メディア専門演習の紹介
2015年12月30日 (水) 投稿者: メディア技術コース
メディア学部では、2年次後期と3年次前期に「メディア専門演習」という科目があります。
各学生は20種類程のテーマのうちの2つを選択し、
両学期で1テーマずつを履修します。
この科目はメディア学部の中でも卒業研究の次に重要な科目として位置づけられているもので、
かなり専門性の高い演習を行います。
以下に各演習の簡単な解説を列挙します。
※ただし、これは2015年度での状況で、
毎年少しずつテーマは入れ替わりますので、
ご注意下さい。
- 映像デザイン
- ミュージックビデオや、 ショートフィルムなどの短編映像作品の制作を通して「映像デザイン」についてまなびます。 この映像制作の経験を通して、 映像クリエイターとして必要な能力を身につけます。
- CGアニメーション
- 既存作品の分析や作品制作実習を通じて、 アニメやゲームなどのエンターテインメントコンテンツにおけるキャラクタアニメーションの本質を理解し、 良質なキャラクタアニメーションを効率的に制作するための知識と技能を習得することを目的とします。
- イメージメディアとビジュアルコンピューティング
- 画像処理とCGのプログラミング技術を習得します。 OpenGLとGLUTを使ったプログラム作成演習により、 実際に動くプログラムを通じて各種技術を体得します。
- 作曲演習
- 音楽における「モティーフ」について理解し、 それを適切に展開して、 一つのまとまりある楽曲に仕上げるスキルの習得を目指します。
- 感性評価データの解析法
- 多変量解析とラフ集合を用い、 実験やアンケート調査で収集されたデータを分析し、 複雑に絡み合う要因相互の関係を明らかにし、 目的を解決するためのモデル式を作成する手法を学びます。
- ゲームプロデューシング
- コンテンツプロデュースの疑似体験を通じ、 ゲームを自身の主観だけでなく、 他者に優れた企画として説明する能力を養います。 さらに、 コンテンツが完成するまでに作成しなくてはならない多種多様な要素を、 企画からコンテンツを完成させる工程を通して学びます。
- 音,音声インターフェース
- 音や音声を用いでコンピュータと双方向の情報のやりとりを行う方法を学びます。 既存のツールを使うのではなく、 プログラムによりコンピュータ上で自在に音を取り扱う方法を学びます。
- ディジタルファブリケーション
- まず、 粘土や紙を利用して頭のなかにあるコンセプトを形にすることを学びます。 その後、 3Dモデルを作成するツールや3Dプリンターの使用方法を学び、 様々な課題に対してアイデアを形状化することを練習します。
- 知的Webインタラクション
- 刻々と変化するソーシャルメディアや各種Webサイトなどの膨大なWebリソースから必要な情報や知識を獲得するため、 WebAPIプログラミング技術を活用し、 さらにコンピュータと人の対話を実現するヒューマンインタフェース技術、 などを融合させて課題を完成させていきます。
- リアルタイム3DCGプログラミング
- C# 言語および3Dクラスライブラリの基本的な利用方法を習得し、 それを用いて自ら企画したコンテンツを制作できるようになることを目標とします。
- コミュニケーション・アナリシス技法
- 日常的に人々が行なっているコミュニケーションを分析する科学的手法を学習し、 言語、 視線、 姿勢、 身振り、 表情などがそれぞれどのような情報を発しているかを分析する力を養います。
- ウェブサービスのプランニングと構築
- ウェブにおける新規サービス開発に必要となる知識を網羅し、 すべてを一人で自ら体験することを目標とします。 HTML5/CSS3などの標準化された技術のみならず、 Webサイト作成における業界標準となっているjQuery等のフレームワークの利用方法を習得します。
- ネットワーク構築
- PCとルータ類によるネットワーク構築を基本として、 ネットワークの成り立ちを理解することを目的とします。 また、 応用として、 サーバ構築と運用、 パケットやトラフィックの観測などを通してネットワークに対する理解を深めます。
- デジタルテキストデザイン
- iBooks Authorというオーサリングソフトを用いて、 マルチメディアを取り込んだ配信型デジタルテキストの立案・設計・開発のプロセスを一通り実地に体験します。
- インターネット放送
- ソーシャルメディアとしてのインターネット放送の可能性を活用し、 実際に放送局としての番組コンテンツ制作を行います。 インターネットで広く公開されることを前提にした「番組」を制作します。
- ソーシャルサービスデザイン
- 社会においてスマートフォンが普及し、 様々なアプリを生み出すことが可能になっていることを受け、 社会に必要なデザインを、 フィールドワークをもとにデザインする方法を身につけることを目標とし、 そのデザインをウェブ上で動す技術を身につけます。
- ディジタルサイネージ
- 世界のデジタルサイネージの変遷や現状を知り、 企画提案とコンテンツ制作を通じて実践的に学びます。 八王子の地域活性化に結びつく企画を提案し、 デジタルサイネージの運用検討とコンテンツの制作を行います。
- スマートサービスデザイン
- デザインエンジニアとしての基本知識・スキルである3種の神器であるHTML5,JavaScript,CSSを実践的に学び、 社会的に評価される専門性を身につけてもらうことを目的とします。
- eビジネスモデル
- 企業を取り巻く経済環境の調査分析からはじめ、 企業が展開するマーケティングを学習します。 続けて、 学生の関心に基づいてテーマを定め、 グループディスカッションを行いながら、 自ら研究を進め、 成果を発表します。
- プロダクトデザイン
- 手を用いてプロダクトを操作使用することに着目し、 そのための適切な形状について考察・創出・表現することを目的とします。
- ユーザ体験価値デザイン
- ユーザーの感情体験を理解し、 デザインし、 そして検証するというスキルを身に付けます。 理解とデザインに際してはユーザーモデリングが、 検証に際してはプロトタイピングが重要な役割を果たします。
数が多いため、今回は概要だけに留めており、あまり具体的な内容の詳細には触れていませんが、
どのテーマも最新のソフトウェアや高性能なコンピュータを用いた魅力的な演習となっています。
(メディア学部講師 渡辺大地)
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