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理工系でも文学を

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高校生のみなさんは夏休みだったと思います。有意義にすごせたでしょうか。

これまで担当してきた記事では、どちらかというと文系・芸術系の人に向けて書いてきました。今回は、そちらも夏休みということにして、理工系の人に向けたお話しです。

小中学生のときから多くが理工系離れをしているといわれている現在、理工系をめざしている高校生のみなさんは、たいへん貴重な存在です。

理工系をめざす理由はいろいろあると思いますが、少なくとも数学か理科の中の1科目は好きなのだろうと思います。

数学や物理は、できるようになるとパズルを解くような楽しさがあると思います。化学や生物も、できるようになればクイズに答えるような面白みがあるでしょう。

こうした理工系の勉強はじつは結構、時間がかかっているものです。しかし、その科目が好きだと、勉強も苦にならず、ときには時間を忘れて没頭することになり、それでできるようになり、それがまたさらに好きなもとになる、という具合にして、知らないうちに時間をかけているのだと思います。

理工系の教科書に載っていることがらは、ほとんどが不変の真実なので、一度、勉強しておけば、そのときに費やした時間は無駄にはならないでしょう。ただ、面白くなると、それにばかり時間を使ってしまうということになりがちです。

将来、大学の理工系に進んだときには、専門科目は時間をかける必要のあるものがほとんどになります。実験などの演習ならば、さらに時間がかかります。結局、少なくとも、はたから見ると、同じようなことがらばかりに時間を使っているようになります。こういう状況になるので、考えたいのは視野を広げるということです。

大学に入ってからでもいいのですが、できればそれまでにも、理工系科目以外のことに触れるといいのではと思います。

とくにむずかしいことをするように言っているわけではなく、ネットでもテレビでもいいので、ニュースを見たり、新聞を読んだり、文学を読んだりしてはどうかということです。

文学も、理工系に近い、SFや推理小説でもいいのですが、言葉の美しさや感情の機微があらわされている、明治から現在までの文豪の作品がいいと思います。もし、余力があれば、現代訳や解説を手がかりにして古文や漢文を読むのも悪くありません。

こうして視野を広げておくことは、ずっと先になっても、きっと役に立つことになるでしょう。

(メディア学部 小林克正)

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