おもしろメディア学 第59話 メディアのイノベーションと記憶装置
2014年12月12日 (金) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース
みなさんは、PCやタブレットで作成した文書やホームページなどを、何を使って保存しているでしょうか?直接機械に保存している方もい
らっしゃるでしょう。ちなみに上の写真は私の机です。
しかし、現在はdropboxなどのcloud型のストレージに保存する方が多いのではないでしょうか?
私は長年ミュージアムの研究をしているのですが、PCの記憶装置といわれるUSBメモリのようなものでアートを作られている方がいらっしゃいました。その方がおっしゃっていたのは、記憶装置はどんどん変わるため、代表的な記憶装置を想定するのが難しいとおっしゃっていました。フロッピーディスクをご存じの方はもはやほとんどいらっしゃらないでしょう。
では、なぜこのように記憶装置は移り変わるのでしょうか?そしてこれは何を意味しているのでしょうか?一つにはメディアが激しく世代交代をすることを表しているのでしょう。同時に、最適の作業支援を行うための努力が常になされていることを示しているのです。常に人のニーズを探り、新たな支援を行う、これがメディアの使命といえるのではないでしょうか。
記憶装置を開発するような技術的な進歩と社会科学的な考察、さらにイマジネーションを育むデザイン、この三者が融合してこそ、新たなメディアのイノベーションができるのではないでしょうか?
山崎 晶子
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