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数学は文学より難しい?

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数学がイヤだという人に理由を聞くと、難しいから、ということが多いようです。特に国語とくらべて、国語なら読むことができるからいいけれど、数学の式だとチンプンカンプンでそもそも読むこともできないというのです。

しかし、数学は本当に難しいのでしょうか。

数学が難しいからイヤだという人と、さらに聞くと、中学校の数学や小学校の算数のある程度の時期までさかのぼると、けっしてイヤではなかった、難しくもなかったという話がでてきます。

ものの数え方、一桁の足し算、九九などはできない人のほうが珍しいわけです。

では、なぜ少し進んだ数学は難しく感じるのでしょうか。

ものの数え方、足し算、九九を習ったときのことを思い出してください。こうしたことがらは約束からできています。まずは、その約束を覚えることから始めたはずです。

いろいろなものを数えて、数え方を覚えました。それから、一桁の足し算をくりかえして、覚えました。九九はまさに表を無条件に覚えるのでした。

実は、覚えていることを利用して置き換えるということが、計算の本質であることが最近の研究でわかってきました。シンボル操作とも言いますが、計算は覚えているパターンを利用した置き換えなのです。したがって、計算ができるためには、置き換えるためのパターンを覚えている必要があるのです。

数学の基礎になる計算ができないということは、単に約束であるパターンを覚えていないというだけのことかもしれないのです。

ただ、パターンを覚えるには、地道な努力が必要です。くりかえして無条件に覚える。それが必要になるのです。

数学がある段階で難しいと感じるようになってしまったのは、そのときに、くりかえして無条件に覚えなかったからかもしれません。

国語が読めるようになるまでにも、まず、言葉を覚え、文法・語法を覚えるという過程があったはずです。その上、ひらがなを覚え、カタカナを覚え、漢字を覚え初めて読めるようになったわけです。

国語の場合は最初の覚える過程が無意識だったので、苦労なく身に付いたように思いますが、実は、そのような下地があったからこそ、読めるようになったわけなのです。

数学は、比較的早い段階から無意識というわけにはいかないところが国語と違うかもしれません。もし、数学が難しいからイヤだと思っているとしたら、ゲームのように考えて、くりかえし覚えるということをしてみてはどうでしょうか。

(メディア学部 小林克正)

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