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2年次 「CG制作の基礎」 2015年度がスタートしました!

2015年4月21日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

メディア学部 菊池 です.

今日は,2年次専門基礎教育科目「CG制作の基礎」に関して,ご紹介したいと思います.

いよいよ 2015 年度もスタートし,この記事を執筆している現在(2015,4,18)では「 CG 制作の基礎」も 2 週目を終了したところです.

本授業は,近藤先生と私が担当しています.
近藤先生が分担執筆者として執筆された書籍「コンピュータグラフィックス(CG-ARTS協会発行)」などを教科書として,CG のアルゴリズムに関して講義と Processing によるプログラミング演習を通して理解を深めることが目標です.

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図.「CG制作の基礎」授業風景

私の先のブログ記事にも書きましたが,CG で何かしらを表現したいという場合,アプローチや制作パイプライン,使用するアルゴリズムやツール,および必要とあれば独自に開発する新しいアルゴリズムなどはひとつ( 1 方向)ではありません.「これが正解!」ということもありません.

ああでもない,こうでもない...という試行錯誤を繰り返しながら,自分が表現したいものを作り上げていくわけですが,この「試行錯誤」というのが実はかなり厄介です.

現在はコンピュータの性能も一昔前に比べると格段に上がり,複雑な計算を高速に実行することが可能となっています.
CG の分野でも,複雑な流体計算,ものすごい数のパーティクルを使用したシミュレーション,複雑な光学現象を正確に計算するレンダリング法など,高度・複雑化したアルゴリズムを高速なコンピュータで計算するようになりました.
その恩恵として,日常的に皆さんが目にしているような高品質な CG 映像を作り出すことができるようになりました.

このように,高品質な CG 映像を作り出すためには,さまざまなアルゴリズムや手法を組み合わせ,必要であれば新しいアルゴリズムを開発しなければなりません.
この試行錯誤をできるだけ効率的に実現するためには,「 CG 技法(アルゴリズム)」への理解・知識が不可欠です.

「 CG 制作の基礎」では,教員のよる講義でのアルゴリズム解説と自分の手を動かしながらプログラミングを行う演習を通して,CG 技法(アルゴリズム)への理解を深めていきます.

アルゴリズムへの理解・知識が充分備わると,たとえば将来社会に出てクリエイティブ職に就いたとき,会社によって使用しているツール(ソフトウェア)が変わったとしても,根底にあるアルゴリズムさへ理解していればすぐに使えるようになります.

なぜなら,基本理論は一緒なのですから...
そう考えれば,基本理論の理解がいかに重要か,ツール(ソフトウェア)なんてインタフェースの違いでしかない,ということがお分かりいただけるかと思います.

「 CG 制作の基礎」では,2次元・3次元の CG アルゴリズム,およびフラクタルやセル・オートマトン,自律エージェントなどのアルゴリズムの解説と実装なども行います.

シラバスの詳細は,このページでご覧いただけます.
また,受講生による作品例などは当該科目の Facebook ページにて公開しております.

皆さんも一緒に,CG の世界の「内側」を覗いてみませんか?

processingによるアニメーションやゲームの作品発表会、2年生前期「CG制作の基礎」:講義紹介  2014.07.19

あなたにもできるCG制作!:講義紹介  2011.01.07

参考文献
1. 近藤邦雄,伊藤彰教,三上浩司,渡辺大地, Example Based Programmingに基づくCG制作の入門教育,日本図学会図学研究,第45巻, 第3号,pp.3-10,2011.9
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文責:菊池 司

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