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手作業でカタチについて考察する。

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メディア学部を希望する受験生が抱く将来へのビジョンはいろいろです。映像関係の仕事をしたいとか、ゲーム関係の仕事をしたいという希望を持って受験する方が比較的多いようですね。例えば映像制作に興味のある人にとっては専門性が高まるほど、コンピュータグラフィックス、音響、ネットなど各種の知識と技術が必要になってきます。ゲームも同様で、ハイレベルなものを作るためには、アニメ、音楽、デザイン、プログラミングなどの知識や技術が求められてきます。つまり、どんな仕事でも役割分担が必要になりますが、どの部分を分担するにしても制作物全体を俯瞰できないと役割の重要さを理解することができません。だからこそ、メディア学部には多様な演習科目が準備され、各科目は有機的につながっているのです。

ここではメディア学を学ぶために主役とは言えない演習をひとつ紹介しましょう。カタチに関する演習で、製品のカタチを考察するためのプロダクトデザイン演習です。カタチについて考察・表現する手段としてはCADCGシステムや3Dプリンタが劇的に進歩発展を続けていますが、その凄さを生かすための肝心の原点となるアイデアや実体としてのカタチの認識力が乏しいと最新の機器を生かすことができません。

4年次の卒業研究としてのプロダクトデザインではコンピュータを用いた3Dモデリングは必須で、縮尺モデルでの3Dプリンタも活用しています。しかしながら、2年次、3年次では、アイデアの原点を探り、カタチについての考察力・理解力を高めるために、一度、手作業で立体について考察・理解する機会を設けているわけです。

 

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この演習の中で、手作業で簡単に加工できる材料を用いた簡易模型とCGの画像での印象とを比較しながら考察をしている様子をこの写真で示しました。予想外にこの演習の履修希望者は多く、学生のみなさんはむしろ新鮮味を感じながら作業しています。学生にとって将来、程度の差はあれ、各種メディア関連の仕事に就いたときにこの演習の経験が役に立ってくれると嬉しいです。

文章:萩原祐志

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