ふたり、あわせて200歳
2015年2月28日 (土) 投稿者: コンテンツ創作コース
2015年2月28日 (土) 投稿者: コンテンツ創作コース
2015年2月27日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部准教授 菊池 司 です。
今回のブログでは、2月20日付けの記事で紹介させて頂いた「大学院メディアサイエンス専攻修士1年生研究発表会(ポスターセッション)」で選ばれた、「優秀ポスター発表賞」の紹介をしたいと思います。
去る2月13日(金)に開催された「大学院メディアサイエンス研究 I 審査会」では、修士1年生の学生諸君がこの1年間で取り組んできた研究の成果をポスターセッション形式で発表し、先生方や先輩・後輩と今後の課題などに関してじっくりディスカッションを行いました。
図 ポスターセッションの様子
この際、メディア学部の教員は修士1年生の学生諸君とそれぞれディスカッションを行いながら、研究テーマの着眼点、研究内容、進捗状況、および発表態度などに関して審査を行い、「優秀なポスター発表である」と認められる発表に対して投票を行いました。
そして、ポスターセッション終了後に投票結果を集計し、「優秀ポスター発表賞」を懇親会にて表彰しました.
図 懇親会の様子
「優秀ポスター発表賞」として表彰された修士1年生の皆さんは、下記の通りです。
「優秀ポスター発表賞」に選ばれた修士1年生の皆さん、受賞おめでとうございました。
今後のさらなる活躍を期待しています!
なお、今回受賞した修士1年生の皆さんの中には、下記のようにすでに学会発表を行うほど研究の進んでいる人もいます。
今後のさらなる研究の発展が楽しみですね。
2015年2月26日 (木) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
aの2乗、3乗、~5乗までを求め、その実数部をとってみると、0.7, 0 -0.7, -1 -0.7 となります。先ほどより、少しなめらかな変化になりました。
それでは、次の値の場合はどうでしょうか?
この値の2乗、3乗などを求めてみると次のようになります。
実数部分をとってみると、0.8, 0.5, 0, -0.5, -0.8, -1となりだいぶなめらかな値の変化になりました。しかも、規則的な増減をしています。
ひょっとしたら、1つの値から波がつくれるのではないでしょうか?
2015年2月25日 (水) 投稿者: インタラクティブメディアコース
2015年2月24日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年2月23日 (月) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
2015年2月22日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年2月21日 (土) 投稿者: メディア技術コース
皆さんこんにちは。
2年生前期から3年生後期まで、4学期にわたって「キャリアデザインⅠ」から「キャリアデザインⅣ」という必修授業があります。そこでは社会人になるための準備としてさまざまなことを学びます。学生自らが主体的に取り組むアクティブラーニングの形式です。
今日は、3年後期のキャリアデザインⅣで行っている「ショートプレゼンテーション」を紹介します。就職活動が実質的に始まる11月から12月にかけて、各学生が、自分をアピールするための1分間の発表を行うという授業です。
メディア学部はカバーする分野が広いです。そのため、就活の面接では、企業の面接官に「メディア学部って何を勉強するところですか」と聞かれることが非常に多いです。実は以前、そのときにちゃんと答えられない学生が多いという問題がありました。
であれば、その質問に対する答えを各自に強制的に準備させてしまおう、ということでこの「ショートプレゼンテーション」という取り組みを用意しました。
テーマはつぎのとおりです。
「メディア学部はどんなところか? 私はそこで何を学んだか?」
各自、もし面接でこのような質問が来た時にどう答えるか想定して、1分間のセリフを用意します。発表形式にするために、セリフと一緒に見せるスライドも作ります。本当の面接ではスライドは使えませんが、自分の考えやアピール点を整理させるためにも、スライド資料準備をさせています。もちろん、スライド資料を課題として提出させるという意味もあります。
必修科目ですから、3年生全員がこれに参加します。発表会は、約15クラスでの「予選」と、そこで選ばれた30名程度の「決勝」の2段階です。決勝は、全員が500名収容の大教室に集まり、スーツ姿の発表者がステージ上で次々と1分間プレゼンを行います。
