卒業研究「プロダクトデザイン」の発表用ポスター その2
2015年4月30日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月29日 (水) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース
4月9日(木)のブログで紹介した“八王子の絹の道(シルクロード)”ですが、4月25日(土)に再び行ってきました。今回は、恒例の新入生学部交流会のイベントとして、私のFSメンバーと一緒に歩いてきました。途中パラパラと雨が降ることもありましたが、概ね天候には恵まれ、学生と楽しいひと時を過ごしました。その道中を、学生が撮った写真を交えながら紹介します。
JR橋本駅9時集合でしたが、遅刻者2名のハプニングから始まりました。いかん!まずい! しかし、ほどなく全員が揃い、ほぼ予定通り10時過ぎには絹の道資料館に着き、あらかじめ依頼していたボランティアの学芸員の方々から絹の道の歴史や資料館の展示物に関して丁寧な説明を受けました。ちなみに、学生たちには、この2週間前に絹の道(浜街道)を解説した本を与え、事前勉強をさせていました。その甲斐もあってか、充実した学びの場になりました。
〔図〕 7分遅れで資料館に入館(左上),学芸員からの説明を受ける学生(右上)
学芸員の方々を交えての記念撮影(下)
その後は、絹の道へと歩みを進めました。2週間前には桜がまだ愛でられたのですが、今は新たに芽吹く緑に取って代わられていました。ただ、学生たちにとってはその季節感ではなく、大学(八王子キャンパス)前の国道16号の喧騒とはまったく異質の静寂の中で、峠にある道了堂跡への道中を楽しんでいるように感じました。このタイミングで小雨が降ってきたのは少し不運でしたが…。
〔図〕 天然の緑の屋根の下での散策(左上),道了堂跡前の「絹の道」の石碑(右上)
道了堂跡への最後の急階段(下)
峠頂上の道了堂跡ではまず昼食を取り、その後はUNOに興じました。あとで学生から聞いたのですが、このFSグループは、普段も授業後などにUNOで遊ぶのが流行っているそうです。今回の交流会前からすでに仲が良いなと感じていたのですが、そういう事情があったのですね。最後は、工科大や片倉・八王子方面のパノラマを楽しみつつ散会となりました。
〔図〕 弁当に食らいつく勇ましい男子学生(左上),恒例?のUNO遊び(右上)
食と遊びの宴のあと(左下),道了堂跡脇の高台からの眺め(右下)
さて、この新入生学部交流会のイベントを受けての参加学生からの感想を募りましたので、その一部を紹介して終わりにしたいと思います。
「歴史の道100選に選ばれた絹の道を実際に歩いてみると、予習と学芸員の方の説明でより歴史を肌で感じ取れた気がします。」
「宮城出身で、八王子の事を全く知らなかったので、知る事が出来楽しかったです!自由行動の後、数名でボーリングに行き、さらに仲良くなれて本当に今回このような交流会があり感謝の気持ちでいっぱいです!」
「絹の道資料館や絹の道は初めて知ることばかりで楽しかったです。絹の道を歩いているとき、日ごろ感じることのできない大自然の空気が気持ちよかったです。」
「普段のフレゼミの時間では、皆机を挟んでいるだけでしたが、今日のように外に出てみると、いつもとは違った一面を見ることができたり、コミュニケーションがたくさんとれたと思います。」
「日本にも『絹の道』があること、そして絹の原料である蚕についてより深く知ることができて面白かったです。鑓水商人たちが、苦労の末に最後には没落していったと知って驚きました。」
「絹の道では、普段アスファルトしか歩かない自分にとっては、珍しい経験となり、少し昔にタイムスリップしたかのような感覚で楽しむことができました。綺麗な自然と、綺麗な空気を感じることが出来て、清々しい気分になりました。せっかく近くにこんなに自然豊かな場所があるので、息抜きなど、散歩したいときにはふらっと立ち寄ってみるのもいいと思いました。」
以上
(文責: メディア学部 松永)
2015年4月28日 (火) 投稿者: メディア社会コース
この春の情報処理学会全国大会でのメディア学部・メディア専攻の学生の活躍は以前お知らせしましたが、ここでは受賞した研究発表について一つ一つ紹介したいと思います。
