ソーシャルアントレプレナーシップ最終発表
2016年1月23日 (土) 投稿者: メディア社会コース
3年生を対象にしたソーシャルアントレプレナーシップの授業では、実際の社会課題を解決するための提案を行うことを最終課題としています。第14回の授業で全 33班が4つのグループに分かれて発表し、それぞれのグループで最高評価を得た4つの班が第15回目に発表を行いました。評価は、オンライン上で 学生が実施しました。5つの観点から、それぞれ5段階評価を実施し、それぞれの観点の全学生の平均値の合計で、班ごとの点数をつけました。マイク ロソフトのシェアポイントを活用し、評価が即座にグラフ化されるように設定し、各班ごとに点数の比較ができるようにしました。
第15回目授業に残ったファイナリストの発表内容を簡単に紹介します。
トップバッターの班は、「知的障害者の雇用問題の解決」がテーマでした。
障害者の就職口が少なかったり、障害者に対しての世間の偏見の目や理解の無さに注目し、障害者の働く場を創出し、同時に、そこを「オープンキッチ ンカフェ」にして、雇用をスカウトする場にしてはどうか、という提案でした。すぐにでも実施してほしい、具体的なプランでした。
次の班は「第二次農業改革」がテーマでした。
就農者がなかなか増加しない中でも、新規参入者が多いことに着目し、それをいかにバックアップするのか検討しました。農業コンサルタントなどを適 切に配置していくことが新規参入者を手助けできる、という提案で、大変、タイムリーなわかりやすい提案でした。地域や連携する組織を絞って具体的 にプランを練るとより、現実的な案になるのではないかというコメントがありました。
三番目の班は、「都内の完全失業者の再雇用」というテーマでした。
子供向けのキッザニアを参考に、再就職を支援する「エンプロニア」を提案しました。エンプロニアとは、企業の求めるスキルを得ると同時に、雇用先 とのコネクションが生まれる場です。人員が足りないような会社が失業者を逆オファーできるような仕組みを導入し、そこでの体験を管理して、履歴書 に記載できるという提案もありました。大変、興味深い提案でした。
最後は、「介護ある未来の創造プロジェクト」
家族の介護を考えなければいけない時に備えてと考えたプロジェクトです。介護問題に十分な関心を持たない企業と個人向けの情報発信を強化すると共 に、介護を支える人材教育をセットで提案したものでした。実際の問題をよく調べ、把握した上での提案でした。
ファイナルに残った4つの班に限らず、多くのグループで、しっかりと背景を調べ、提案を吟味していました。今後の研究活動や就職活動に活せる内容 だったのではないかと思います。
文責:松橋崇史、飯沼瑞穂、水谷衣里
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