その場で学生と教員が、決勝発表者全員に点数をつけます。評価基準では、内容はもちろんですが、スライド棒読みではなく聴く人に向かって語りかけているかも重要ポイントです。集計結果によって、最優秀1名と優秀発表者15名を選出し、「学長賞」が与えられます。
昨年度の最優秀者の発表の動画を紹介します。
これは1人の学生の具体的な見方ですので、メディア学部の一部の側面です。以下、今年度の決勝発表者の資料の中から、メディア学部を説明するスライドの抜粋もいくつか紹介します。
たった1分間の発表のために資料を準備させ、リハーサル1回、予選1回、決勝1回と、3回分の授業時間を使います。その中で、お互いに教え合ったり他の人の発表を参考にしたりして、3年間近い大学生活を振り返り、就活での面接に備えています。
(メディア学部 柿本正憲)
2015年2月20日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部准教授 菊池 司 です。
今回のブログでは、2015年2月13日(金)に開催された大学院メディアサイエンス専攻修士1年次生の「メディアサイエンス研究 I 審査会」について紹介したいと思います。
「メディアサイエンス研究 I 審査会」と書くとなにやらわけのわからない難しい審査が行われる会のように思えるかもしれませんが、簡単に言うと「大学院修士1年生の皆さんが、大学院に進学してからこの1年間でどのような研究に取り組み、どのような成果を上げてきたか、今後残されている課題は何か、その課題に対してこれからの1年間でどのように取り組むつもりなのか」を発表し、先生方や先輩・後輩とディスカッションをしようという会です。
このような趣旨の会ですから、今年度からの試みとして「ポスターセッション」形式での発表とし、より多くの人と長い時間じっくりとディスカッションをできるようにしました。
2015年2月19日 (木) 投稿者: メディアビジネスコース
今回は、前回の「面白メディア学入門:1×1=?(その2)」で紹介した要素積をもう少し現実的な内容に拡張し、実務上の考え方ないし実務上の処理の流れと、システム設計上の対応について考えてみよう。
問5 ある人の2015年1月2日から1月5日までのスーパーにおける買い物の履歴について、以下は、この人の、各商品の購入数量と購入時の単価が各日付別に記録された交換代数形式のデータである。この人の日付別・商品別の購入額について計算せよ。
購入数量データ
= 5<リンゴ,個,Y2015M01D02>
+ 3<リンゴ,個,Y2015M01D03>
+ 5<リンゴ,個,Y2015M01D05>
+ 1<メロン,個,Y2015M01D05>
+ 5<ミカン,個,Y2015M01D05>
購入単価データ
= 300<リンゴ,単価,Y2015M01D02>
+ 1500<メロン,単価,Y2015M01D02>
+ 100<ミカン,単価,Y2015M01D02>
+ 300<リンゴ,単価,Y2015M01D03>
+ 1500<メロン,単価,Y2015M01D03>
+ 100<ミカン,単価,Y2015M01D03>
+ 200<リンゴ,単価,Y2015M01D04>
+ 1000<メロン,単価,Y2015M01D04>
+ 100<ミカン,単価,Y2015M01D04>
+ 500<リンゴ,単価,Y2015M01D05>
+ 2000<メロン,単価,Y2015M01D05>
+ 300<ミカン,単価,Y2015M01D05>
もともとAADLでは、交換代数型のデータは4つの基底で実装されていると紹介してきた。ここで、もう一度その基底構成を復習しておくと、
< name, unit, time, subject>
誰が(subject )、何を(name)、いつ(time)、どれだけ(unit)を表しており、今回は、name、unit、timeの3つの基底からなる属性の構成で紹介する。前回までは、何を(name)、どれだけ(unit)の2つの基底でデータの属性を説明し、今回新たに時系列の属性(time)が加わったわけである。
上記のデータ例では、購入数量データについては、この人の購入実績のある品目・曜日のデータのみ記録されている。一方、購入単価データについては、2日から5日に至る、全ての品目(今回の例では、リンゴ、メロン、ミカンの3種類)の単価が記録されている。さて、上記の問の日付別・商品別の購入額の計算は、実はAADLでは非常に簡単である。前回のように、この購入額の計算が意味を持つもの、すなわち、
単価×数量→金額
を確認し、購入数量データ、購入単価データの単位(unit)基底それぞれ
個→円
単価→円
に振替変換した上で、各交換代数データを掛け算すればよい。その結果は以下のとおりである。
購入数量データ×購入単価データ
= 購入金額データ
= 5<リンゴ,円,Y2015M01D02>×300<リンゴ,円,Y2015M01D02>
