« 「メディア学部はどんなところか? 私はそこで何を学んだか?」 | トップページ | 日本音響学会とはどのような学会か?  »

コンピュータグラフィックスの研究紹介:「隠線・隠面消去(1972年)」

|

本学大学院客員教授 西田友是先生は、学生時代からコンピュータグラフィックスの研究をしています。この記事では、初期のCG研究テーマの一つであった隠線・隠面消去について紹介します。
1070年代のコンピュータグラフィックスの研究は、現在多くの人が利用している液晶モニタのような描画機器はごく一部の研究室にある程度でした。このため、線を描いて、立体形状を表したり、文字を重ね書きして、濃淡を表示したりすることが行われていました。
隠線、隠面の処理はその基本的な手法といえます。見えないところを見つけるということを人は意識したことはほとんどないと思います。視線と物体との関係で一番近いところを見ていて、そこの後ろはみえていないのですから。
ところが、コンピュータで図形を描くときに、3次元情報である頂点、稜線、面などをもとに、2次元図形を描いていくのです。このとき、これらの情報は数値であり、図形ではありません。人が物体をみるとき、数値を見ているわけではありません。

Nishita1

そこで、コンピュータで図形を描画するときはこれらの数値情報をもとに、計算をして、2次元図形に変換して、見えるところと見えないところを判断する処理を行います。このような新しい表現技術の開発には、幾何学、プログラミングの知識が必要です。現在では、ひとつの「命令」を呼び出せば、隠れ線や隠れ面の処理を行いことができますが、これらの「命令」は、研究の積み重ねによって実現できるのです。

Nishita2

1972年に西田先生は、多面体および平面をそれぞれ凸多面体、凸多角形の集合として取り扱うことによって、隠線消去アルゴリズムを簡略化と高速化をしました。複雑な形状も単純な凸多面体にするというアイデアといえます。
詳しくは、次の参考Webページをご覧ください。
■「隠線、隠面消去」の参考資料
■コンピュータグラフィックス研究紹介:「Soft Shadow(1981年から)の展開」 2015.1
■学部ブログ記事:
◎東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻の客員教授にCG界のノーベル賞といわれる”Coons Award受賞者”の 西田友是氏が就任 2013.10.01
◎Graduate School of Tokyo University of Technology invited Dr. Tomoyuki Nishita as a visiting professor 2013.10.01
■CGのパイオニア:西田先生のWebページ
メディア学部 近藤邦雄

コンテンツ」カテゴリの記事

在学生向け」カテゴリの記事

研究紹介」カテゴリの記事

高校生向け」カテゴリの記事

« 「メディア学部はどんなところか? 私はそこで何を学んだか?」 | トップページ | 日本音響学会とはどのような学会か?  »