まずは、ネットワーク-パーソナルサービスセッションで発表した 川島誠弘(東京工科大学大学院メディア専攻)君の研究発表内容を御紹介します。発表タイトルは、「〜ついみゅー:What are you listening now on Twitter?〜」で、ソーシャルネットワークサービス(Twitter)の拡散・伝搬機能とサブスクリプション型音楽配信サービスを発展的に融合した新しい音楽との出会いを演出するサービスです。ニックネームは、ついみゅー,キャラクターも作成してプロモーションも行なったようです。実は、Twitterの基本コンセプトは、「What are you doing now ?」でした。ついみゅーはそのコンセプトをlistening now?に発展させ、自分のフォロワー(相手)が、今まさに聞いている音楽をさりげなく伝搬してもらい耳(環境)から新しい音楽が飛び込んでくるような新しいユーザ体験価値を提供する極めてユニークなサービスです。実際のプロトタイプサービスは、youtubeをその音楽ソースとしてTwitterと連携させたサービスとして実現されています。
本研究は、「新しいユーザ体験価値をデザイン思考を用いてサービスとしてそれを実現するサービスエクスペリエンスデザイン(SXD)研究プロジェクトの基で育まれて来たLGMS(Lisnner Generated Music Servive)研究の成果の一つです。LGMSの問題意識は、音楽に関連したサービスは、音楽著作権の制約から今までは音楽提供者と音楽聴取者というWeb1.0的構図から脱却出来ませんでした。youtubeや他のCGM(ユーザ生成メディア)サービス、つまりWeb2.0サービスが、音楽分野でも、展開されるような新しいサービス方式を考案し、一般ユーザーが,新しい自由な発想で様々な魅力的なサービスを次から次へ生み出すことを支援することを狙いにした研究プロジェクトです。音楽サービスの民主化を究極の目的にしています。
以下、本人の受賞直後の感想です。
「今回、情報処理学会にて学生奨励賞をいただくことができ大変嬉しく思います。正直なところ、発表された殆どの研究が社会に役立つシステムを念頭においたものでしたが、私の提案サービスはエンターテイメントを指向したサービスであり、かなり特異な発表で評価については内心不安でした。しかし、発表後座長が「面白そう!」といってキラキラ顔をして立ち上がったのは今でも覚えております。 発表の決め手となったのは、このサービスが広まったら世の中は凄い楽しいものになるだろうといった期待と感動を与えられた事だと思います。日常的な事にちょっと付加価値を取り入れることで毎日が楽しくなる…そんなサービスを今後も作っていきたいです。」(MS 上林憲行)
2015年4月27日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月26日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月25日 (土) 投稿者: メディア技術コース
2015年4月24日 (金) 投稿者: media_staff
2015年4月23日 (木) 投稿者: media_staff
2015年4月22日 (水) 投稿者: メディア社会コース
このブログは、今私が行っている研究ではなく、長く興味を持っていますが、2006年くらいから観察をしていても、一時停止しているジェンダー広告について連続して書いています。
社会学者のアービング・ゴッフマンは、アメリカの広告を集めて男性の方が女性よりも背が高い、女性は男性に見つけられるということに始まる、現実よりも現実らしいハイパーリチュアリゼーション(超儀礼性)を発見しました。また、上野千鶴子先生は、『セクシーギャルの大研究』で、日本の広告を収集して同じようなことが認められることを書かれました。以上は、全て20世紀のことでした(ここまでは1に書きました)。
では、21世紀の日本ではどうでしょう。私はすっかりテレビをみたり、コマーシャルを見ることが減ってしまいましたが、それでも外で見ると相変わらず自動車の広告は男性が運転席にいることが多いです。
しかし、女性も助手席から運転席に座ることが増えています。21世紀に入ったばかりは、パンツをはいていましたが、いろいろなファッションが増えています。そして女性向けの車は柔らかい色調で、いろいろな設備がついています。
このように、現在ジェンダーを超越して商品を売る動きが活発化しています。その代表的な成功例は、女性用カミソリです。みなさんが生まれていなかった昔は、カミソリは男性用ばかりでした。では、除毛はどうしていたかといえば、カミソリを使っていたのでしょうね。
しかし、ピンク色の丸みを帯びた女性用カミソリの登場により、つるつるの女性の足が広告に登場するようになりました。様々な広告では、その足を触っている姿が目につきます。
ジェンダー広告は、ジェンダーを超越しようとしています。一つのやり方は色となります。
では、他のものはどうなのでしょうか?3回目でお話をしたいと思います。
2015年4月21日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月21日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 菊池 です.