+ 3<リンゴ,円,Y2015M01D03>×300<リンゴ,円,Y2015M01D03>
+ 5<リンゴ,円,Y2015M01D05>×500<リンゴ,円,Y2015M01D05>
+ 1<メロン,円,Y2015M01D05>×2000<メロン,円,Y2015M01D05>
+ 5<ミカン,円,Y2015M01D05>×300<ミカン,円,Y2015M01D05>
= 1500<リンゴ,円,Y2015M01D02>
+ 900<リンゴ,円,Y2015M01D03>
+ 2500<リンゴ,円,Y2015M01D05>
+ 2000<メロン,円,Y2015M01D05>
+ 1500<ミカン,円,Y2015M01D05>
何の変哲もない計算のように見えるが、「同一品目・同一日の購入数量データと単価データが自動的に選択されている」計算になっている点に注意されたい。まず、この人の買い物は1月2、3、5日の3日間に限られているが、単価データはスーパーが開店している他の日(4日)の分も存在する。しかしこの人の購入実績のある2、3、5日の3日間だけ、そして実際に購入した品目だけ計算が行われている。つまり、AADLでは原則として同一基底を持つデータの間でしか計算を実行しない。そして、同じ品目同士だけ計算するのはもちろん、同じリンゴでも、当然のことながら、2日の購入は2日の単価で、3日の購入は3日の単価で計算が実行されている。
こうした計算をプログラミングする際、同じ品目、同じ日付の条件マッチングという面倒な手続きに煩わされた経験のある方も多いであろう。前回紹介したように、これらのデータ間の条件分岐を自動的に行なってくれるのがAADLである。すべて同じ基底を持つデータの間でのみ掛け算が定義され、これが実装されたAADLの「要素積」は、特殊な演算であるが実務上は常識的で、しかも極めて単純なロジックでの実装を提供できる(というより今見たように単なる掛け算である)。
さて、今回のデータ事例に「誰が (subject )」を加えた、交換代数本来の4項基底でデータ管理を行えば、このスーパーの顧客別購入履歴リストを作成することができる。この場合も、基底の振替変換をうまく行えば、今回の例のように自動的に編集できる。試しに考えてみてほしい。
(メディア学部 榊俊吾)
2015年2月18日 (水) 投稿者: メディアビジネスコース
前回の「面白メディア学入門」では、AADL(Algebraic Accounting Description Language)を通じて、掛け算の意味と方法についてデータ編集という実務における文脈のもとに紹介した。AADLにおける掛け算の実装は、同じ基底同士の交換代数の間で、かつ単位など掛け算として意味のある交換代数同士で定義される、という内容であった。今回は、AADLでこのように掛け算を定義すると、システム設計上どのような効果が期待できるかという内容について紹介しよう。
問4 以下のように果物の購入数量データと購入単価データがあるとき、果物それぞれの購入金額を求めよ。
購入数量データ
= 5<リンゴ,個>+ 1<メロン,個>+ 5<ミカン,個>
購入単価データ
= 300<リンゴ,単価>+ 1500<メロン,単価>+ 100<ミカン,単価>
データ管理を行うとき、実務上は、共通の意味を持ったまとまりで管理すると、ミスを防ぎやすくなるだけでなく、いろいろな場面で利用しやすい。上記の問では、購入数量と購入単価それぞれについてデータをひとまとまりにして管理している。
AADLでは、リンゴ、メロン、ミカンなどの果物の各購入数量、各購入単価などを一つの交換代数形式の要素で表し、それを形式和でつないで一まとまりのデータファイルを作成できる。別の機会に詳述するが、AADLでは交換代数形式のデータファイルは、CSV形式で入出力できるようになっている。上の例では、購入数量データと購入単価データをそれぞれCSVファイルとして作成することができる。
さて、問4のように果物の購入数量データファイルと購入単価データファイルが交換代数形式で利用できるとしよう。このとき、購入金額は、前回の「面白メディア学入門:1×1=?」で見た通り、この計算が意味を持つもの、すなわち、
単価×数量→金額
を確認し、購入数量データ、購入単価データの単位(unit)基底それぞれ
個→円
単価→円
に振替変換した上で、各交換代数データを掛け算する。このとき、AADLでは同じ基底を持つ交換代数元同士の間でのみ掛け算を行うように実装されている。基底変換後の購入数量データと購入単価データはそれぞれ、
購入数量データ
= 5<リンゴ, 円>+ 1<メロン, 円>+ 5<ミカン, 円>
購入単価データ
= 300<リンゴ, 円>+ 1500<メロン, 円>+ 100<ミカン, 円>
