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”自然現象の CG 表現”,ついに映像公開!

2015年12月17日 (木) 投稿者: メディアコンテンツコース

本ブログをご覧の皆さん,こんにちは.

メディア学部准教授 菊池 です.

本ブログを執筆しているいま現在(2015,12,16),全世界では「遠い昔,はるか彼方の銀河系」を舞台にした物語を描いた映画史に残る名作シリーズの最新作が公開間近ということで,それは大変な騒ぎになっております.

それにあえて挑戦状を叩きつけるかの如く,本ブログでは私の研究グループによる「自然現象の CG シミュレーション」の成果紹介映像が公開されていますので,それを紹介したいと思います!(笑)
顔出しなので,ちょっと恥ずかしいのですが...(苦笑)

私の研究グループでは,「自然物・自然現象を CG のプロシージャルシミュレーション(ビジュアルシミュレーション)で再現する」というテーマに関して研究をしています.

CG はもともと,人工物などの表現を得意としています( CG 研究の黎明期から研究されていました).
一方,自然物や自然現象のような「形」がきっちり決まっていないものや常に変化を伴うものの表現に関しては,とても苦手としていました.
そこで,1990年代半ばくらいから,CG での流体シミュレーションなどが盛んに研究されるようになり,2000年代に入ると映画などのエンタテインメント産業で実用化されるようになりました.

私はまさにちょうどその時代,学生として CG の研究に携わるになりました.
私の学生時代の研究テーマが,「積乱雲のビジュアルシミュレーション法の開発」です.
そうです,まさに上記の映像で紹介しているテーマです.
もうかれこれ,20 年近く同じテーマを研究していることになりますね(笑).

実は先のブログで紹介したこの「失敗談」も,まさに「積乱雲のビジュアルシミュレーション」を研究している時の話です(笑).

上記で公開している「積乱雲のCG」で提案しているアルゴリズムは,「NICOGRAPH 2013 」で発表したものですが,20年近く同じテーマで研究していてもまだまだ取り入れたい現象や実現したい計算手法というものはあるもので,研究のゴールはまだまだ見えていません.
いや,研究にとって「ゴール」というのはないのかも知れません.

だから,研究は楽しい!


メディア学部では,様々な研究紹介や国際交流紹介,授業紹介などの映像を公開していますので,お時間のあるときでも是非ご覧ください.
●メディア学部 Movie Library
http://www.teu.ac.jp/gakubu/media/labmovie.html


文責:菊池 司

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