今日は,2年次専門基礎教育科目「CG制作の基礎」に関して,ご紹介したいと思います.
いよいよ 2015 年度もスタートし,この記事を執筆している現在(2015,4,18)では「 CG 制作の基礎」も 2 週目を終了したところです.
本授業は,近藤先生と私が担当しています.
近藤先生が分担執筆者として執筆された書籍「コンピュータグラフィックス(CG-ARTS協会発行)」などを教科書として,CG のアルゴリズムに関して講義と Processing によるプログラミング演習を通して理解を深めることが目標です.
2015年4月20日 (月) 投稿者: メディア社会コース
「実際に街に出て、調査をしよう。」
当研究室では、今年度もこの合言葉をもとにスタートしました。新4年生の当面の目標は、毎年7月下旬に行われる卒論中間発表です。当卒研では、基本的に各自の研究成果を発表し、質疑を通じ全員で討論するゼミ形式で研究を深化させていきます。と言っても現時点で研究成果を発表できる学生ばかりではありません。
新年度がスタートしたこの4月から5月にかけては、経済学や・経営学の教科書を輪読し、広く同領域の知識や分析概念を整理するなど、基本的な勉強を行います。併せて、当卒研に配属後の3年次秋学期から行っている、グループワークを続けます。そして仕上げに、資料の収集・整理・分析手法、論文の書き方、発表の行い方などを一通りおさらいしたうえで、6月初旬を射程に各自の研究発表へと移行していきます。
さて、このグループワークは、比較的近い研究テーマ同士の学生が集まり、共同で研究を行います。6月からの個別研究のための助走機能はもちろん、共同で仕事を仕上げていくという、役割分担等、効率的な組織運営も体感するという狙いもあります。
今年の4年生は、4つのグループで活動を行っています。第1班は音楽を中心としたコンテンツ業界で5人、第2班はレジャー・地域活性化をテーマに4人、第3班はインターネット・ゲーム関連で5人、第4班は流通業界等で4人、など目下それぞれのグループの中で活動しています。当研究室では自分の一番興味のある業界・分野を研究テーマに掲げていますので、上記のカテゴリーに全員がぴったり当てはまるわけではありません。しかし、少し異なる領域の学生同士が議論を重ねることで、自分だけでは見えなかったものが見えてくるものです。その結果、より包括的で、骨太な研究成果につながっていくことでしょう。ここに、グループ活動を取り入れた意味があります。
(メディア学部 榊俊吾)
2015年4月19日 (日) 投稿者: メディア社会コース
既に本学の大学HPでも紹介されていますが、2015年3月に京都大学で開催された第77回情報処理学会全国大会の学生セッションにおいメディア学部の学部生及び院生が6名が学生奨励賞を受賞しました。(写真は賞状、一生ものですね) 情報処理学会は、日本を代表する情報分野のビックな学会です。その学会の登竜門として学部生及び修士課程学生が卒論や修論をベースの研究成果を競い場として学生セッションが設けられています。1セッション約8から10名ほどの発表があり、その中で優れているものをセッションの座長(大学教員や企業研究者)が選出して授与されるものです。実質競争率は5倍以上となる難関です。 ここに興味深いデータがあります。第77回情報処理全国大会学生セッションでの学生奨励賞の大学・大学院別の受賞者数(3名以上)の集計データです。くしくも東京工科大学は、国立の東京工業大学と同じ受賞者数となっています。特に、今回は、東京工科大学のメディア学部所属の学生が5名受賞の栄誉を得ています。メディア学部としても善戦しています。 図1第77回情報処理学会全国大会学生奨励賞の大学・大学院別受賞数一覧(3名以上) このメディア学部ブログでも、受賞者6名の研究成果と受賞学生の喜びのメッセージを今後、逐次ご報告します。メディア学部・院生の研究の面白さを感じていただければ幸いです。 (MS 上林憲行)
2015年4月17日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
新年度が始まりました。
卒業研究「プロダクトデザイン」の卒研ゼミも4月6日にスタートしました。
今年度のメンバーも興味深いデザイン提案をされると思います。
昨年度の16名も全員無事に卒業研究を終了し、2月に最終発表を行いました。「プロダクトデザイン」では、毎年、全員が研究プロセスと結論をA1サイズのポスターで表現し、学会のパネル発表形式で発表会を行います。発表時には1,2年生の姿も散見され、盛況な発表会になりました。
