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 CGアーティスト 河口洋一郎先生による「8K超高精細CGの応用 ~自然・数理と表現~」 (メディアサイエンス専攻 大学院特別講義)

2015年8月 4日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース

東京大学大学院情報学環教授であり、 世界的なである河口洋一郎先生に「8K超高精細CGの応用 ~自然・数理と表現~」というタイトルで、特別講義をお願いしました。

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                 鹿児島の県の鳥に関係した作品

種子島生まれの先生は、自然を見て育ったので、巻貝の美しさなどをいつも見ていており、それらを表現に使うことは、自然に成り行きであったようです。

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                4Kと8Kの画像サイズの違いと表現の可能性

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               1980年に制作したGrowthモデル。

これを8Kで処理すると、今まで見えていなかったことがみえてきてびっくりしたとのことです。おなじプログラムでも違った画像になるようです。

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                  SIGGRAPH82 で発表した作品

 

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                     自己組織的生命体

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                 ”Eggy” これをもとに浴衣をデザインしたとのことです。

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    種子島生まれの河口先生は、筑波大学では、寒くて大変であったということで、作品も少し暗い印象になってしまったということです。

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              東京大学の学部学生の作品

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                  東京大学の学部学生の作品

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                 物理・生物シミュレーションの研究

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       粒子を利用した流体シミュレーションを利用したインタラクティブ作品
新しい技術を取り入れて、CGを利用して限界まで表現にこだわっている先生は、「伝統を未来化』することを目標にしているとのことでした。日本の伝統芸能と新しいCG技術の融合を考えているそうです。また、最近は学生らとともに、人工生命やCGを利用したロボットなどの研究もしているとのことで、大学院生のみならず、参加していたメディア学部の学生も大きな刺激を受けていました。
講義終了後、八王子の本学キャンパスが大変広くてきれいであることから、機会があれば建物の内外を利用した作品展をぜひやってみたいとお話しされていました。
講師略歴
1952年種子島生まれ。1976年九州芸術工科大学(現九州大学)卒、1978年東京教育大学(現筑波大学)大学院修了。筑波大学助教授を経て,1998年より東京大学大学院工学系研究科/人工物工学センター教授。2000年より現職。
1975年からCGに着手し,1979年よりACM  SIGGRAPH大会に毎年参加、自己増殖する「グロース・モデル」で独自のアート世界を確立,超高精細立体視映像の濃密度感の創出を特徴とする,世界的CGアーティストとして活躍中。さらに,伝統芸能との融合「ジェモーション」による情感的な舞台空間のパフォーミング・アーツ,生命体から発想する独創的な深海/宇宙探査型のロボティック立体造形を制作するなど,多岐にわたる旺盛な創造性により,今後のさらなる飛躍が期待されている。
1995年第百回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表作家。2010年ACM SIGGRAPHにて栄誉あるディスティングイッシュト・アーティスト・アワード受賞,2013年紫綬褒章受賞。

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