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情報処理学会全国大会学生奨励賞受賞研究の紹介(2-2):同一セッションダブル受賞

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 この春の情報処理学会全国大会でのメディア学部・メディアサイエンス専攻の学生の活躍は以前にもお知らせしましたが、ここでは受賞した研究発表内容など順次紹介したいと思います。

 第2弾は、学生セッション学習支援システム(1)で学生奨励賞を受賞した二人の学部生の研究紹介です。同一セクションで同じ大学・学部・研究室の発表が選ばれるのは異例中の異例だと思いますが、受賞した本人達が、一番驚いていました(写真は、ダブル受賞直後の二人の笑顔、最高ですね)。


 

受賞論文は「動画要約によるスキル獲得のための学習効果の検証〜料理動画とそれをもとに要約を行ったレシピでの比較〜」齋藤 彰人(発表)、中村 太戯留、上林 憲行


受賞した研究概要は、以下の通り、論文要旨から抜粋。

「近年、反転授業やオンライン教育の普及にともない、動画コンテンツを活用した学習方法が注目されています。一方、授業ノートをとる際に要約をしながら記すことは学習へ好影響があることも先行研究が示しています。本研究では、自学習において動画を活用する学習方法と要約をするという学習方法の組み合わせでどのような相乗的な学習効果があるかについて仮説検証型実験を通じて明らかにしました。具体的には、64名の学生を対象に、身体性を伴う新たなスキル学習(題材は料理動画)に挑戦してもらい、その実験評価を(動画vsテキスト)×(要約ありvs要約なし)の4通りの組み合わせで分散分析を行った。実験結果としては、動画の主効果及び動画と要約の交互作用が認められた。」という内容です。

 要するに、「レシピ動画はテキストのレシピに比べ、料理の味や出来栄え、料理技法の習得の両面でプラスの影響が認められ、要約も同様にプラスの効果があることが明らかになった」ということです。動画を単に視聴するだけでなく要約という知的な編集を加味して活用することで学習効果が相乗的にプラスになることを明らかにしたことが評価されたようです。


 齋藤彰人君の受賞の喜びと感想は、以下の通りです。

「私が発表を行ったセクションの座長さんは、新規性・独自性・発展性の3点がどれだけあるかという点について、研究発表と資料を確認し、それらから 総合的 に考えて誰が奨励賞に相応しいか決定していました。私の研究は、動画学習と要約を用いて学習を行った場合の学習効果の比較検証 です。この研究での動画学習+要約という視点の新規性、研究 題材と し た「料理」というコンテンツの実験の独自性、他のコンテンツにも同じ検証 を行えるという今後の発展性の3点が評価され、受賞することができまし た。 最初の受賞者が同じ研究室メンバーだったため、私の名前が2番目に呼ばれたと きには、驚きのあまり座長さんに確認をしてしまいました。1セク ションで最大受賞者数が2人の中、同じ研究室のメンバーが2人同時に受賞したこと、今までの努力が 報われたので、言葉にできないほど嬉しかったです。また、ほかの発表者の皆様と比べて、統計的なデータを用いた結果と考察を行っていたため、聞いて下さった座長さんを含めたその他の方々も研究結果に信頼性があり納得をしたとのことでした。今回のことで、講師の先生のよく言っている「エビデンスはデータが全てです!」という言葉の意味の重さを改めて理解しました。
 また、発表態度に関しては、内容を理解して発表しているし、考察・今後の課題などの自分の考えと問題点を具体的にかつ分かりやすく説明出来ていると同じ研究メンバーであった横山君と中平さんから、発表後にコメントを頂きました。発表スライドについては、先生に大変お世話になったため、良い発表が出来たと思います。

  今後は、研究ミーティングにおいて重要であった、独りよがりで考えるので はなく、周りのメンバー、講師、先生と話し合うことで、相手の言いた いことを理解し、それらの考えも発展的に提示することを社会人になっても心がけていきたいと考えています。」


 彼は、大舞台で結果をだし、大きな成長をとげ,意気揚々と卒業してゆきました。

君の前途に幸有れ!


(MS 上林 憲行)

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