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I'm coffee

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先日はプログラミングの話をしましたが、今日はもう一つの不人気科目の話をしましょう。「英語」です。

書店に並ぶ英語本を見ると「『私はコーヒーです』を"I'm coffee"と訳していませんか?それは大間違いです」といったことが大きく書かれています。これを読んで、ああ自分はそんな恥ずかしい英語を話していたのか、と思わせれば、本の売れ行きが伸びるという算段なのでしょうが、"I'm coffee"は、そんなに悪い英語でしょうか。

似たような例として、「レストランで"Rice, please"と言っても、Rの発音が悪いと、Lice(シラミ)が出てきてしまいますよ」というのもあります。でも、よく考えて下さい。喫茶店で"I'm coffee"と言ったとして、それがコーヒーを注文したいという意味だとわからない店員が、果たしてどれだけいるでしょうか。あるいは、レストランで客がシラミを注文すると思う店員など、いるわけがないと思いませんか。大丈夫です。"I'm coffee"も"Lice, please"も、まず間違いなくちゃんと通じます。

実は、英語が苦手な人の英語がちゃんと通じないのは、ほとんどの場合「声が小さすぎるから」です。それなのに、相手が"What?"とか聞き返すと、「ああ、やっぱり自分の英語は間違っていた、何か違う言い方しなくちゃ」と思って、でも自信が無いので更に小さい声になって、結局ますます通じないという悪循環に陥ってしまいます。

ふだんの友達や家族との会話を思い出してみましょう。日本語で話していても、「え?」「何?」などと聞き返されることはしょっちゅうありませんか。そう、相手が聞き取れないのは、決して間違った言葉を話しているからだとは限らないのです。

最近、メジャーリーグでプレーする川崎宗則選手のインタビューが話題になっているようです。川崎選手の英語はお世辞にも上手とは言えませんが、持ち前の熱い語り口で、ファンの人たちに強い印象を残しているようです。時間があれば、YouTubeで"munenori kawasaki interview"と検索して、「語彙力が無くても伝わる英語」の見本をぜひ見てみて下さい。

(大淵 康成)

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