であるので、それぞれ、リンゴ同士、メロン同士、ミカン同士の間でだけ掛け算が定義され、リンゴの購入数量とメロンの購入単価などの基底の異なる交換代数同士の間の計算は行われない。AADL上で実装されたこのような掛け算を「要素積」と呼ぶ。計算結果は以下のとおりである。
購入数量データ×購入単価データ
= 購入金額データ
= 5<リンゴ, 円>×300<リンゴ, 円>
+ 1<メロン, 円>×1500<メロン, 円>
+ 5<ミカン, 円>×100<ミカン, 円>
= 1500<リンゴ, 円> + 1500<メロン, 円> + 500<ミカン, 円>
この、同じ基底を持つ交換代数同士の間でだけ掛け算が定義されているという点がポイントである。このようなデータ管理システムのプログラムを書くときに、購入数量データと購入単価データの間で果物の名前をマッチングするロジックを作る必要がないからである。同じ果物同士の購入数量と購入単価を掛け算して購入金額を求めるという、実務上は常識的とも言える考えが、AADL上では特段のロジックを書くこともなく、要素積で実装できる。実務感覚でコードが書けるAADLの強みの一つがここにある。次回は、もう少し現実的な例で、この要素積の威力を見ていこう。
(メディア学部 榊俊吾)
2015年2月17日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年2月16日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
<発表時の様子>
<作品のシステムの概略図>
2015年2月15日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年2月14日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年2月13日 (金) 投稿者: インタラクティブメディアコース
2015年2月12日 (木) 投稿者: インタラクティブメディアコース
2015年2月11日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年2月10日 (火) 投稿者: メディア技術コース
皆さんこんにちは。
大学の役割は教育と研究の二つです。メディア学部では、入学した新入生は、3年生までは「教育を受ける」ことになります。4年生は「研究(卒業研究)を行う」ことになります。これは他学部、他大学の多くの学部と同様です。
今日は、入学したら3年後に必ず行う「研究」の話のうち、世の中にたくさんある「学会」について紹介します。
簡単に言うと、学会は研究者が成果(論文)を発表する場です。研究成果の条件は主に2つあって、新規性(まだ誰も発見や解決をしていないこと)と有用性(役に立つこと)です。投稿された論文にそれら条件を満たしている成果が書かれている、と認める機関が学会で、認めた論文を掲載するのが学会誌や論文誌です。
認める作業はもちろん人間が行います。審査員は研究内容を理解する必要があります。だから、同じ分野のライバルでもある研究者仲間が審査(論文の査読)するしかありません。英語でpeer reviewと呼ばれ、直訳すると「仲間による審査」です。
もちろん、審査なしで発表できる機会(会議)もあります。学会主催の会議には、小は十数人から、大きなものでは数千人や1万人以上の研究者仲間が集まります。そして10~20分程度の各発表に対して質疑を行います。学生でもノーベル賞受賞者でも、学会発表の場では研究者仲間として対等に議論します。発表者はその議論を踏まえて研究を進め、その後論文投稿して審査を受けます。
このように、学会は、同じ分野の研究者仲間が所属する組織で、お互いに研究を高め合い審査し合うという役割があります。
日本学術会議の「学会名鑑」には国内1997の学会が登録されており、それだけ多くの研究分野があるということです。さらに学会の中は、より細かい分野に分かれて「研究会」が組織されるのが通例です。例えば、私が会員になっている情報処理学会(会員約2万人)には38の研究会があり、その中で私は「グラフィクスとCAD研究会」の会議(研究発表会)によく参加します。
会員になるのは簡単で、その分野に興味があるから会員になりたいと申し込み、承認を受けます。よほどのことがない限りは承認されます。年会費を数千円から1万円程度払う必要があります。
学会は組織ですから、会長は必ずいますし、中のいろんな部門の委員長や委員など、役職を受け持つ会員もたくさんいます。しかし、会社と違い、研究者である会員が引き受ける役職はすべてボランティアです。組織の長というより、取りまとめ役です。大学の教員は研究者ですから、そのような学会ボランティアをやることも多いのです。次回以降、メディア学部の先生方がどんな学会に関わっているか、さまざまな分野の学会を紹介します。
