で学べます。
(メディア学部 小林克正)

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