二日間で学習ゲームを制作する「シリアスゲームジャム」に学生たちが参加!
2015年2月13日 (金) 投稿者: インタラクティブメディアコース
メディア学部 教員の岸本です。
今私が指導している二つの「春休みスペシャルプロジェクト」のうち今回は、二日間でシリアスゲームを制作するイベント「シリアスゲームジャム」に挑戦する学生たちを紹介します。
「ゲームジャム」とは、或るテーマの下に集ったメンバーが短期間に集中してゲーム制作に取り組むイベントです。娯楽用のゲームではなく社会に役立つという目的を持った「シリアスゲームジャム」は、日本国内では2014年に初めて開催されました。「英語学習」「サイバーセキュリティ」をテーマとした第1回、第2回の実績を踏まえ、第3回シリアスゲームジャムは「小中学生にインターネットの安全な使い方を学んでもらう」ことをテーマに、来たる2月21、22日の二日間、都内会場にて開催されます。「サイバー犯罪魔王に立ち向かう勇者を鍛え、ゲームの力で世界を救え!」を旗印に、サイバーセキュリティ専門家の知識と、ゲーム開発者・学生らの技術と発想力を結集する熱い二日間になるはずです。本学からは学生14名が制作メンバーとして参加、更に3名がスタッフとしてイベントを支えます。
当日制作されるゲーム企画は次の5タイトルに決まりました!
▲サイバーセキュリティの擬人化“セリちゃん“
本学は、日本国内でのシリアスゲームジャム開催に初回から継続して携わってきました。2014年2月の「英語学習」をテーマとした第1回、同年7月の「サイバーセキュリティ」をテーマとした第2回に、このたびの第3回を合わせると、各回のテーマの専門家、ゲーム開発者、学生らのべ約100人が参加し、約70作の企画案と、約15本のプロトタイプ版のゲームが成果物として生み出されることになります。こうした成果は、国内の学会のみならず海外の学会でも発表され、高い評価を得ています。
▲第1回シリアスゲームジャムの様子と、制作したゲーム画面
▼第1回で制作したゲーム5本はこちらから遊べます。
※まずは「Riddles in Pieces 完成版」をお試しください!
▲第2回シリアスゲームジャムの様子と、制作したゲーム画面
▼第2回に制作したゲーム3本はこちらから遊べます。
※全てのゲームが楽しめます!
そして何より大きいのは、大学の授業とは全く異なる経験を学生たちが得られるということです。今回のシリアスゲームジャムでは、大学のキャンパスを離れ、企業内に設けられた会場に赴いて、プロのゲーム開発者は勿論、サイバーセキュリティ専門家といった「ゲーム関係者以外の社会人」とも同じ空気の中で作業をすることになります。中にはイベント当日初対面の相手もあり、互いの技量や性格を図り合いながら協力して進めるゲーム制作は、大きな刺激となって学生たちを成長させてくれるものと期待しています。
この刺激的なプロジェクトに取り組む学生たちの意気込み(他のメンバーへのメッセージ)を紹介します。
・初めてのゲームジャムへの参加ですが、精一杯がんばりたいと思います。
・初参加ですが出来ることを精一杯やりたいです!
・今までこういった場に参加したことがないので右も左も分かりませんがよろしくお願いします。
・自分の持てる精一杯の力で努力して、ゲームを作り出したいと思います。よろしくお願いいたします!
・できることならプログラマとして参加したいですが、パシリとして雑用をするのでも構いません。自分の力の及ぶ範囲で頑張ろうと思います。
・クオリティアップを目指していきたいです。
・精一杯がんばります。ちなみにGGJ2015で「鈴木さん」というゲームのグラフィック描きました。
・ある程度はできますが、まだまだ未熟者な自分なので、皆さんの協力があるとうれしいです。
学外イベントならではの期待と不安が伝わってきます。この感情がイベント終了後にどう変化するのか楽しみです。制作したゲームは、第1回、第2回のゲームと同じようにウェブ上から自由に遊べる形で公開する予定です。
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教員紹介 岸本好弘
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