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情報処理学会全国大会学生奨励賞受賞研究の紹介(4): 人狼ゲームに着目した研究

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    この春の情報処理学会全国大会でのメディア学部・メディアサイエンス専攻の学生の活躍は以前にもお知らせしましたが、ここでは受賞した研究発表内容を順次紹介したいと思います。

 今回は、第4弾として、人狼ゲームに関するユニークな研究の紹介です。研究の担い手は吉川裕貴君です。

 学生セッションの「協調学習」 4ZC-03で、『対話型ゲーム「人狼」を活用したグループディスカッションの練習方法の提案』○吉川裕貴(東京工科大),中村亮太(湘北短期大学),上林憲行(東京工科大)を発表しました。


 人狼は、ゲームとしても、推理力や駆け引きなどが交錯する知的な魅力に富んだものです。一方、この人狼に内在しているゼネリックスキル要素(ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなど)に着目して、企業の人材研修などでも活用されているユニークな存在のゲームです。吉川君の研究は、この人狼ゲームの潜在能力に着目して、学生同志がこのゲーム(改良版、吉川人狼と命名))を行う事によって、副次的に就活のグループデスカッションなどの能力向上を支援できる可能性について、実験等を通じて明らかにした研究でした。


   受賞本人の発表直後の感想は次の通りです。

『私の発表したセッションでは研究のユニーク性と質疑応答の対応を評価され、学生奨励賞がを受賞しました。

 私の研究は人狼ゲームを、就職活動におけるグループディスカッションの練習用にカスタマイズを行い、新しい人狼プログラムを提案し、その効果を検証するというものでした。同じセッションでの発表研究はロボットやAR技術を用いるなど技術的レベルの高いものでした。そうした発表が続く中で学生奨励賞を受賞できたこと、正直自分でも大変驚きました。もともと、プレゼンが苦手だった私ですが、学生生活の最後にこのような場で発表を行い、評価されたということは社会人になるにあたって大きな自信へと繋がりました。今後は研究を通じて身に付けた方法論やスキルを社会人になっても活用できるよう精進していきたいと思います。』


   もともとシャイな吉川君が、春先に早々と上場企業への就職を決め、卒論を精力的に取り組み、その成果を学会という大舞台で堂々と研究発表し、学生奨励賞を受賞することになりました。この間、学会発表という挑戦に挑み、逞しい成長をどげ、希望の上場企業へ意気揚々としてこの春、入社しました。

(MS 上林憲行)


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