16名全員がポスターの公開を快諾されていますので、夏のオープンキャンパスなどではA1サイズの実物を紹介できると思います。ブログでは画面スペースも考慮し、機会をみながら3名分程度ずつ、紹介したいと思います。
今日は、百瀬さん、平山さん、青木さんのポスターを紹介します。
音楽好きな百瀬さんは入門者が使いやすいミキサーを、アニメ好きな平山さんはエコの観点からの描画用のペンを、PC好きな青木さんは情報機器増大で生じる結線問題を軽減する道具を、それぞれ提案されました。
文章:萩原祐志
2015年4月16日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月15日 (水) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
2015年4月14日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月13日 (月) 投稿者: メディア社会コース
音楽イベントやまちづくりの取り組みをしているメディア学部の吉岡からお知らせです。
<<みずき通り商店会20周年音楽祭>>
日時:4月18日(土)
場所:いちょうホール http://www.hachiojibunka.or.jp/icho/
タイムスケジュール
<米国空軍太平洋音楽隊ーアジア パシフィック トレンズ‐アコースティック・コンボ>
開場 11:30 開演 12:00 終了予定 12:45
<航空中央音楽隊(金管アンサンブル)>
開場 14:00 開演 14:30 終了予定 15:15
<祭座>
開場 16:30 開演 17:00 終了予定 17:45
<フラチナリズム>
開場 19:30 開演 20:00 終了予定 20:45
備考:フラチナリズムはチケットが必要です。チケットの入手方法はみずき通り商店会のFacebookページをご覧ください。
<<みずき通り春のフェスティバル>>
日時:4月19日(日)
場所:八王子 みずき通り商店会
2015年4月11日 (土) 投稿者: メディアビジネスコース
さる3月21日(土)、22日(日)の両日、小樽商科大学で2014年度進化経済学会全国大会が開催されました。
http://www.jafee.org/conference/jafee2014.html
今年は雪が例年になく少なかったという話も聞き、小樽駅から見下ろす町並みにほとんど雪は見当たりませんでした。しかし、地獄坂と呼ばれる急峻な坂を上ったところにある小樽商科大学にはさすがにまだ多くの根雪が残っていました。
さて、進化経済学会とは、妙な言葉の取り合わせのように思えるでしょう。経済学関係の学会は非常に沢山ありますが、当学会は、長期の制度的進化も射程にする、非常に多種多様な研究を志向している点に特徴があります。
そうした多様な研究成果の一つとして、今年は観光を基軸とした発表がありました。アニメの聖地巡礼や、NHKの朝ドラ「マッサン」をテーマにした研究もありました。「マッサン」はご存知のようにニッカウィスキー創業者の竹鶴政孝氏とリタ夫人の史実をもとにしたドラマです。本発表は、小樽商科大学の先生がたとゼミ生の皆さんが、2人の足跡を丹念に調査し、市や町の人たちの協力を得ながら、観光資源化する取り組みを紹介する、大変興味深いものでした。
経済学というと敷居が高いと思っている方も多いと思いますが、このような身近な話題の中にも経済的な視点から浮かび上がる事実も多いのです。
(メディア学部 榊俊吾)
2015年4月10日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 菊池 です.
今日は,CG における流体シミュレーションの話をしてみたいと思います.
最近の映画などで,「大きな波がザバァ~ン!」と押し寄せてきたり,「ミサイルがドッカァ~ン!」と爆発して炎と煙がモクモクと立ち上がったり,そんな映像をご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?
このような映像の場合,実写の映像素材を使用するケースも少なくはありませんが,演出意図に合致する素材を準備する費用と手間や,安全面への対策を考慮した場合,実際には CG を利用して表現される場合のほうが多いと言っても過言ではないでしょう.
「ビジュアルエフェクト(VFX)」と呼ばれるこれらの CG 技術の多くには,「流体シミュレーション」が含まれることが多々あります.
