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おもしろメディア学 第72話 Twitterはなぜ炎上しやすいのか?

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最近のインターネットでよく起きる「炎上」について考えてみましょう。
Wikipediaでは炎上について、
『田代光輝は炎上を「サイト管理者の想定を大幅に超え、非難・批判・誹謗・中傷などのコメントやトラックバックが殺到することである(サイト管理者や利用者が企図したものは「釣り」と呼ばれる)」と定義している。』と記載しています。
近年ではサイト管理者ではなく、特定のSNSアカウントに対して同様の避難・批判などが起きることも炎上と呼ぶようであり、こちらも大きな問題となっています。
最近増えてきた炎上の傾向としては、自らが犯罪ないし反社会的な行為をSNS上に投稿してしまうというものが挙げられます。大学生が「飲酒運転した」と書いてみたり、バイト先のコンビニで冷蔵庫に入った写真をアップロードするなどの行為はここ数年の間に多く見られるようになってきました。
このような投稿からはじまる炎上は主にTwitterで見られており、Facebookなどの他のSNSではあまり表に挙がってきません。これはなぜでしょうか?
一般的にSNSは人間関係をインターネット上で育成するシステムですので、SNSといえば友達同士がつながったものと考えがちです。また、Facebookなどでは、基本的にそのような友達同士がつながっていることが一般的であり、外部には情報を公開していない人も多いようです。
しかし、Twitterのアカウントではフォロー・フォロワーというタイムライン上の人間関係はそれぞれの人が自分で管理できますが、実際の投稿はRetweetという方法で直接の人間関係からおおきく広げることができるようになっています。
このような人間関係の強さを「紐帯の強さ」と呼ぶことがあります。
この観点で考えるとTwitterは「紐帯」すなわち「人間関係」の強さとしては弱い関係を築くのに適したシステムです。しかし、高校生や大学生が一般に利用しているLineや世界最大のSNSのであるFacebookは逆に強い関係を構築するためのシステムです。また、高校生の世界観からすると「強い紐帯」である非常に関係性の深い仲間との交流が主であるとも考えられます。
TwitterではSNSの基本である自分と関係がある人のみならず、多くの人に投稿を見られてしまう可能性があるのですが、その危険性が十分に理解されていないということが挙げられます。
この差に気が付かずに、同じインターネット上のサービスだとして、Twitterを利用してしまうと思わぬ炎上の素を提供することになっているのだと言えるでしょう。
Twitterに限らないのですが、インターネットを利用したサービスでは自分の発言が自分の管理できない広さに広がることを想定することが大切になります。
(メディア学部 羽田久一)

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