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ゲーム発想で講義ワクワク!

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 メディア学部 教員の岸本です。

 今回のタイトルは、4月28日読売新聞朝刊に、私の担当する講義『ゲームプロデューシングの基礎』が紹介された時の見出しです。私がこの講義で行っている「新しい試み」についてお話しましょう。

 『ゲームプロデューシングの基礎』は2年生対象の講義で、より専門的なゲーム関連の講義や演習に備えての基礎となる内容です。今期は230名程の受講生があり、「メディアホール」という階段状の大きな教室で授業を行っています。


▼講義の様子

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▼講義を行う「メディアホール」外観

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 講義内容の一部を紹介しましょう。

・「ポケットモンスター X・Y」と「パズル&ドラゴンズ」の売上を比較しながら、日本のゲーム業界の現状を学ぶ。
・世界最初のアーケードビデオゲームからファミリーコンピュータを経て現在のスマートフォン向けゲームまで、ビデオゲームの歴史をたどる。
・受講生の投票による「人気No1ゲーム・プロデューサー」選出を通して、ゲーム制作における「プロデューサーの役割」を学ぶ。

 どうですか? 楽しそうな内容でしょう?


でも、「ゲームをテーマにしているから」楽しい、というだけではありません。私がこの講義全体に「仕掛けている」新しい試み、それが記事となった理由です。

 受講生が200名を越える大きな部屋での講義では、受講生は「聴くだけ」になりがちです。そこに「ゲーミフィケーション」を活用した「仕掛け」を組み込むことにより、自分の意思で参加した〔能動的参加〕、自分の意見を言えた〔自己表現〕、自分の意見に反応がもらえた〔即時フィードバック〕、自分が受け容れられ認められた〔称賛演出〕といった満足感・達成感を得られる講義にすることで、学習意欲の向上さらに学力の向上を目指そうというのが、私の行っている「新しい試み」なのです。


▼宿題やってきた人「はーい!」〔能動的参加〕

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▼学生同士のグループワーク〔自己表現〕

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▼勇気を出してスタンドマイクで質問した学生に、先生がすぐに回答〔即時フィードバック〕

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▼中間成績優秀者の発表〔称賛演出〕

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 受講してくれた学生らの『後輩へのこの授業の売り込み』をピックアップして紹介します。私の講義の雰囲気を感じていただければと思います。

■学生A
 チームでゲームを制作していく上で、具体的にどのようなことに気を使い進めて行けばいいのかという「グループ制作におけるプロデュースの留意点」を学ぶことができました。グループワークやプレゼンテーションの機会が多いので、意見の提示の仕方やプレゼンテーションのコツなどを身につけることができます。また、そもそもゲームの魅力とは何か?ということを「ゲームの分類・分析」を通して見直すことができました。

■学生B
 楽しく学べて、頑張った分だけ自分に返ってくる授業です。評価がポイント制になっていて、通常の課題のほかに自主的に出すとポイントが貰える「アドバンスド課題」という制度があります。これは毎週自由に誰でも出すことができ、私は毎週欠かさず出していましたが、自分の成績が目に見えて増えていくのがとても楽しかったです。ゲームの事だけでなく、コンテンツ業界において重要なプロデューサーやディレクターに何が必要かなどをグループワークやプレゼンを通して学ぶことが出来ます。

■学生C
 この講義では、現役のクリエイターや業界人の方々の「ゲスト講義」も魅力です。私が受講した年には『ゴッドイーター』の制作に携わった方や、元プロゲーマーの現役社長がお出でになり、お二方ともとても面白いプレゼンをして下さり、プレゼンのノウハウのようなものも学ぶことができました。また、「聴く授業」とは違う「ワークショップ」では、はじめは戸惑うかもしれませんが、次第にコツのようなものがつかめて、それは社会人になってからも役立つのではないかと思います。


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教員紹介 岸本好弘

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