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卒業研究を学会で発表(その2)

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みなさん、こんにちは、

 
先日、「音と音声によるインタラクション」研究室からの学会発表のお話をしました。卒業研究を終えた4年生の別の学会発表の話をしましょう。
 
音楽産業の中で、ライブコンサートはますます人気が高まっています。この会場での臨場感はCD(コンパクトディスク)では、なかなか得ることができません。音響再生に興味を持っていた榛原君は、市販の音楽を聞くときにライブコンサートの臨場感を感じるようにできないか?という課題に卒業研究で取り組みました。
臨場感を感じさせる重要な要因の1つが観客の拍手です。多くの観客の拍手を音楽鑑賞時に付加できれば、自宅で音楽鑑賞をするときにでもライブコンサートの臨場感を感じるようにできそうです。しかし、多くの観客の拍手だけを収録することは、まずできないでしょう。そこで、多くの観客の拍手音を音の合成で作成することを考えました。
図1のように少数の拍手音に、音の高さを変えたり、周波数成分を調整したりなど、様々な音響効果を加えたものを256種類作成し、時間をランダムにずらして重ね合わせることにより、ライブ会場と同じような観客の拍手を合成することに成功しました。

Hakushuon_timeline

               図1 256種の拍手音を時間をずらして配置

 

次の図のように4つのスピーカが取り囲む席で音楽と拍手を聞いてもらい臨場感を感じるかどうかの評価をしてもらいました。再生にはQuartetという機器を用い、コンピュータでCubaseというソフトとこの機器を結んで実験しました。

Hakushu4ch_setup

               図2 4チャンネル臨場感体験実験

 

榛原君はこの卒業研究を日本音響学会の聴覚研究会で発表しました。開催地は札幌でした。
 
榛原誠也,相川清明, "臨場感表現のための各種拍手音合成方法の印象評価", 日本音響学会聴覚研究会, 2015-03-02.

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