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広告とジェンダー(3)

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 私が広告研究をしていた時期は今から10年前ほどにあたり、既に古くなっています。そういう意味では、メディア学部にはマーケティングやデジタルサイネージなど現役で研究をされている先生方が沢山いらっしゃるので少し場違いにも感じます。

 しかし、社会学的な広告研究は、今でもあまり古びていないことを感じます。ヘテロセクシュアルな世界観と男女の仕草やポーズなどの構図を用いて、「本物よりも本物らしい」広告を見せることは変化がありますが、その根本はあまり変化していません。

 ただ、世界的なセクシュアルマイノリティの権利に鑑みて、LGBTをターゲットにした商品の開発とともに広告が、世界の様々なところでなされています。

 今回、お話しするのは、このような幸福な世界観とは少し違うお話です。現在は結婚をしない人々が増えている上に、離婚も増えていることはみなさんがご存じだと思います。

 2000年代初頭では、ほとんど離婚家族に幸せが訪れる広告というのはありませんでした。父親がリストラに遭い、娘が高校をやめ、息子は引きこもり、お母さんが一人で働くというJTのシリーズ広告は群を抜いて異色で、典型的ではない幸せを感じることができました。このような広告をあまり見ないのは、未だに「本物よりも本物らしい」広告を求めているためなのかもしれません。

                                      山崎 晶子

 著作権のため広告の写真ではなく、2013年の卒業生との集合写真を載せます。

2013

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