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学部4年生が卒業研究を学会発表

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みなさん、こんにちは、

 
東京工科大学メディア学部の相川研究室では、音声対話による情報検索、楽器音の合成、声の質を測る方法、聴覚特性の分析などの研究をすすめています。卒業研究生は3年生の後期から研究室に配属になり、半年の準備期間を経て4年生から本格的に卒業研究にとりかかります。
卒業研究生の一人、佐々木司君は吹奏楽団での経験から、同じ和音でも楽器により印象が異なることに気づき、楽器の音色と和音の組み合わせによる感情表現の研究を進めてきました。
音楽を聞いた時、長調と短調で印象に違いがあることはみなさんよく体験していることと思います。メロディだけでなく、音の組み合わせである和音によってもいろいろ印象が違います。図1は音楽でよく用いられる和音とその印象を示しています。

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                    図1 いろいろな和音の印象

 

この印象が、音を奏でる楽器によって違うというのです。

 
そこで、フルート、クラリネット、トランペット、ホルン、トロンボーン、ピアノ、バイオリンの7種類の楽器音を用意しました。この楽器で図1の5種類を演奏したときの印象を調べるのです。、「明るいー暗い」、「優しいー怖い」、「楽しいー悲しい」、「穏やかー激しい」の感情がどれくらいはっきり表せるか調べてみました。
 
さて、結果は?
 
実験の結果、いろいろな楽器と和音の組み合わせにより、表現される印象だずいぶん違ってくることがわかりました。特に、「明るいー暗い」、「穏やかー激しい」の印象が特定の楽器と特定の和音の組み合わせによって強調されることがわかりました。それを図に示したのが図2と図3です。

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               図2 「明るいー暗い」 の印象が協調される楽器と和音の組み合わせ

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               図3 「穏やかー激しい」が協調される楽器と和音の組み合わせ

 

横方向には、和音の種類が、「明るいー暗い」、あるいは、「穏やかー激しい」の順に応じて並んでいます。縦方向には、楽器の種類が同様に並んでいます。最も「明るい」印象を与えるのが、「メイジャー」の和音をトランペットで演奏したときです。そして、最も「暗い」印象をあたえるのが「ディミニッシュ」の和音をバイオリンで演奏したときということになります。また、最も「穏やか」な印象を与えるのが、「メイジャー」の和音をホルンで演奏したとき、最も「激しい」印象を与えるのが、「オーギュメント」の和音をトランペットで演奏したときということがわかりました。さて、みなさんはどう感じていますか?

この結果を12月20日21日に開催された日本音響学会の聴覚研究会で発表しました。大学学部生の発表は佐々木君ただ一人でした!

 

文献:
佐々木司,相川清明、"音色と和音の組み合わせによる感情表現", 聴覚研究会資料, Vol.44, No.9, H-2014-109, pp.585-590, (2014-12-21)..
 
相川清明

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