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おもしろメディア学 第97話 グレアの話(3)

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デジカメのレンズの前につけまつ毛をつける前代未聞の手段で、グレアの原因がまつ毛にあるという証拠をつかみました。まつ毛を回転させたり、形を変えたりするとグレアの形も変わります。

 

2b_eyelashglare_2

そこには何か規則性がありそうでした。グレアが光の回折で生じることは一般に言われていましたので、波動光学の教科書を図書館で借りてその規則を見つけようとしました。

「回折光は、遮光板の周辺からの反射光が周辺の線素に直交する法線を形成するように生じる」とその教科書に書いてありました。確かに、上の写真では「遮光板」に相当するまつ毛に直交するような方向にグレアの光が生じています。

そこで、まつ毛を想定した曲線を何本も描き、ある一点から法線を伸ばすプログラムを作ってみました。

3a_perpendicularlines

なんかグレアっぽい向きの線が生じています。あとはその線に沿ってどのぐらいの強さの光が見えるかを求めればいいわけです。そこで、教科書に書いてある基本的な回折光の理論式に従って明るさを計算し、レンズ(眼やカメラに相当)を通したあとの形に変形すればよいだけです。

ところが、明るさを計算してもうまく行きません。

3b_fresnelintensity

きれいに伸びるグレアではなく、途中で急に明るさがなくなってしまいます。学会のワークショップでの発表までに修正できそうにありません。

ワークショップ会場の広島に入ってからも発表前日までプログラムの修正を行って実験しましたが、良い結果はでません。やむを得ず、うまくいっていない結果のまま発表することになってしまいました。この続きはまた次回で。

参考文献:久保田 広「波動光学」岩波書店,1971.

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メディア学部 柿本正憲

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