おもしろメディア学 第82話 フォト業界の最先端を見てきました!
2015年5月18日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
WEBやCM の世界で有名な「株式会社アマナグループ( 以下 アマナ )」にお邪魔してきました。アマナさんは高品質なフォトストックで有名な会社です。プロフェッショナルなフォトグラファーを社内に多数擁して、ファッションからフードビジネスまで、写真による表現の世界をリードする会社でもあります。
実はちょうどこの四月、メディア学部の卒業生(アドバンスト・クリエイション)が、アマナ・グループのCM制作会社に入社しました。同行した渡部健司先生にとっては、はからずも卒業生の会社への訪問ともなりました。以下、スタジオ訪問の写真をご紹介しながらレポートしますね。
スタジオを案内をして下さるのは、アマナ・マーケット開拓室の藤野稔さん。私とはテレビ局時代を通じて30年来の友人です。藤野さんが手にしているのは、アマナが認定したフォトグラファーの作品集(☆1)です。CMやWEBのプロデューサーは、ここで次の仕事に起用するフォトグラファーをじっくりと選ぶことができます。
天王洲のスタジオのエントランスホール。こういうクリエイティブで落ち着いた雰囲気って大事ですね。こういう空間に入ると、私も渡部先生もクリエイター的な血が騒いでしまいます。
フォト・ストックの世界で有名なアマナですが、いまはCMやWEBの映像制作から、アプリ開発まで幅広い技術を持っています。写真は「マーカー」なしでも雑誌の写真ページと連動するARアプリです。スムーズに、3DCG動画が表示されてびっくりです。
グループ会社の「株式会社ハイドロイド」にもお邪魔しました。谷合社長からプレゼンテーションしていただきましたが、医療機器のVRシミュレーションから人体などのサイエンス映像まで3DC技術の先端を担う会社です。いま流行の360度動画アプリ( ☆2 )も素晴らしい臨場感でした。
上の写真は、同じグループの「株式会社アマナビ」のスタジオです。ここは次世代のビジュアルクリエイター養成を目的とした学校で、ここを卒業した学生は、ディレクターやプロデューサーとしてアマナグループで活躍します。
最近、ネットでも見かける「リモート・プレゼンス」のロボットです。iPadの部分に、自分の顔がはめこまれ、iPadのカメラからの目線で、遠隔地での会議などに参加できるのです。いったいどうやって一本足で立っているの?この「FIG」というスタジオでは、最新技術を集めて研究をしています。
(株)ヒューさんにもお邪魔しました。この会社はアマナグループの中で、高品質なフード・フォトを創りだしています。ここのスタジオには、各種の食器類や調理設備などフード・フォトに特化された機能を持っています。日本でも随一のクオリティとのことです。白い壁に飾ってある写真は、若手フォオグラファーのもの。このコーナーで、作品プレゼンを行うのだそうです。
一番したの写真に写っているラウンジは、スタジオに併設されたキッチン。スタッフは、お昼にこの食堂を自由に使って料理をしていいのだそうです。みんなで料理しがら食事をするって楽しそうです。さすがは、フード・フォトの現場ですね。ちょっと羨ましいです。
フォト業界の先端でありながら、いまは映像制作、3DCG、ARと、幅広く展開するアマナ。これからのメディア業界でも新しい可能性を拓いていくことと思います。東京工科大学・メディア学部とは、これから研究開発やイベントでの連携を進められることと思います。また、これからもこういう会社で活躍する卒業生を輩出していきたいと思います。
ご案内いただいたアマナのみなさん、有り難うございました。 これからもよろしくお願いいたします!
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☆1:フォトグラファーのポートフォリオで写真業界では「ブック」というのだそうです。
☆2:Motion PANOWALK というARアプリです。Apple Store / Google Play から入手できます。
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