「夏休み子どもいちょう塾」で3年連続「学習ゲーム特別授業」を開講しました!
2015年8月15日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部教員の岸本 好弘です。
大学コンソーシアム八王子主催の「夏休み子どもいちょう塾」(会場:八王子市学園都市センター)において、今年も学習ゲームの特別授業を行いました。今年のテーマは『ゲームで学ぼう インターネットの安全な使い方!』。小学4~6年生を対象とした授業です。7月26日(日)午前午後2回の授業で、14名の小学生と9名の保護者の方々に「ゲームを使った学び」を体験していただきました。
今回はスタッフとして3名の学生が参加。彼ら自身が制作した学習ゲーム『セキュアタイセン』を使って、インターネットの安全な使い方を学んでもらうという内容です。受講した小学生はもちろん、見学された保護者の方々からも「子どもたちの顔が輝いていました。ゲームで学習できることにビックリしました!」と好意的なコメントを頂戴しました。
「夏休み子どもいちょう塾」は、八王子地域の大学・高専の先生たちが、各大学の特色を活かして、八王子市内在住の4~6年生を対象に開講する夏休みの特別講座です。本研究室では2013年から学生の制作したゲームを使い、毎年異なるテーマの「学習ゲーム特別講義」を行ってきました。3年目の今年は、いま社会的にも注目されている「インターネットのセキュリティ」をテーマにしました。
教材とした『セキュアタイセン』は、インターネットセキュリティの専門家も参加した「第3回シリアスゲームジャム」で制作し、高い評価を受けた作品です。スタッフとして参加した4年生3名は全員このゲームの制作に携わっていました。今回のイベントは、本来「子ども向け」として制作したこのゲームを実際に小学生にプレイしてもらうことによって、その有用性を検証する意図もありました。
◆小学生の「授業で印象に残ったこと」から抜粋して紹介します。
・「ファイヤーウォール」とかよくしらなかったけど、そうゆう物がある事を知れた(小4男)
・敵の名前が実際のウィルスの名前で分かりやすかった(小5男)
・クイズで「ぜったいちがう」と思った答え(スパムメール)が正解だった(小5男)
・ウイルスからパソコンを守るために、自分もきけんなサイトは使わないようにしたい(小4男)
・学校の授業だと分かりにくいことがあるけど、ゲームで楽しみながらできたので分かりやすかった(小4男)
◆保護者の「ゲームを用いた授業についてどう思いましたか?」回答から抜粋して紹介します。
・子どもたちの食いつき方が普段の授業とはちがうので、楽しく自然と理解できていたと思う(母親)
・各ジャンルの勉強のきっかけとして良いと思う(母親)
・ゲームで学んだ後に「おさらい」をやるのが大事。「おさらい」の後にもっとゲームをやると、意識が変わって良い(父親)
終了後の会話の中でも、「授業を見る前は、ゲームは遊びだと思っていたが、授業後は、ゲームは学習にも利用できると、ゲームへの印象が良くなった」という声が聞かれました。
学生たちにとっても、小学生たちの目の輝きや保護者の方々の様子から「自分たちの制作したゲームが世の中に役立つ」という実感を得られ、充実した一日になったことと思います。
今回で3年目となった「子どもいちょう塾」での特別授業ですが、来年もまた新たなテーマを掲げて、学生たちとともに取り組んでいきたいと考えています。
(昨年記事)この夏も、夏休み子どもいちょう塾「きみもゲームクリエイター!」を開講しました!
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教員紹介 岸本好弘
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