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数学を学ぶ意味(上)

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さて、そろそろ学期末になり、一年生にとっては初めての定期試験の季節です。大学に入学して、様々な講義を受講してきたと思いますが、本学のメディア学部では数学が一年生の必修科目としてあります。メディア学部に入学してくる学生の多くは、ゲームや映像などの制作であったり、音楽の勉強だったりをしたいという希望を持っていて、そうした人達にとっては「なんで数学なんてしなくてはいけないんだ」という感想を抱く人が少なくないようです。映像や音楽の創作に数学の知識なんて必要ないのに、というわけですね。面接などで「大学では、やりたいこと以外の内容の講義も受けなければならないが、どう思いますか?」と聞かれれば、いろいろな知識を学ぶことが大切なので、もちろんきちんと勉強する、というように答えるのでしょうが、入学した後になってはやはりやりたくないという気持ちになるのだと思います。
さて、ではメディア学部で数学が必修科目として指定されて、皆に学習してもらう意味は何なのでしょうか?私は数学を大学で学ぶ意義には大きく分けて二つの理由があると思っています。一つは、例えば理学部や工学部などで、2年生、3年生になって学ぶ専門科目の中でそうした数学的な基盤が必要になるからでしょう。例えば力学とか電磁気学などでは微分方程式と呼ばれるものを理解しておくことが必要になるでしょうし、熱力学では統計学の理解が必要でしょう。理工学系だけではなく、社会学系でも同じように数学の特定の分野の理解が専門科目の履修に必須になるものが多くあります。このような学部では、いわば数学はその後大学で生き抜いていくための道具として必要になるわけです。
さて、メディア学部ではどうでしょうか?そうした面での数学の必要性は、多分他の学部に比べて希薄なのだと思いますが、必要になる分野はもちろんあります。当学部ではゲーム制作の勉強を希望する学生が大勢いますが、コンピューターグラフィックスの制作には線形代数の理解が必要です。また社会学系の分野でも、先の微分方程式や統計学といったものが現れます。しかしながら実際にツールとして利用する可能性のために全員に数学を必修科目として課しているわけではないのです。(続く... )

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