メディア学部では、4年生で優秀な卒業研究を行った学生には、積極的に学会の会議での発表をさせます。学部生のうちに審査のある国際会議に通った例もあります。その後大学院に進学すると、論文誌に投稿したり国際学会で発表したりするなど、研究成果もより高くなります。
メディア学部の学生がどんな学会で発表したか、発表に対してどんな賞をもらったかなども次回以降の記事で紹介します。入学する皆さんは、頑張れば、そしてちょっと運が良ければ、4年後にはその分野の専門家として研究発表できます。もしかしたらノーベル賞級の研究者と対等に議論できるかもしれません。
(メディア学部 柿本正憲)
2015年2月 9日 (月) 投稿者: media_staff
2015年2月 8日 (日) 投稿者: メディア技術コース
先日、卒研プロジェクト「コミュニケーションアナリシスプロジェクト」の卒論発表会がありました。ここでは、卒研プロジェクトに所属する4年生(卒研生)が、執筆した卒業論文について発表します。卒業論文は、一年間かけて取り組んできた卒業研究をまとめたものです。この卒論発表会では、卒研生1人あたりの持ち時間が15分(発表12分、質疑応答3分)ありましたが、先生方から厳しいコメントや興味深い質問もあり、質疑応答は白熱していました。朝の10時から始まり,18名分の発表が終わった時には18時を過ぎていました。下記の写真は、卒研生が発表している様子です。
コミュニケーションアナリシスプロジェクトでは、私達の日常で生じるコミュニケーションの全てが研究対象になります。そのため,研究のテーマは様々です。今年の卒論発表会でも、「漫才とコントの比較」や「LINEの既読機能やスタンプの影響」をはじめ、「多人数で対話している時の話者交替」や「漫画の描き文字における多言語比較」など、幅広い研究成果が発表され、既に学会で発表できるくらい質の高い発表もありました。卒業研究で特に優れた成果を挙げた学生は、3月に東京大学で行われる学会(人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会)で発表する予定です。
メディア学部では、色々な分野の卒業研究に取り組むことができます。1年間かけて研究し、その成果を卒業論文にまとめるまでの道程は大変ですが、大学生活を締め括るのに相応しい達成感を得ることができます。入学を目指している皆さんも、大学4年生になったら自分の興味がある分野を見つけて1年間しっかり卒業研究に取り組んでください。必ずその時に努力したこと、頑張ったことが社会人になった時に経験として生きるはずです。
文責: 寺岡
2015年2月 7日 (土) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース
(写真)
2015年2月 6日 (金) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
2015年2月 5日 (木) 投稿者: メディア技術コース
皆さんこんにちは。
メディア学部では、基礎的な素養の一つとしてコンピュータ・プログラミングを勉強します。プログラマやIT技術者になる人以外でも、論理的な考え方を鍛えるために、プログラミングの勉強は役に立ちます。
今日は、私が担当している選択科目のプロジェクト演習「リファクタリング」を紹介します。受講者10数名の少人数授業です。
大学では、情報系はもちろん、理工学系の多くの学部でプログラミングの授業・演習があります。授業は理論の説明が中心で、演習は、何かのテーマのプログラムを一から作ってみることを行います。
ところが、実際企業でプログラマーをやっていた経験だと、これらの大学の授業で十分カバーしていない重要なノウハウがあります。それがリファクタリングです。大きなテーマの講義の中の2,3回の授業で紹介されることはあっても、リファクタリングを1学期分の演習として実践する授業はほかには見当たりません。
リファクタリングは、おおざっぱに言うと「人が読みやすいプログラムを書く」ことです。
そんなの当り前でしょ、と思われるかもしれません。でも実際にはこれがなかなか実践できないものなのです。プログラムを書いて機能追加をやったことのある人なら、だんだん長くなって読みづらくなった経験が必ずあるはずです。
「リファクタリング」演習(シラバスはこちら)では、各回一人の学生が自分の書いた既存プログラムを持ってきて題材にします。スライドスクリーンにプログラムを編集する画面を出し、教員や他の受講生が、ここをこう直せばいい、という議論をします。実際に直しては実行し、また別の問題点を見つけてはどう直すか議論して実行し、ということを繰り返します。この間、そのプログラムの動作・機能はけっして変えません(それがリファクタリングの鉄則です)。
授業が終わるころには、題材のプログラムは間違いなく読みやすいものに変わっています。