CG は従来から,多くの工業製品のような「幾何学形状がきっちり定義されているもの」の表現は得意とするところでしたが,煙や雲のようなガス状物体,および水流のような流体は,決定的な幾何学形状をもたず,環境により容易に変化するため,それらを表現するためには流体の振る舞いを計算するための「ナビエ・ストークス方程式」を解く必要があるため,非常に難しいとされていました.
CG での流体シミュレーションでは,上記の「ナビエ・ストークス方程式」の解を正確に求める必要性は低いため(なぜなら,できあがった映像が人間の目で見て不自然でなければ問題ないため),さまざまな計算方法が開発されました.
それらの手法を大きく2つに分類すると,「ラグランジュ型」と「オイラー型」に分類できます(下図参照).
図.流体シミュレーションにおける「ラグランジュ型(左)」と「オイラー型(右)」
ラグランジュ型(上図左)では,流体を「粒子」の集合体と仮定して,各粒子の振る舞いを追跡することで流体全体の振る舞いを求めます.
オイラー型(上図右)では,空間を格子状に分割し,各格子内の物理量の変化(たとえば,速度の向きと大きさなど)を設定された時間間隔ごとに求めます.
たとえて言うなら,川の流れを観察するために,ラグランジュ型では川の上流から木の葉をたくさん流して動きを追跡し,オイラー型では川のほとりで流量を定点観測するというような違いです.
上図のイメージ図で示すように,CG では流体(たとえば水)を表現するため,(乱暴な言い方をすると)「丸」で置き換えたり,「四角」で置き換えたりしているわけですね.
下に,「ラグランジュ型」と「オイラー型」でシミュレーションした結果の画像例を示します.
図.「ラグランジュ型シミュレーションでの雲と水流(左,中央)」と「オイラー型シミュレーションでの雪煙(右)」
コンピュータを利用した計算手法には様々なアルゴリズムが開発されていますが,「どのような用途に利用するのか」ということが大変重要になってきます.
エンターテインメント向きの CG では,「映像を見た人間が不自然に感じなければ問題ない」という場合,視覚的な効果を最重要に考えながら計算コストをいかに減らすかということが重要になる場合が多々あります.
そのためのアルゴリズム開発には,従来からの固定概念に縛られることなく,人間の視覚的な感性も考慮に入れながら自由に発想する柔軟な考え方が求められます.
これを読んでいる皆さんの中から,次世代の流体シミュレーションアルゴリズムを開発する人が出てくるかもしれませんね.
文責:菊池 司
2015年4月 9日 (木) 投稿者: ソーシャルメディアサービスコース
東京工科大学の八王子キャンパスは多摩丘陵にそびえる近代的なキャンパスですが、皆さんはこの裏手に、いにしえのシルクロードが残されていることをご存知でしょうか? そう、絹の道です。八王子はかつて生糸産業が盛んで、桑都(そうと)と呼ばれていました。八王子で紡がれた絹は、鉄道網が発達する明治半ば頃までは、輸出拠点の横浜の港まで生糸商人が足で運んでいました。そのルートが絹の道と呼ばれていたのです。今ではその大部分がアスファルトに舗装されてしまいましたが、当時の面影を残す未舗装の1キロほどが八王子キャンパスの裏手に保存されていて、国の「歴史の道百選」にも指定されています。この絹の道を歩み進んだ峠付近からは八王子キャンパスの一部を見ることができます。
〔図〕 木漏れ日が差し込む絹の道(上)と峠付近から眺めた八王子キャンパス(下)
(※ 絹の道の画像は八王子市教育委員会より提供)
私もこの大学に赴任して以来、何度となくこの絹の道を歩いていますが、道中には竹林が散在して風情があり、陽気の穏やかな春や秋の時期のウォーキングには最適です。一度だけですが、我が物顔で道を横切る蛇に出くわしました。そのくらい自然が残されている素晴らしい環境です。また、すぐ近くには「絹の道資料館」があります。当時の生糸商人の屋敷跡に建てられたこぢんまりとした施設ですが、希少な資料が展示されており、生糸産業が繁栄するまでに八王子が辿ってきた歴史がよくわかります。
〔図〕絹の道資料館の外観(上)と館内の風景(下)
(※ 館内の風景の画像は八王子市教育委員会より提供)
さて、これまでの話からは一見単なる八王子の歴史紹介で、メディア学部とは関係ないように思われるかもしれませんが、実は半分「メディア社会コース」系の研究紹介を兼ねています。私が携わっている「インストラクショナル・メディア・プロジェクト」では、eラーニング(ICTを活用したインタラクティブな学習)の研究を行っています。この絹の道資料館も、かつてその研究の題材となりました。資料館は小規模ながら希少価値の高い展示物があるものの、交通の便があまりよくないなどの理由で客足はそこそこでした。そこで、資料館への関心を高めてもらうべく、八王子市教育委員会文化財課の監修のもと、女子学生3人が「絹の道を通じた八王子歴史学習のためのeラーニング教材の開発」という研究テーマでeラーニング教材の開発を行いました。この教材は、一定の期間、絹の道資料館および同じく八王子の歴史を紹介する郷土資料館でイベント展示し、来館者に楽しんでいただきました。
