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PCはもう古い?

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皆さん、こんにちは。
メディア学部の寺澤です。

先日、twitter上で、入社してきた新人がPC(パソコン)を全く使えないという投稿がありました。同じようなツイートが他にもありました。PCはもう古くて、今や、タブレットやスマートフォンの時代だからという認識のようだとも書かれていました。また、OECDによる国際比較でも日本の若者世代は他の国に比べてPCのスキルが低いというオンライン記事もありました。OECDのレポートを見ると、確かにそのようです。私自身も、年々、学生のPCスキルが低下(正確には二極化)しているのを感じています。

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PCよりもスマートフォンやタブレットを使うことは悪いことなのでしょうか?目的に合った、よりスマートな道具が登場すれば、皆がそれを使いだすのは自然なことです。スマートフォンやタブレットはこれまでPCが担っていた役割の一部をよりスマートにこなしてくれます。しかし、私はだからといってPCがもう古いとか不要だとは現時点では思いません。いくらフリック入力が早くできたとしても、まだまだ、PCで作業した方が効率が良かったり、より多くのことがスムーズにできたりする場面がたくさんあります。やってやれないことはない、ではダメなのです。スマートフォンやPCを使うことが目的なのではありません。勉学などの本来の目的の道具としてこれらを使うのです。やりたいこと、やらなければならないことがたくさんあるのに、わざわざ、効率の悪い道具を使う必要はありません。

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本学メディア学部では1年次前期に「情報リテラシー演習 」という必修科目があります。この演習は現在は5テーマから構成されており、私は学生が最初に学ぶ「PC操作」と「企画書を作ってみよう」のテーマを担当しています。メディア学部では入学時に学生個人にノート型のPCを用意してもらいます。これは勉学や学生生活の道具としてノートPCを使うということです。

「PC操作」テーマではWindowsの基本操作や、タッチタイピング、メールやWebなどのインターネットの利用法、学内の各種ITシステムの使い方などを身につけます。単に操作だけを習うのではなく、仕組みやマナーなども学びます。「企画書を作ってみよう」のテーマではWordとPowerPointの使い方を学びます。これらは、いずれも、日々の勉学やレポート作成、発表やその準備などを効率よく行うために必要なスキルです。ですから、「PC操作」では、操作の実技試験を行っています。また、十分な練習期間をとって、タイピングの試験も行います。これらの試験に合格しなければ単位は取得できません。

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今年入学した1年生は、ちょうどPC操作と企画書のテーマを終えたところです。タイピング試験は7月の予定ですが、操作実技試験は既に実施しました。実技試験では、学生個人ごとに、制限時間内に数個の指定された操作ができるかをチェックします。高いハードルではないのですが、時間切れになる人が結構出ました。スピーディーな操作は重要です。該当者には7月の再チャレンジでがんばってほしいです。

タブレットやスマートフォンは、見た目は違いますが中身はコンピュータそのものです。これからも進化し、より便利な道具になっていくでしょう。いつの日かPCを超えて、ビジネスも含め、あらゆる場面で主役になるかもしれません。しかし、メディアを学び、活用し、新しいものを生み出していくためには、コンピュータが画像、映像、音、音声、文字などをどう扱うのか、どうやって通信しているのかなどを知る必要があります。PCはまだまだ、そのための道具・素材として高い価値を持っていると思います。

(寺澤卓也)

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