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おもしろメディア学 第60話 高速音楽~あなたの耳はどこまで聞ける? 

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みなさん、こんにちは、

さて、この記号みたことありますか?

1000

音楽の好きな人にはおなじみですよね。ですが、何か変です。普通は120とかの数字がかいてあるのに、1000と書いてある。プレスティッシモという速い演奏でも、300は超えませんね?1分間に四分音符1000個という意味です。

それでは、1分に1000拍のメロディを聞いてみましょう。

1分に1000拍
 
60秒で1000個音符がありますから、1つの音符の長さは0.06秒となります。みなさんがよく知っているメロディです。いかがですか?何の曲だかわかりましたか?
 
正解はゆっくり演奏してみればわかります。

それでは、もうすこし、ゆっくり演奏してみましょう。

 

1分に600拍

 

さあ、もうわかりましたね。これは、1分間に四分音符600個の速さです。60秒で600個の音符ですから、1つの音符の長さは0.1秒になります。これも音楽には出てこない速さですが、みなさんは十分聞き取れたと思います。

最初の音が聞き取れた人は次の音にチャレンジしてみてください。

 

1分に1200拍

 

どんなふうにきこえましたか?

サウンドスペクトログラムを見てみましょう。

Kaeru1200

                    図 1分に四分音符1200個のメロディ

 

横軸は時間で、縦軸は周波数です。赤い部分が音が強いことを示していて、ちゃんと音符が並んだメロディになっていることがわかります。

高速に演奏すると、このように音はあっても耳が聞き取れなくなってきます。音が聞こえるかどうかは「聴覚心理」の分野に属します。一般的には、音の高さがちゃんとわかるためには音符の長さが0.15秒以上ある必要があるといわれています。

メディア学部の「音声音響メディア処理」という授業の「音響信号演習」の時間では、メロディを演奏するプログラムを作ってもらって、今日のお話のような、どこまで速いメロディが聞き取れるかという実験をしています。

 

相川 清明

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