〔図〕 絹の道資料館の展示に基づくeラーニング教材
八王子キャンパス周辺には、この他にも数多くの史跡や自然が残されています。大学に寄る機会がありましたら、是非ともそのような場所を散策してみてください。
以上
(文責: メディア学部 松永)
2015年4月 8日 (水) 投稿者: メディアビジネスコース
コロナ社より、メディア学体系8「ICTビジネス」が刊行されました。本書は、情報通信技術(ICT)の進展に伴って可能になったデータ利用環境の進展を射程に、経済・社会データを管理・編集・分析し、さらにはシミュレーションするための基礎技術について解説したものです。
本書は、こうした社会情報を管理するプログラミング言語として、内閣府経済社会総合研究所と東京工業大学で共同開発されたAADL(Algebraic Accounting Description Language)を学ぶ入門書にもなっています。興味のある方は是非下記HPからダウンロードして使ってみてください(FALCONSEEDという統合ソフトにパッケージされています)。
http://www.soars.jp/category/download/falconseed/
本書の目次は以下の通りです。
第1章 社会経済を計測する技術
第2章 社会経済データを編集・分析するためのプログラミング技術
第3章 社会経済データを利用してシミュレーションするためのプログラミング技術
第4章 社会経済データ編集・分析入門(マクロ編)
第5章 社会経済データ編集・分析入門(ミクロ編)
第6章 社会シミュレーション入門
第7章 トランザクションベース計測への試み
是非、ご高覧ください。
(メディア学部 榊俊吾)
2015年4月 7日 (火) 投稿者: メディア技術コース
みなさん、こんにちは、
2015年4月 6日 (月) 投稿者: メディア社会コース
みなさんは、テレビや広告を見ていて、次のようなことに気づいたことはありませんか?
主役の男性は必ず女性よりも背が高い。
女性化粧品の広告では、女性は男性に見つめられている。
女性は自分にソフトタッチをしていることが多い。
これは、実は20世紀に広告を集めて表象に関する研究として『ジェンダー広告』という
をしたアーヴィング・ゴッフマンが考えたことです。それを東京大学の教授でいらした上野千鶴子先生が日本の広告を集められて本をお書きになりました。
どちらも20世紀のことです。
前にこのブログでも書いたと思いますが、車の広告では2000年代に観察をしたところ女性が運転するものが沢山ありました。例えば素敵なお母さんがお迎えをする、かっこいい女性が運転しやい設計が花盛りとなりました。だいたい乗っているのは軽自動車やコンパクトカーでした。たまに、ボックスカーの運転をするお母さんも出てきました。このような広告が出てきたのは、可処分所得の上昇などによるはずです。また、家族像の変化や、買い物をする場が、駅から遠く離れた広い駐車場を持つ郊外に展開したことも影響しているはずです。
では、これからの車広告などのジェンダー広告はどうなるのでしょうか?
少し続けて考えてみたいと思います。
山崎 晶子
2015年4月 5日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部 菊池 です.
去る 3 月 14 日に,早稲田大学国際会議場にて「映像表現・芸術科学フォーラム 2015」が開催されました.
今年度,この学会では「東京工科大学メディア学部」が「最多発表賞」というい特別な名目で,映像制作会社の株式会社イマージュ様から,人材育成パートナー企業賞をいただきました.
この件に関しては,先日の三上先生によるこちらの記事をご覧ください.
2015年4月 4日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月 3日 (金) 投稿者: メディア技術コース
読者のみなさま、
2015年4月 2日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年4月 1日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース