ゲームやCGに関する研究成果の学会発表
2015年11月30日 (月) 投稿者: メディア技術コース
2015年11月30日 (月) 投稿者: メディア技術コース
2015年11月29日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月28日 (土) 投稿者: メディア社会コース
今年度の3月に卒業した学生さんとの論文が、今月25日に発刊される『日本労働研究雑誌』12月号に掲載されます。題名は「ワークプレース研究と相互行為分析」です。
2015年11月27日 (金) 投稿者: メディア技術コース
みなさんこんにちは。メディア学部の大淵です。
これまでにもいくつかブログ記事を書いてきましたが、私の研究室では「音」全般を研究しています。その一部を紹介する動画ができましたので、紹介させていただきます。「雑音」の研究と、「音の文化財保護」の研究です。
二つめの音の文化財保護(サウンド・ヘリテージ)の研究は、12月2日から大分県で開かれる「インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ (WISS2015)」でデモ発表を行います。また、12月11日(金)に開催予定の大学院説明会でも紹介させていただく予定ですので、興味のある方はぜひ見にきて下さい。
2015年11月26日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月25日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月24日 (火) 投稿者: メディア技術コース
「地域の学びのバトンリレー〜21世紀型情報リテラシーの学習プログラム〜」と題して,メディア学部4年の荒武聡司君(上林憲行研究室)が由井第二小学校5年1組のクラスで情報検索について講義しました.この情報検索講座は,小学生が情報検索を通して「自ら学ぶ力」を身につけることを目的にしています.1回目の10月23日(金)は「食育」について,2回目の10月30日(金)は「ハロウィン」について,担任の先生と話し合いながら検索テーマを設定して実施しました.
上の写真は,荒武君が講義する様子と,荒武君が作ったクイズ(食育やハロウィン)について生徒達が検索サイト『Yahoo!きっず』で調べている様子です.検索時間の5分以内にクイズを解こうと,みんな夢中になって検索して答えを調べていました.講座ではAND検索やOR検索,NOT検索について,荒武君が小学生に分かりやすい言葉と図を使いながら説明していたので,ほとんどの生徒達が理解できていました.
下記が,荒武君の感想です.
一番苦労した点は講座の肝である検索ワードを考えることです.講座の内容は小学生にとって身近である方が良いと思い,担任の先生との打ち合わせを通して考えました.1回目は小学生5年生が稲作をしたという話からお米をテーマに,2回目は講座の翌日が31日ということからハロウィンをテーマとしました.どんな問題なら興味を持ってくれるのか,どういった検索を経て答えにたどり着けるのかと考えることが多く大変でした.しかしその分問題に取り組む子供たちの姿を見て,達成感を得られたことを覚えています.
インターネットを利用して欲しい知識を簡単に得られる今,情報をどうやって活かすか考えることが求められています.今回の講座では問題を解くことで,知らな かったことを検索する楽しみを伝えたいと思いました.子供たちの情報活用のキッカケに少しでもなってくれれば幸いです.
荒武君の感想からも分かるように,今回の講座に向けた準備から実施に至る過程を通して,とても頼もしくなったと感じました.
今回の講座を受けた生徒達の中から,10年後に自分が大学で学んだことを小学生に教えるような大学生が出てくるかもしれません.そのような「学びのバトンリレー」が繋がることを大学の一教員として期待しています.
文責:寺岡
2015年11月23日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部准教授 菊池 です.
本日のブログでは,我々の研究グループによる研究成果を学会で発表してきましたので,その報告をしたいと思います.
2015年11月6日・7日の両日,大阪大学豊中キャンパスにて開催された「NICOGRAPH 2015」において,我々の研究グループからは「Conference Track・フルペーパー:1件」,「ポスター発表:2件」,および「Exhibition Track:1件」の発表を行いました.
「NICOGRAPH」は,1985 年に旧(社)日本コンピュータ・グラフィックス協会により 第1回 NICOGRAPH 論文コンテストが開催されて以来,日本におけるCG・マルチメディア関係者の恒例行事として, もっとも伝統のある学術会議の一つとなっています.
CG やコンテンツ制作を中心とした研究開発論文, またそれらの基礎技術を利用して開発された作品や手法などの事例論文,さらにはアート系コンテンツ論文などが毎年数多く投稿され,厳正な査読を経て採録になった論文や作品が発表されます.
今年度は,この NICOGRAPH 2015 で我々の研究グループから計4件の発表を行いました.
2015年11月22日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
▲「プチアイデアソン」での発表の様子
2015年11月21日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月20日 (金) 投稿者: メディア技術コース
今日は、工科大メディア学部の1,2年生と、これから入学を考えている高校生の皆さん、それに保護者の方々にぜひ聞いていただきたい「飛び級」の話です。
飛び級制度と聞くと、現実的な話ではない、と思う方も多いでしょう。東京工科大には以前から3年で学部を卒業できる制度が、メディア学部を含むいくつかの学部にあります。しかし、私の知る限りでは適用された例はほとんど聞きません。
2015年11月19日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース
メディア学部准教授 菊池 司 です.
本ブログ記事では,下記の特別講演会を開催することが決まりましたので,ご案内いたします.
=====
【 Procedural Animation 特別講演会 】
2015年11月18日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
受賞記念講演は,「CG研究の点・線・面,そして.19-61」と題して,大学生時代から現在までのCGやコンテンツ制作支援技術の研究について紹介をしました.今までの研究発表の資料をまとめていたら,スライド枚数が320枚を超えてしまいました.60分の講演でしたので,全部紹介することは無理と考えて,一つ一つの研究を「点」として,いろいろな研究のつながりを,「線」,さらには,それらの関係から別の研究テーマに展開していくこともあり,それらの研究の拡がりの関係を「面」と考えて,いろいろな研究成果を紹介しました.
2015年11月17日 (火) 投稿者: メディア技術コース
2015年11月16日 (月) 投稿者: メディア技術コース
高校生のみなさん、こんにちは、
2015年11月15日 (日) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月14日 (土) 投稿者: メディア社会コース
メディア社会コースの進藤です。
新しい時代の広告について皆さんとご一緒に考えるアイデアソンを以下にて実施いたします。ご関心のある方はぜひお越しください。
--------------
「アイデアソン:越境して『広告』の未来を探索しよう」
開催趣旨:
このアイデアソンでは、従来の広告が崩壊しつつあるなかで、新しい『広告』に
ついて、創発的な議論をして頂く場を提供いたします。『広告』のあり 方は大
きく変わってきています。『越境』という言葉は、これまでは、広告に直接携
わっていらっしゃらないかたであっても、メディアの進化により、 誰でも、
『境界を越えて』広告と直接かかわることが可能な時代になったという思いを込
めてつけました。
しかし、次々と出てくる広告方式は新しい概念なのか、という疑問もありま
す。そこで、このたび、様々なお立場の参加者が、それぞれインスピレー ショ
ンを拡げることにより、新しい『広告』の方向性を模索し、コミュニティ醸成の
きっかけとなることをめざしてアイデアソンを開催することにいた しました。
今まで広告にかかわっていらっしゃったかたはもとより、そうでないみなさまの
ご参加を歓迎いたします。
ご参加者が得られること:
このアイデアソンでは、成果として、明日のビジネスにすぐに役に立つ企画をま
とめることはできないかもしれません。しかし、広告とは実のところ何 である
のか、これまで通りの広告がなぜ嫌われてしまっているのか、メディアや技術の
発展や時代の変化とともに、どのようになっていくかを考えることで、広告の本
質を考える場を提供いたします。また、さまざまな業界の企業人、広告人、メ
ディア関係者、大学人、大学院生等、いろいろな参加者とのディスカッションに
より、多様な視点を得ることができると考えています。
主催:
越境する広告メディア研究会
(TIAM:Trans-disciplinary Innovation for Advertising Media)
共催:
東京工科大学メディア学部、
東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻
日時:
12月12日(土)15時~18時
受付開始:14時30分
場所:
工学院大学 新宿キャンパス 高層棟 11階、A-1161教室
〒163-8677 東京都新宿区西新宿1丁目24番2号
JR「新宿駅」下車、西口より徒歩5分
地下1階あるいは1階から、高層棟のエレベーターで11Fまでおあがり
ください。
アクセスマップ
http://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/access.html
キャンパスマップ
http://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/index.html
参加費:無料
参加にあたってのお願い:
当日、参加者のみなさまが、パソコンやインターネットをお使いいただく場面は
予定しておりませんので、会場にはみなさまのためのインターネット接 続環境
のご用意はございません。ゆえに、用語の検索などを行いたいとお考えの方は、
当日、スマートフォン、ノートPC+モバイルルータなどをご持参ください。
申し込み締め切り:
11月27日(金)24時
申し込み方法:
以下のサイトにアクセスの上、お申し込み下さい。
http://www.kokuchpro.com/event/transdiam/
当日のスケジュール(予定);
15:00~15:00 開会、ポジショントーク司会
(東京工科大学メディア学部教授 進藤美希)
アイデアソン司会者のご紹介
(専修大学ネットワーク情報学部非常勤講師/
NTTレゾナント株式会社
メディア事業部広告営業部門担当課長 大和田龍夫)
15:00~15:05 ポジショントーク【1】開催趣旨のご説明
(東京工科大学大学院
バイオ・情報メディア研究科長 上林憲行)
15:05~15:10 ポジショントーク【2】体験型広告の開発
(東京工科大学大学メディア学部准教授 太田高志)
15:10~15:15 ポジショントーク【3】広告とゲーミフィケーション
(東京工科大学大学メディア学部特任准教授 岸本好弘)
15:15~15:20 ポジショントーク【4】最新のデジタルサイネージ
TBA
15:20~15:25 ポジショントーク【5】広告人材に求められる視点
(株)星野リゾート
ブライダル広告 戦略プラニング マネージャー/
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科MBA
池田優)
15:25~15:30 ポジショントーク【6】アジアのメディア展開と広告
(日本経済新聞社 グローバル事業局担当部長/
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科MBA
丸山昭治)
15:30~15:35 アイデアソンの進め方のご説明、司会(大和田龍夫)
15:35~15:40 個人シート記入
15:40~15:50 個人シートの交換、インタビュー形式のアイデア共有
15:50~16:10 グループワーク【1】
(アイデアをベースにしたテーマ設定)
16:10~16:40 中間発表(グループワーク【1】の発表、各3分)
16:10~16:20 休憩(どのグループに移動するかの思考時間)
16:50~16:55 グループ再編成
16:55~17:25 グループワーク【2】
(中間発表に基づいたアイデアの深掘り)
17:25~17:55 最終発表
17:55~18:00 投票
18:00~18:05 閉会の辞(上林憲行)
18:05~18:30 リフレクション
2015年11月13日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月12日 (木) 投稿者: メディア社会コース
こんにちは!飯沼です。Waku Work イングリッシュとメディア学部の国際教育開発プロジェクトとのおつきあいも、長いものになってきました。WakuWorkイングリッシュは、フィリピン、セブ島で孤児院の就業支援を行っているソーシャルビジネス&NGOです。今回は代表の山田さんと、森住さんが、本学へ来てお話をしてくださいました。
2015年11月11日 (水) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月10日 (火) 投稿者: メディアコンテンツコース
卒研「プロダクトデザイン」では、前期にテーマ決定、調査、分析、コンセプト立案を行います。後期に入るとゼミでのディスカッションを踏まえ、各自がアイデアを採択し、その案のモデリングと使用シーンの表現へと進みます。これら通年で行ったことは卒業論文としてまとめた後、全員がA1サイズのポスターを制作し、これを前に卒研発表を行います。
さて、今年も11月の第一週目のゼミで全員、採択するアイデアが決まりました。各自採択案を掲げている様子を写真におさめました。みんな元気です。アイデアは主に手描きでスケッチしながら考えるようにしています。書画装置でスケッチを投影し描き加えながらディスカッションすることもあります。
これからはPCを使った採択案のモデリング作業に入ります。この研究室では全員でのディスカッションを大事にしていますので、毎週のゼミにおいてはPCでのモデリング経過などを仲間に示し意見交換します。こうすることで、全員で全員の最終提案物表現の質を少しでも高めるように努力しています。
文章 萩原祐志
2015年11月 9日 (月) 投稿者: メディアコンテンツコース
いよいよ、CW2015(サイバーワールズ2015)の発表が始まりました。アキ君(アルカティフ・アブドゥラ君)の出番も間近です。私もウプサラ大学・ゴットランド校のロゴの前で写真などを撮りつつ、気合いをいれているところです。(洒落たデザインですよね)
2015年11月 8日 (日) 投稿者: メディア社会コース
2015年11月 7日 (土) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月 6日 (金) 投稿者: メディアコンテンツコース
2015年11月 5日 (木) 投稿者: メディア社会コース
中山財団研究発表会
2015年11月 4日 (水) 投稿者: メディア社会コース
アスリートとして卒業研究の成果を社会的にハイレベルな舞台で競う(その2):
サービス体験価値デザイン卒業研究プロジェクト(SXD研究室)では、ユーザー体験価値(UX)をデザイン思考(DT)の方法論を駆使して、ユニークなサービスを実現する活動を行っています.。今年も、社会人の技術者コミュニティがそのサービスやアプリケーションのアイディアのユニークネスを競う日本最大級のコンテスト(MA: Mashup Awards)に学生として果敢に挑戦しています(進行形)。
今回は、Mashup Awardsの予選会に果敢に挑戦の報告です。
主催者サイドの東北地区予選会の様子をご覧ください。⑧、⑨がSXD研究室からの発表です。
本人の予選会参加の感想は、以下の通りです。
「私や赤沼くんの作品も面白そうと言っていただきました。確かに世のためになるということも大事かもしれませんが、せっかくのMashup Awardです、面白そう!と言って頂く作品を作るのも良いかもしれません。」
「SXDからMAへの参加において、アイデアに関しては十分に戦えます。後は完成度を高めることが課題になるかと思います。そして、来年も予選会には行って下さい!!多くの学びを得られると思います!!!凄くオススメです!!!」
また、東海地区の予選会の様子は、以下の通りです。⑥、⑦がSXD研究室からの発表です。
発表の様子をレポートしてもらいました(上記のブログから抜粋)
作品名:Qun²comm!
写真を撮りたい人にデバイスを持ってもらい心音を録音して、写真を一緒に鑑賞
心音を録音するデバイスを胸にあて、写真をとります。撮影された時の心音が聞きながら写真を見ることができます。
心音を録音しながら撮影
写真と心音データのデモ
⑦作品名:pic-con!
BLTの技術を使い、すれ違った人のお気に入り写真を発見し、集めて見ることの出来るサービス
pic-con!=「picture」 ×「 iBeacon 」。Instagramに投稿されている写真から、お気に入りの写真を1枚選ぶと、その写真がすれ違った人へおくられます。
学生が伸びやかに活躍できる社会的な舞台を用意して、そこで存分に自己表現してもらうことが、成長の大いなる切っ掛けとなることを改めて確信しました。
(MS 上林 憲行)
2015年11月 3日 (火) 投稿者: メディア社会コース
サービス体験価値デザイン卒業研究プロジェクト(室)では、ユーザー体験価値(UX)をデザイン思考(DT)の方法論を駆使して、ユニークなサービスを実現する活動を行っています.。今年も、社会人の技術者コミュニティがそのサービスやアプリケーションのアイディアのユニークネスを競う日本最大級のコンテスト(MA: Mashup Awards)に学生として果敢に挑戦しています(進行形)。
その挑戦の途中経過の報告です。
早々と、春先に就職を決め、ユニークなサービスを考案し実現することに邁進してきた成果の一端をコンテストにノミネートして腕試しをして、あわよくば、賞金を獲得することを目標にした挑戦です。現在、審査が進行中。
嬉しい第一報は、卒研生のノミネート5件のうち、4件が、主催者サイドの目に止まり、お褒めや激励の言葉(評価)をいただくことができ、学生たちは、歓声を上げていました。社会のシビアな評価にさらされ、評価を受けること(認められこと)が、学生の成長を促す特効薬です。このことを改めて認識しました。
(MS 上林憲行)
2015年11月 2日 (月) 投稿者: メディア社会コース
今回は、前回のブログ「データから社会経済の動きを探る技術」シリーズ「経済的取引と会計の話」に引き続き、経済活動を取引量から把握する会計の話を少し一般的な見地から紹介しよう。今回は、拙著「ICTビジネス」(コロナ社)の第5章を一部引用しながら話を進めよう。
一般にすべての経済的取引はいずれかの「勘定科目」と呼ばれる会計の分類項目に仕訳され、その勘定科目は、資産、負債、純資産、費用、収益のいずれかの勘定に分類されて、残高試算表と呼ばれる表に集計することができる。残高試算表では、各勘定の表記されている位置は、当該勘定についてその値がプラスである場合の位置になっている。例えば、資産勘定は借方(左側)であり、負債勘定は貸方(右側)に配置される。各勘定は通常、決算期においてそれまで発生したすべての取引データが相殺されていずれもプラスの値になる(ごく一部の例外はあるが、今回は触れない)。そしてこの残高試算表の借方(左側)は資金をどのように使用したか(資金の運用)を表し、貸方(右側)はその資金をどのように集めたか(資金の調達源泉)を表している。そして、前回に述べたように、左側と右側とで残高は等しくなっている。
以上の一般的な残高試算表と、前回の事例の取引を相殺した結果を借方と貸方に分けた表(これも残高試算表であるが、負債と純資産勘定は発生していないことに注意)を見てみよう。それぞれの部門のボックスの大きさは残高の大きさを反映して表しており、各部門を借方と貸方で合計したボックス全体の大きさは等しくなっている。
そして残高試算表は、決算期に様々な調整(決算整理という)が行われた後、貸借対照表(Balance Sheet : B/S)と損益計算書(Profit & Loss statement: P/L)に分離される。すなわち、収益が費用を上回る分(黒字の場合)を当期に発生した利益としてフロー勘定である損益計算書に計上する。一方、当期に発生した利益は来期以降の純資産として、ストック勘定である貸借対照表の、これまで蓄積されてきた純資産に組み入れられる。
前回の事例でも、残高試算表は、今期(といっても4/1だけであるが)発生した利益を通じて、貸借対照表と損益計算表に分けることができる。このお店は、商品を\800で仕入れ、これを\1000で販売し、利益\200を最終的に得たわけである。
さて、経済取引を計る量にはストックとフローという2種類の数量がある。先に触れたように、貸借対照表の勘定科目がストック量で、損益計算の勘定科目がフロー量である。ストック量というのは、経済取引の結果生じた、ある時点における「状態」を表す量であり、フロー量は、ある一定期間に「発生」した経済取引量である。
例えば、上の事例で、4月1日から4月30日までの1ヶ月の間に商品が5個販売されたとすれば、
\1000×5個=\5000
この期間に発生した売上がフロー量である。そして、増加した\5000の現金と、この5個分の仕入に支払った\4000の現金と、この現金の増加と減少を相殺して、利益として残った現金の量の4月30日の時点の状態\1000が、現金残高というストック量である。この現金のような資産勘定はストック量であるが、ある時点から別の時点までの間の、販売による\1000の現金の入り(増加)と支払いによる\800の現金の出(減少)、それぞれの状態の変化はフロー量である。
この例のように、売上、費用、利益のような期間中に発生する動きを表す量がフローであり、現金、買掛金、純資産のような特定時点での状態量を表す量がストックである。そして、状態変数のストック量でも、期間という幅の中での状態の変化はフロー量である。ストック量の現金残高でいえば、その増減である変化分はフロー量である。
経済的取引の実態を捕捉するということは、このように、ある期間内の動きと、その結果生じた状態の両面からとらえ、そして両者の関係をつなぎ、次の時間的推移に進むという、静と動と、併せ持った視点が必要になるのである。AADL(代数的会計記述言語:Algebraic Accounting Description Language)が、会計的実務を忠実に再現し、ストックとフローという両面を厳密、かつ可視的に扱えるデータ管理並びにその実装プログラミング基盤を提供していることはいうまでもない。
(メディア学部 榊俊吾)
2015年11月 1日 (日) 投稿者: メディア技術コース
先日はプログラミングの話をしましたが、今日はもう一つの不人気科目の話をしましょう。「英語」です。
書店に並ぶ英語本を見ると「『私はコーヒーです』を"I'm coffee"と訳していませんか?それは大間違いです」といったことが大きく書かれています。これを読んで、ああ自分はそんな恥ずかしい英語を話していたのか、と思わせれば、本の売れ行きが伸びるという算段なのでしょうが、"I'm coffee"は、そんなに悪い英語でしょうか。
似たような例として、「レストランで"Rice, please"と言っても、Rの発音が悪いと、Lice(シラミ)が出てきてしまいますよ」というのもあります。でも、よく考えて下さい。喫茶店で"I'm coffee"と言ったとして、それがコーヒーを注文したいという意味だとわからない店員が、果たしてどれだけいるでしょうか。あるいは、レストランで客がシラミを注文すると思う店員など、いるわけがないと思いませんか。大丈夫です。"I'm coffee"も"Lice, please"も、まず間違いなくちゃんと通じます。
実は、英語が苦手な人の英語がちゃんと通じないのは、ほとんどの場合「声が小さすぎるから」です。それなのに、相手が"What?"とか聞き返すと、「ああ、やっぱり自分の英語は間違っていた、何か違う言い方しなくちゃ」と思って、でも自信が無いので更に小さい声になって、結局ますます通じないという悪循環に陥ってしまいます。
ふだんの友達や家族との会話を思い出してみましょう。日本語で話していても、「え?」「何?」などと聞き返されることはしょっちゅうありませんか。そう、相手が聞き取れないのは、決して間違った言葉を話しているからだとは限らないのです。
最近、メジャーリーグでプレーする川崎宗則選手のインタビューが話題になっているようです。川崎選手の英語はお世辞にも上手とは言えませんが、持ち前の熱い語り口で、ファンの人たちに強い印象を残しているようです。時間があれば、YouTubeで"munenori kawasaki interview"と検索して、「語彙力が無くても伝わる英語」の見本をぜひ見てみて下さい。
(大淵 康成)