実は本格的なリファクタリングとは言えないのですが、よくある変更は、各種の「名前」です。プログラムを書く際には、自分で名前をつけなければいけないものがたくさんあります。ある一連の機能(関数)の名称を適切にすることや、データを格納する「変数」にそのデータにふさわしい名前をつけることは、プログラムを読みやすくする最重要課題です。場合によっては一つの名前の議論だけで10分以上も費やすこともあります。
余談ですが、ある天才プログラマは「変数名一つ考えるのに半日費やすこともありますよ」と言っています。
このような議論を集中的にやりながらプログラムを読みやすい構造に変えていきます。授業後は教員も学生もヘロヘロになります。でも、これは私にとっては会社にいたころのコード・レビューそのものです。きっと受講生には実践的な力がつくと信じています。
(メディア学部 柿本正憲)
2015年2月 4日 (水) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部では、助教の先生方は一つの部屋を相部屋で利用しており、通称「助教部屋」と呼ばれています。今回は、助教部屋の一つ研C-301について紹介します。
まず、上記の写真でドアの上に貼られている物は何か分かりますか?一見、金属製の胸像のような印象を受けますが、これは3Dプリンタで作製した胸像をスプレーで着色した物であり、合成樹脂からできています。ちなみに胸像のモデルは私です。これは、研C-301を私と共同利用している助教の先生が、お試しに作った物です。
上記の写真は、研C-301にある三台の3DプリンタとCNC(コンピュータ制御の削り出し機)です。これらの機器は、その助教の先生が研究用に使用されています。例えば、タブレットとスマートフォンを連携させて3D空間を二つの画面で立体的かつ動的に表示するシステム(VISTouch)を研究開発されたのですが、スマートフォンの位置をタブレット上で認識するために、スマートフォンを特殊なケースに入れて使用する必要があります。このケースを上記の3Dプリンタで実際に作成しているのです。そして、2014年に行われたMashup Awards 10にて、その先生の作品(VISTouch)が優秀賞に輝きました。下記がそのトロフィーです。
同室を共同で利用している私としては、このような機器が稼動していると、騒音に悩まされる時もありますが、最先端の研究作品を制作過程から間近で見ることができるというのはとても貴重な経験です。そして、このように制作過程から見ていた作品が大会で表彰されると感慨も一入で、専門分野は違えども同じ研究者として刺激を受けています。
このブログの読者の方でメディア学部に入学した方がいれば、研C301の前を一度は通りかかってみてください。ひょっとしたら新しい研究が生まれる音が聞こえるかもしれません。
(文責:寺岡)
2015年2月 3日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部准教授の菊池 司です.
2014年11月3日・4日に愛知工業大学八草キャンパスにおいて開催された「NICOGRAPH 2014」にて,我々の研究グループによる研究発表「雪崩による雪煙のビジュアルシミュレーション」が「ベストプレゼンテーション賞」を受賞しました.
本研究では,雪崩によって引き起こされる雪煙のビジュアルシミュレーション法を提案しました.
提案手法は,山の斜面をポリゴンモデルで生成し,雪崩発生源から雪塊を表す雪パーティクルを落下させ,雪パーティクルと斜面ポリゴンとの衝突を検知し,衝突点からナビエ・ストークス方程式による雪煙拡散速度場を生成します.そして,生成された速度場に沿って運動する雪煙の密度をボリュームレンダリングすることによって,雪崩による雪煙のビジュアルシミュレーションを行うというものです.
この手法により,山斜面の斜度の違いなどによって引き起こされる雪煙の違いも表現可能となっています.
下に示すのは,本研究によって生成されたフル CG 画像の例です.
近年 CG 技術の発展は目覚しいものがあり,様々なところで CG 映像を目にする機会が増えています(エンターテインメント分野だけでなく,教育,医療などの現場でも CG 技術が用いられています).
そのため,多くの人は「CG って,もう研究とか開発するようなことはないでしょ?もう充分いろいろなことをリアルに表現できるでしょ?」と感じるかもしれません.
しかし,私たちの身の周りにはまだまだ CG では表現できないことがたくさんあります.
日常生活のなかの何気ない出来事,現象のひとつひとつに,研究のシーズやヒントが隠されています.
そのような CG 研究を行ってみたい人は,是非東京工科大学メディア学部に来て,我々と一緒に研究をしましょう!
メディア学部 菊池 司
2015年2月 1日 (日) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース